https://www.amazon.co.jp/dp/4323010583/
小学3年生ぐらいからの生徒に、「この本、おもしろいよ」と「宇宙人のいる教室」を渡すと、ほとんどの子は、熱中して1日で読み終えてしまいます。
この本は、学校図書館協議会の課題図書にも取り上げられていたことがないので、知らない人も多いと思いますが、小学生にはおすすめの本です。
内容は、人間の弱さ、優しさ、協力、自然の美しさなどの深い内容が、物語として読みやすく書かれています。
物語文の役割は、その本の内容に引き込まれる経験をすることです。
物語の中に没入することによって、感動や共感という気持ちが育ちます。
説明文の役割は、ものごとを理由、原因、方法などの構造としてとらえる理解力を育てることです。
読書には、どちらも必要です。
ただ、世の中には、読みやすい物語文の本の方が圧倒的に多いので、家庭での読書は、説明文に重点を置くぐらいにして読んでいくといいと思います。
オンラインクラスで、生徒全員が毎週行う読書紹介で、いい本がよく紹介されていますが、そのクラス内の人しか知りません。
そこで、今度、学習記録の中に、読書紹介の欄も設けるようにしたいと思います。
本の書名だけでなく、おすすめ度などの情報も入れられるようにすれば、みんなの参考になります。
たまに、「勉強が忙しくて本を読めない」という人が、ごくたまにですが、います。
中高生は、定期テストの2週間前からは、読書をいったん休んでもいいのですが、その期間以外は、原則として毎日読書をしておく必要があります。
毎日の読書のページ数は、小5以上は50ページ以上です。
また、読書は、何冊か並行して読み、1冊が飽きたら、別の本に切り替えるというふうにして読んでいくといいです。
その際、読みかけのページに小さい付箋を貼っておくと、すぐに続きを読み始められます。
生徒のみなさんは、勉強よりも読書を優先するぐらいの気持ちで毎日の読書に取り組んでください。
▼参考記事
「付箋読書の仕方(何冊もの本を並行して読む)」
https://www.mori7.com/as/1367.html
▼小さい付箋(コクヨ タックメモ 付箋超ミニサイズ)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000NNPYOG/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
▼参考記事
「東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる」
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201911/08-02.html
====引用ここから====
活字を黙読すると、後頭葉や側頭葉、頭頂葉をはじめ、左右の前頭前野が活性化する。音読する場合は発声とその音声を耳で聞くことを伴うため、黙読のときに活性化する部位に加え、聴覚野なども活性化する。音読は大脳の70%以上の神経細胞が働く、脳のトレーニングに最適な方法の1つと言える。動画視聴中は主に視覚や聴覚に関わる後頭葉と側頭葉が活性化する一方、前頭前野の働きは低下しており、脳はリラックスしている状態になっている。
====引用ここまで====
動画をみても頭はよくならないが、本を読めば頭がよくなるという話です。
ただ、音読は負担が大きいので、問題集読書のような場合だけに限り、普通は黙読で読んでいくといいと思います。