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5月の森リン大賞から(中1、中2の部) as/4780.html
森川林 2023/06/28 07:30 

水滴

 5月の森リン大賞の続きです。

 ワードの仕様のせいだと思いますが、段落の1マスが消えている人が多かったので追加しておきました。

 ワードは、もともとアメリカの製品なので、既定値では日本語の対応が不十分です。
 次のように、設定を変えることができます。

【Word】段落の先頭に字下げを設定する
https://www.anadigilife.com/word-indent-1/


●中学1年生の課題の部

  人間の学習能力 あおはす 91点

 生物界の中でヒトという種を特徴づけてみると、優れた学習能力がほぼ一生にわたって維持される、ということが第一に挙げられるであろう。例えば、クジラやライオンのような大型哺乳類について言えば、クジラは水中生活に便利なように体系が変化しており、ライオンやトラは、筋肉が発達し、敏捷で、しかも鋭い牙や爪を備えている。したがって、ある環境の条件下では餌を手に入れ、種族を維持していくことが容易である。半面、これらの大型哺乳類は、限られた環境下においてのみ繁栄しうる。クジラはもはや陸上で生活をすることは出来ないし、ライオンやトラは比較的大きな草食獣が手に入らなくなったらおしまいである。さらにまた、生まれつきの行動の仕組みが比較的少なく、加えて雑食性であることから、様々な環境に適応しうる。ヒトは他の類人猿と比べてさえ、生まれつきの行動の仕組みが少ない。このために、チンパンジーの子供とヒトの子供と双生児のように育ててみると、初めの数か月は、むしろヒトの子供の方が知的に劣っているという印象を与えるほどなのである。私は、次のような理由から学習は大切だと考える。

 第一に、人間は学習しないと成長しないからだ。身近なことでも学習はある。例えば「遊び」。勉強は全くせず、放課後宿題をせずに遊びに行っている少年がいるとするだろう。例えば、学習に対しての一日目、夢中になり日が暮れた後も遊び、真っ暗な道に迷いながら家にたどり着いたとするだろう。まだ、ここでは遊びはないがこのことをきっかけに学習するのだ。きっと二日目では昨日の事を生かし早めに帰り、無事に家にたどり着くだろう。遠く離れた町に遊びに行き、少ししか遊べず困ったら、きっと次からは休日に行くだろう。このように、たとえどんなことでも身近なことにも学習はある。失敗しても、学習をしなければ治らない。それが人間なのだ。

 第二に、人間は幼いうちから学習する事により一生の知恵となり将来役立つからだ。学習とは、知識、行動、スキル、価値観、選考を、新しく獲得したり、修正したりすることである。習得することにより、一生の知恵となる。第一の理由に例として挙げた遊びに行く少年の場合も、幼いうちから学習したことによりきっと、将来役立つ。もし、社会人となりこのようなことが起こったら、会社の同僚や上司に迷惑を掛け、とんでもないことになってしまう。幼いうちに学んだことにより、例えば、社会人となり平日友人から少し離れた町へ遊びに行こうと誘われたとしても、時間を決めたり断ったりして翌日困らない。また、学習してきた大人として来ていない大人を比べても学習した大人の方が働けるし、信頼されると私は考える。

 確かに、学習をしなくても人間はなんとか、生きていけるが、「人は、食べるために生きるのではなく生きるために食べるのである」という名言があるように人間が生まれながらの応力を発揮し、生きて行くべきだ。私は、以上の理由から学習は大切だと考える。


●中学2年生の課題の部

  機械化を見直す ヨーヨ 90点

 今はとても便利で文明が発達してきている。しかし、よく考えてみれば、生活の必需品とは大きく離れた別に必要ではないものであふれている。また、それらがない方が自分が生きているということをしみじみ感じるかもしれない。これは日本の伝統と今を比較することでよりわかりやすくなる。これでいかに自分たちが余計な物で生そのものを見えなくしているかがわかるのである。

 便利で快適な生活は良い。最新の技術であれば、いろいろな物をsiriやOKグーグルといったアプリ一つあれば登録された電気やスマホなどが遠隔で操作することが可能になる。また、人の体温や、少しの水分と電気を感知して便利に利用できるという物もある。こうすることで、電気の節約に加えてイヤホンであれば、外せば止まるといった機能が拡張していくことが可能になり、どんどん進化していく。また、車も今までの事故データなどから安全性が高くなった自動ストップやその他の機能、そして今では自動運転の方が人が運転するより車庫入れ、事故が少なくなっていっている。人はあらゆる情報や技術が完全に備わっているというわけではない。また、一度体験してみなければ忘れてしまうこともある。しかし、今のAIの技術では覚えることは百パーセント覚えることができ、他の人の体験から一人の人間では到底できない情報、論文を元に物を造り出すことが可能である。すなわち、今注目をされるとともに、便利だと言われることや物というのは人の欠点をカバーすることによるいわば人が望む完全な形に近づいた物なのだ。

 しかし、機械化されていないシンプルな生活も良い。確かにどんどん機能が拡張し、便利になったと思われる一面、機能が多すぎてわかりにくくなるという欠点がある。日本の製品は質がよいものの、機能が多すぎてたとえ言語がわからなかったとしてもスイッチが一つ二つありさえすれば杉に使いこなすことができる中国製にくらべて少し国際化しにくい物にどんどん進んでしまう。また、機能が多いことによってお年寄りが使うのに抵抗が生まれる。最近急速に出てきたアプリやユーザー補助機能、メールはよくわからないと聞かれることがある。これからはどんどん若い人が少なくなっていくと言われている。それなのに、どんどんと機能重視で生活しにくく、外国にもわかりにくい日本語のうえに多機能というのはこれから危ういのではないか。そのため、重要な物はシンプルな物に戻すことでお年寄りや外国人に優しい国作りもできるのではないか。その証拠に、ドンキホーテでは自社製品を売っており、それは同じ商品で他のメーカーよりやすい物がほとんどである。これは無駄で使わないような機能を省くことでいかに経費削減ができるか考えていることによって生み出していると聞いたことがある。例えばテレビでも少し明るさ、最大音量を下げた物にすることによる最大二分の一のコストカットに成功していることなどだ。また、機械化によって人の仕事がどんどんとられていっている。単純な部品の貼り付けに加えて、箱に入れる、食品の管理に薬の調合、手術など今までプロが考えつつやっていた作業、高度な技術までが機械でできている。本来、人が人の大切な命を救ったり、人の役に立っていた物が技術によって操作するといった物が技術によって操作するといった軽い感覚となってしまうのではないか。そのうち、今ある仕事が奪わたとして、ミスが起これば責任は誰がとるのかといったことになる。それに加えて計算力や能力が低迷するのではないか。すべてを任せたとき、もうその技術は使わなくなっている。そのことで日頃使わずになまってしまう。これは運動も同じで、しなくなると太ったりストレス解消になっていたものの、しないとストレスの原因になってしまう。すなわち、人が多くの技術を生み出していくにつれてそれまでのことがすべて消され、最新の世代の当たり前が風潮になり、それにそれれば不思議に思われる。僕は魚を解剖したことがあるが、それは決してきれいな物ではなく、それぞれの器官が備わっていた。ところが、骨や頭、臓器というのはとるのが大変で食べることもできない。こういうことから品種改良でそれがないものを作ろうとし、もう次の世代には魚は骨のない生物だと思われてしまうのである。

 確かに便利で快適なことも、シンプルな生活にもそれぞれ良さがある。しかし、本来の人のあり方や技術は消え、誰しもが使えるということになったり、それぞれの特技も少なくなる。機械化することで仕事も変化、消されていく。これに加えて、「現代人のモラルが恐ろしく荒廃している原因は、生活が機械化して人間性が失っているからだと思います。それは科学技術の悲惨な副産物です」とアインシュタインが言っているように、機械化しないと本当に行けないのか、そのリスクを含めて取捨選択していく必要があるのではないか。そのために、自分は人として生かせること、能力を見つけ、実際に取り組んでいきたい。



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