次々に集まるスズメたち
プログラミング教育の目的は、次の四つです。
第一は、プログラミングで作る楽しさを味わうことです。
第二は、新しいことにすぐに取り組む姿勢を育てることです。
第三は、IT学習を自分の力で進める土台を作ることです。
第四は、やがて、自分の生活や仕事にプログラミングの技術を生かせるようになることです。
ただ、言われたとおりにゲームを作ったり、ロボットを動かしたりして楽しむだけでは、単なる出発点に過ぎません。
大事なことは、自分で新しいものを作れるようになることです。
そして、やがてそれが自分の生活や仕事に生かせるようになることです。
作るものは、どんなに初歩的なものでもいいのです。
自分で工夫して作ることと、その土台となる知識を身につけることが、プログラミングの教育の目標です。
言葉の森のプログラミングクラスは、Scratch、Micro:bit、JavaScript、Pythonなどをやっていましたが、ここに、今度HTMLを組み入れていきます。
そして、ウェブ上で、自分の作ったHTMLを公開することを学習の目標にしていきます。
そのHTML上で、JavaScriptやPythonを動かすようにするのです。
プログラミングクラスの主な参加者は、現在、男の子が中心です。
それは、Scratchをはじめとするプログラミングの教材が、導入部の教材として、ゲーム作りとかロボット作りを採用しているからです。
ゲームやロボットは、男の子が好きな分野ですが、女の子は、あまり興味を持ちません。
女の子は、ゲームやロボットよりも、デザインを好む傾向があります。
きれいなもの、かわいらしいものを、プログラミングを通して表現したいと思うのです。
世界で、今、HTMLエネルギー運動というものが、生まれています。
初期のプログラミングの技術の多くは、ウェブ作成をきっかけにして始まりました。
そのときの熱いプログラミング学習の情熱を、HTML作成ということで復活させようというのです。
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「昔のインターネット」の精神を取り戻す、HTMLエネルギー運動
https://www.technologyreview.jp/s/325142/recapturing-early-internet-whimsy-with-html/
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Scratchのようなビジュアルプログラミングは、すぐに面白いものを作れるという結果が見えます。
しかし、ビジュアルプログラミングから、JavaScriptのようなコードプログラミングに進むと、足し算とか掛け算とかループの仕組みとかいう、単調な学習が続くようになります。
この仕組みを面白いという子もいることは確かですが、多くの子は、ここで興味を失ってしまいます。
特に、女の子は、計算ができるということにあまり興味を持ちません。
私は、昔、プログラミングを覚え始めたころ、単純な十数行の記述で、10×10の表が一瞬にできることに感動したことがあります。
<?php
print "<table border='1'>";
for($i=1;$i<=10;$i++){
print "<tr>";
for($j=1;$j<=10;$j++){
print "<td>";
$m = $i * $j;
print $m;
print "</td>";
}
print "</tr>";
}
print "</table>";
?>
(<と>は、プログラミングとして動作しないように全角にしています。)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 14 | 16 | 18 | 20 |
3 | 6 | 9 | 12 | 15 | 18 | 21 | 24 | 27 | 30 |
4 | 8 | 12 | 16 | 20 | 24 | 28 | 32 | 36 | 40 |
5 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 | 45 | 50 |
6 | 12 | 18 | 24 | 30 | 36 | 42 | 48 | 54 | 60 |
7 | 14 | 21 | 28 | 35 | 42 | 49 | 56 | 63 | 70 |
8 | 16 | 24 | 32 | 40 | 48 | 56 | 64 | 72 | 80 |
9 | 18 | 27 | 36 | 45 | 54 | 63 | 72 | 81 | 90 |
10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 |
これを生かせば、同じ十数行のプログラミングで、100×100の表でも、1万×1万の表でも一瞬でできます。
しかし、たぶん、こういうことに感動するのは、男の子です(笑)。
女の子は、「ふうん」と言うだけだと思います。
しかし、女の子は、たぶん、次のような色の違いなどに敏感なのです。
このような色の違いを、ほとんどの男の子は、「ふうん」と言うだけだと思います(笑)。
男の子の興味を持つプログラミングと、女の子の興味を持つプログラミングは違うのです。
そこで、ウェブの表現力を生かすためのプログラミング講座として、Scratchのあと、HTMLの学習をすることにしました。
この授業の目標は、自分らしいホームページを作ることです。
教材は、「スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第3版」とします。
https://www.amazon.co.jp/dp/4815611653/
英語のコマンドが多くなるので、対象学年は中学生以上か、アルファベットに慣れている小学校高学年の生徒とします。
自分のホームページが作れるようになれば、プログラミングのコツがわかり、そこから先に進んでいくことができます。
実は、プログラミングは、緻密な女の子に向いている面があります。
新しいプログラミングクラスの教材で、新しいことの好きな女の子は、ぜひプログラミングクラスに参加してください。
●プログラミングクラス 2024/1/27 現在
○名定員
満満員
空空き 数字は学年:1~9は小1~中3、0は幼長、jklは高123
(1クラスの定員は4~5名)
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