オウバイ
「デジタルからアナログへ」というと、時代遅れのようなタイトルですが、今の世の中でデジタルはもうほぼ完成しつつあるので、これからはアナログの時代になるということです。
今の社会の特徴は、デジタル情報の過剰です。
例えば、ChatGPTを使えば、ブログの記事などはいくらでも作ることができます。
Google検索でも、最初に出てくるのは、SEO対策をやっているサイトの記事ばかりです。
しかも、Googleも、Facebookも、YouTubeも、根拠不明の情報コントロールをしています。
だから、みんな、もうそういう情報には飽き飽きしています。
ひとことで言えば、デジタル情報は、あてにならないと多くの人が思っているのです。
昔、新聞の折り込み広告が盛んだったころは、折り込み広告自体が、貴重な情報源でした。
しかし、いま、折り込み広告を情報源として見る人はいません。
それよりも、新聞自体をとる人がいなくなっています。
新聞やテレビの情報はあてにならないと、多くの人が感じているのです。
では、あてになる情報とは、何でしょうか。
それは、自分が信頼している特定の人が言っている情報です。
それが、アナログの情報なのです。
言葉の森には、講師が個々に発信する「個別れんらく」や「発表室連絡」という媒体があります。
また、保護者懇談会や個人面談という媒体もあります。
こういうリアルな情報のやりとりができるのが、アナログのコミュニケーションです。
今回、「森からのてがみ」というタイトルで、A4葉書を郵送で送ることにしました。
アナログですから、載せる情報の量は限られていますが、それはQRコードでカバーしています。
こういう手に触れることのできるコミュニケーションに力を入れていくのが、言葉の森の今後の方針です。
ところで、アナログの情報のもとになるものは、デジタルのデータです。
コミュニケーションはアナログであっても、データはデジタルをもとにしたものであることが必要です。
だから、言葉の森の今後の方向は、アナログのデジタルです。
デジタルのアナログと言ってもいいです。
略して、アナデジです。
略して言わなくてもいいですが。