ブルーベリー
言葉の森の生徒は、読書をよくしている子が多いです。
しかし、中に、読書が苦手な子もいます。
読書量が少ないと、学年が上がるにつれて成績が低下します。
参考になる記事があります。
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「自分で勉強する子」の親がやっている意外なこと
https://diamond.jp/articles/-/346288
自分で勉強できる子には「読書力」が身についています。活字に対する抵抗感が少なく、自主的な意欲で教科書や問題集に向き合うことができ、書かれている内容を読み解く力が育っています。だから人の助けを借りることなく、自学自習で学力を積み上げていくことができるのです。
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算数数学も、小5以上になり課題が難しくなると、解法を理解するための読解力が必要になります。
読解力がないと、算数数学の問題が解けなくなるのです。
英語も同じです。
説明文の英語になると、日本語の理解力がなければ内容を読み取ることができなくなります。
ただ英語の文章が読めればいいのではないのです。
小学校低学年の読書力は、音読でわかります。
本をすらすら読める子は問題ありません。
つっかえながら読む子は、読書の面白さがわかりません。
ただし、読書力を見るために、子供に音読をさせたとき、もし子供がつっかえながらで読んでいたとしても、その音読を褒めるだけにすることが大事です。
子供は褒められることによって進歩するからです。
音読が普通にできる子の場合、必要なのは読書量を増やすことです。
そのためには、面白い本を与えることです。
ただし、子供が興味を持つからといって、おばけの本や殺人の本のような気持ち悪いものは避けることです。
そういう本は、無明によって子供を引き付けているだけです。
読んで心がすがすがしくなるような本で面白い本を与えることが大事です。
▽「どんな本を読むか。その前に読まない方がよさそうな本」
https://www.mori7.com/as/3312.html
本がよく読める子については、説明文や意見文の本を読む方向に進めることが大事です。
そのためには、図書館のノンフィクションコーナーで、その子の興味のありそうな説明文の本を見つけることです。
アマゾンなどのネットショップでも、「ちくまプリマー新書」「岩波ジュニア新書」などで検索すると、中高生が読むのにふさわしい説明文の本が見つかります。
しかし、子供の読書力がないうちに、難しい本を読ませようとすると、読書量が減ります。
それは、かえってマイナスです。
そのためには、複数の本を並行して読むようにすることです。
付箋を貼って読んでいけば、何冊もの本を並行して読むことができます。
▽「付箋読書の仕方」
https://www.mori7.com/as/1367.html
子供に読書をさせるために費やす費用は、学習のために必要な経費と考えて、倹約などを考えないことです。
図書館で借りて、子供が面白いと言った本は、その本を実際に買ってあげることです。
同じ本を手元に置いておけば、繰り返し読む機会があります。
同じ本を繰り返し読むことが、子供の読書力の質を高めます。
そのためには、家に、子供専用の本棚を作ってあげるといいと思います。
kindleで読む方法もあります。
kindleはどこでも読めます。
また、日中でも夜中でも、歩きながらでも寝ながらでも読めるので便利です。
しかし、本の内容を情報として読む感じなので、1冊を読み終えたという感じがあまり残りません。
いい本は、リアルな本として購入しておくといいと思います。
例えば、ミヒャエル・エンデの「
はてしない物語」の単行本などは、本として家に置いておくのがいいと思います。