https://youtu.be/wn_sW0AOnIs
▽第二問と解説
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2025/2071222410.pdf
物語文の解き方のコツの第一は、問題文を味わって読むことです。
臨場感を伴って読むと、選択肢を見たあと、わざわざ問題文に戻らなくても答えることができます。
答えたあと、確認のためにもとの問題文を読めばいいのです。
PDFの問題文に傍線が引いてありますが、これは大事なところだから線を引いたのではなく、「へえ、そうなんだ」と心が動かされたから線を引いています。
このように、自分の感情をもとに読むことが大事です。
こういう読み方をする力をつけるためには、普段から味わって読む読書生活をしておくことが大事です。
表面的な知識として読むのではなく、自分がその場にいる登場人物であるかのようにハラハラドキドキしながら読むということです。
選択肢を選ぶときのコツは、
★合っていそうなものを選ぶのではなく、
★必ずしもそうは言っていない箇所のある選択肢を省き、省くところのない選択肢を選ぶ、
ということです。
PDFには、選択肢に×や?がついていますが、それは、その箇所が問題文にはそういうことが書いていないという意味です。
そして、最終的に×や?がない選択肢が○になるということです。
さて、話は変わりますが、このような読解問題はいずれなくなると思います。
こういう読解問題は、読む力のある生徒にどういうふうに差をつけるかという目的で作られています。
だから、問題をつくる人は、問題を解く人よりもずっと大変です(笑)。
なぜ、このような差をつけるための問題を出すかというと、国語力を測るほかの方法がないからです。
ところが、これから、国語力は、読解問題や記述問題ではなく、作文小論文で評価するようになります。
東大の国語の二次試験は、すべて記述問題です。
数年に一度、読解問題があるかないかというぐらいです。
それは、読解問題にすると、みんなできてしまうので差がつけられないからです。
しかし、その記述問題は、せいぜい60字とか120字とかの短い問題です。
なぜ、そういう短い記述問題を出すかというと、採点が大変だからです(笑)。
だから、読解問題でも、記述問題でも、ある程度以上の国語力のある生徒には評価の意味がないのです。
ところが、今後、言葉の森が作文検定を行うようにします。
ある問題について、その問題の内容を正確にとらえながらも、自分の独自の視点で文章を書くことができるかどうかを評価できるようになります。
すると、この作文小論文が、最も確実な国語力の測定になります。
しばらくは、まだ、微妙な読解問題や短い記述問題の試験が続きますが、やがてそういう試験はなくなり、作文小論文の力が国語力の評価になると思って、読書と作文の勉強を進めていってください。