4月の作文から、森リンの表示を一部変更します。
●思考語彙は、個数ではなく種類数で評価します
思考語彙は、作文の中の、考えながら書いている言葉を抽出しています。
考えながら書くことと、考えた結果を書くこととは違います。
考えた結果を書くと、知識語彙の点数が増えます。
考えた結果は、主に知識的な名詞として表されるからです。
考えながら書くときは、名詞よりも、主に接続詞や助動詞や動詞が使われます。
しかも、ある特定の言葉が使われる傾向があります。
例えば、「確かに」「一方」「しかし」「だろう」などの言葉です。
思考語彙の数はあまり多くないので、これまでは個数として集計しています。
しかし、個数として集計すると、例えば、「しかし」や「思う」という言葉をたくさん使うほど思考語彙が増えてしまいます。
そこで、思考語彙も、他の語彙と同じように種類数として集計することにしました。
その結果、4月から一時的に思考語彙の点数が下がります。
しかし、これは、種類数をもとにした思考語彙の偏差値を新たに集計し、点数を調整するようにします。
●「文化語彙」を「経験語彙」という名称にします。
この言葉は、主に動詞の多様性を意味する概念で、日本語の和語を豊富に使える人ほど高い点数になる言葉でした。
そこで、日本語の文化的な素養を持っているほど高くなると考え、この語彙を文化語彙という名称にしていました。
日本語には、知識的な概念を表す漢語と、生活感、動き、生きた表現などを表す和語(やまとことば)があります。
漢語は主に名詞で使われ、和語は主に動詞や形容詞で使われています。
自分の経験や実際に見聞したことが書かれている作文は、動詞の種類が豊富になる傾向があります。
そこで、文化語彙という言葉よりも、経験語彙という言葉の方が実感に合っていると考え、名称を経験語彙という言葉にしました。
●字数の少ない作文も、1200字換算にした場合の点数を表示します
作文の語彙の評価は、1200字以上の作文でないと誤差が大きくなるので、小6以上は1200字を基準の字数としています。
しかし、小1から小5までは、まだ長い字数を書けないので、それぞれ小1は200字、小2は400字、小3は600字、小4は800字、小5は1000字を基準としています。
しかし、1200字未満の作文でも、その作文を1200字に延長したらどういう点数になるかということがわかるといいので、1200字換算の点数も表示することにしました。