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意味のない作文コンクール――作文はコンクールのためにあるのではなく教育のためにある as/5475.html
森川林 2026/03/12 11:08 



https://youtu.be/xJC5gKIjH2o

 以前、「読書感想文コンクールは今年で終わる」と書きましたが、それはまだ続いています。
https://www.mori7.com/as/4751.html

●コンクールとして行われる作文の限界

 そのほかにもさまざまな作文コンクールがあります。
 また、作文を卒業の記念として残すような企画もあります。
 しかし、それらはすべてAIの時代には意味が薄れてきました。

 作文は、コンクールのために書くものではなく、子供たちの教育の中で書くものです。
 作文を書くことによって、子供たちの考える力が整理され、他の子の書いた作文を読むことでさまざまな考えを知ることになります。

 つまり、作文は教育の中で日常的に行っていくものです。
 作文教育は、年に1回のコンクールや夏休みの宿題として行うものではありません。

●学校で作文教育が行われなくなった理由

 なぜ作文がコンクールや宿題として行われるようになったかというと、学校では作文教育を十分に行うことが難しくなったからです。
 昔の作文教育は、先生が子供たちの作文をすべて読み、それに丁寧なコメントを書くような形で進められることがありました。

 しかし、今の学校教育の中で、そのような時間的ゆとりのある先生はほとんどいません。
 小学1・2年生であれば、指導の内容も表記の仕方が中心ですから、先生でも教えることはできます。

 しかし、小学校高学年や中学生、高校生になると、先生がクラス全員の作文を読んでコメントを書くことは時間的にできません。
 そのため、作文教育は授業の中で行う学習ではなく、コンクールや宿題として行われるものになってしまったのです。



●AIによって可能になる日常的な作文教育

 作文教育を子供たちの教育として復活させる方法は簡単です。
 言葉の森が行っている作文検定で、森リンという自動作文評価システムを使い、毎週の授業の中で日常的に作文指導を行う体制を、小学生から中学生、高校生まで作ればよいのです。

 この方法で作文指導を行えば、先生の負担はほとんどありません。
 そして、生徒にとっては、一人ひとりに自分の書いた作文に対する講評が返ってくるので、どこを改善していけばよいのかがわかります。

●これからの教育は個人に合わせた創造教育

 学校教育の中で、知識の詰め込みの授業を行い、それを一斉テストで評価して順位をつけるようなやり方は、過去の教育の名残です。

 これからは、生徒一人ひとりの個性や実力に応じて教育を行っていく時代です。
 その時代に最も必要になる教育は、作文教育、読書教育、創造発表教育、そして基本的な学力教育です。



●人間に必要なのは身体化された知識と道具

 では、なぜ作文と読書と創造発表と基本的な学力が必要なのでしょうか。
 それは、人間の役割が創造性を発揮することだからです。

 新しい未知の問題に遭遇したとき、AIは過去のデータの集積から類推して答えを出すことができるかもしれません。
 しかし、その問題を新しい創造的な問題として乗り越えようとすることは、なかなかできません。

 人間は未知の問題に出会ったとき、自分の持っている道具をすべて動員して考えようとします。
 そのときに使える知識や道具は、ただ知っているだけ、ただ使えるだけの表面的なものではありません。
 自分が手足を動かすように無意識に使える、身体化された知識と道具です。

●日常の学びとして身につける力

 その身体化された知識や道具として身につけておくものが、書くこと、読むこと、創造する姿勢、そして基本的な学力なのです。

 人間が教育の中で身につけるべきものは、一夜漬けでテストに間に合わせるための知識ではありません。
 日常的に使うことができ、いざというときには自分の身体の一部として働くような知識と技術なのです。





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