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 中学高校でも、もっと作文の授業を―構成作文の提案(その2) 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
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中学高校でも、もっと作文の授業を―構成作文の提案(その2) as/967.html
森川林 2010/07/18 21:33 
修 削



 言葉の森の作文指導の特徴は、小学校低中学年では項目指導、小学校高学年から中学生高校生にかけては構成指導を中心にしていることです。実は、ここに、日本の中学高校における作文教育の不足を克服するための鍵があります。(前回からつづく)



 項目指導というのは、例えば、作文の中に、「たとえを入れる」「会話を入れる」「思ったことを入れる」という指導です。

 今でこそ、そういう指導をするところも増えてきましたが、言葉の森が最初にこの項目指導を始めたとき、保護者からも専門家からも多くの批判がありました。それらの批判を一言で言うと、「何を書くかまだわかっていないうちから、『今日の作文に会話を入れる』という指導をするのはおかしい」というものでした。

 なるほど、と思う人も多いと思います。しかし、この批判の根底には、「作品としての作文」という考えがありました。言葉の森が考えているのは、「教育としての作文」ということです。つまり、作文を書くのは、作品を作るためではなく、文章を書く力をつけるためだという考えだったのです。

 小学校低中学年では、この内容本位の作品作文と、構成を重視した項目作文との差はそれほど大きくはありませんが、中学生、高校生になると、この差はきわめて大きくなります。そして、ここに、中学生、高校生の作文の授業の少なさを克服するポイントがあるのです。

 今の中学や高校では、作文の授業はほとんどありません。たまに授業があったとしても、課題を与えて自由に書かせるだけという指導なので、書き上げた作文に対しては、作品としての出来不出来を見たり誤字の有無を指摘したりするような評価になります。

 しかし、これが実に大変なのです。国語の授業を担当する先生に、日常的にそのような指導や評価をする余裕はまずありません。

 ここで、言葉の森の構成作文が生きてきます。

 構成作文とは、具体的には、次のような形の作文です。

 「第一段落で身近な実例と意見、第二段落で理由1と体験実例、第三段落で理由2と社会実例、第四段落で反対意見に対する理解と名言。以上の四段落で作文を書く」

 このような構成方法をあらかじめ指示して指導すれば、生徒自身が作文を書きやすくなるとともに、先生がその作文を評価しやすくなります。

 言葉の森の構成作文を、「起承転結」や「序論・本論・結論」などの構成方法と同じように考える人がいます。しかし、そうではありません。「起承転結」や「序論・本論・結論」などは、作品を作るための構成ですが、言葉の森の構成法は、それよりも、文章を書く力をつけるための練習方法としての構成法です。

 中学、高校でも、この構成作文を取り入れれば、もっと多くの授業が可能になると思います。それは、生徒の一作品を丸ごと評価するのではなく、それぞれの段落ごとに評価することができるようになるからです。例えば、800字の文章を最後まで読んでから評価するのではなく、200字まで読んで第一の評価をし、400字まで読んで第二の評価をするということができるようになります。

 更に、ここに自動採点ソフト「森リン」の評価を加えれば、中学や高校でも、毎日、作文の指導ができるようになると思います。

 現在の日本の作文教育のいちばんの問題は、作文を書かせる回数が少ないというところにあります。(その反対に、小学校低学年で、作文を書かせる回数が多すぎるという問題もありますが)。この作文教育の隘路を克服するのが、項目作文と構成作文なのです。



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