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 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
記事 1005番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/10/8
小学校4年生での上手さと高校生での上手さとの違い as/1005.html
森川林 2010/08/28 09:27 
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 小学校4年生前後は、小学生のうちで作文がいちばん上手に書ける時期にあたります。

 小学校2年生のころまでは、まだはっきりと他人にどう見られるかという意識が出ていません。小学校低学年の子供たちは自分の書きたいことを書くだけで満足しています。他人の目という意識がまだありません。

 小学校6年生以上になると、作文の課題が難しくなり感想も一般化した大きい感想が要求されるようになります。そのころになると、文章を書いて他人から見られるということに逆に抵抗を感じるようになります。

 そういう意味で、小学校4年生前後が自由に生き生きと生活作文を書ける時期になるのです。

 小学校4年生のころは、他人がどう見るかという一種のサービス精神も出てきます。そこで、作文を面白く書く工夫をするようになり、家族や身近な人の面白い場面をわざと取り上げて書こうとします。

 小学校4年生で作文コンクールなどによく選ばれる子は、上手に書くコツというものを知っています。しかし、ここであまり上手に書くことを追求しすぎないことが大事です。なぜなら、小学校中学年の作文で上手に書くことを目的にしてしまうと、かえってその後に行き詰まることがあるからです。

 小学生のころの作文の上手さは、題材(実例)の表現の上手さです。つまり、出来事に依拠した表現の上手さです。社会に出てから書く文章の上手さは、主題(感想)の表現の上手さです。つまり、考え方に依拠した表現の上手さです。

 高校生の後半になって優れた小論文を書ける子供たちを見ていると、その子たちも小学生や中学生のころは特に上手に書いていたわけではありません。ただし、書く実力はあったので、しっかりまともな文章を書いていたという印象です。

 生活作文を上手に書ける小学校4年生のころの作文の目標は、まともに書くこと、つまり正しい表記と読みやすい表現で安定した文章が書けることです。サービス精神のある子は、これに加えて面白い文章を書くことを目指していくとよいでしょう。そして、作文を書く練習と並行して読む力をしっかりつけることです。

 小学校低学年の作文の目標は、毎週楽しく書くことと、やはり読む力をつけることです。

 そのためには、できるだけいいところを見て褒めることと、毎日の暗唱と読書を欠かさないことの二つが大事です。その反対に、避けなければならないのは、書いた作文の欠点を注意することと、勉強に追われて暗唱や読書を後回しにすることです。

 高校生になって優れた文章を書けるようになることを目標に、本質的なことに力を入れた勉強をしていってください。

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記事 1004番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/10/8
7月の森リン大賞(小学生の部) as/1004.html
森川林 2010/08/27 19:49 
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 7月の清書をもとにした森リン大賞です。

 代表作品は、小5以上の生徒から1位の作品だけを1編掲載していますが、掲載されていない作品にも力作がたくさんあります。





7月の森リン大賞(小1の部46人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位●Iまつりのじゅんびをしたことあじさい6257047496280
2位●おいしかったきゅうしょくなりと6122444435786
3位●びよういん清良61232384350108
4位●シビッツきよれ6015938445495
5位●おとうばんのこときゆけ5931442435279
6位●おとうさんがいたりあにいったことあおの みき5939139435096
7位●びょういんひろは5710837504880
8位●すなばであそんだことこやり5710937504880
9位●プールくきあ5510337504973



7月の森リン大賞(小2の部102人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位●ピタゴラ・スイッチキューピー6737446476589
2位●すごく速いターンを見せるぞ!とらたいがくん6646342507292
3位●ポケモンカードゲームきむち6639239496786
4位●あつい毎日しゅうちゃん6639947446386
5位●誕生日ケーキ作りみるく6670841486292
6位●また会えるといいねみやま6652239476286
7位●よいちに行ったよひゆあ6557744466379
8位●みいちゃんのおまつりちびこ6477244447179
9位●せみとくわがたトム6471239436689
10位●ザリガニつりはたくさんつれたきなは6464138446595



7月の森リン大賞(小3の部145人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位●一番すきな遊びパルキア7468249617286
2位●一番好きなあそびかなろ7167946577080
3位●わたしの好きな遊びレモネード7187844516489
4位●雨の日のずぶずぶ野球イナズマ7057349497581
5位●目標は一番上のよこぼうにのることすももちゃん7066148446289
6位●ラテン人になりたいふうこ7080649476084
7位●おふろのいろいろりすっぴ7094946486092
8位●理解と愛情とユーモア(清書)ゆまちゃん6962543456787
9位●いちばん好きな遊びローズマリー6968744436086
10位●一番好きな遊びきやも6849143537084



7月の森リン大賞(小4の部134人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位●推理小説~臨海学舎の生活~原作 XYZMANCHESTER U78893399710160
2位●私達の逃走中みゃお7780646508689
3位●がんばればいい事がスヌーピー7781342617890
4位●友遊(ゆうゆう)遊んだめがね74389441018876
5位●ママの子どものころって・・・まめっち7488147557783
6位●ぼくのお父さんりんご7465548627583
7位●ジャングルおには、楽しいなまあやん72116648487289
8位●大好きなたかたかおにとこおりおになっち7277942476480
9位●古くせえもなぁ。でも大事にピカピカ7270652516183
10位●なわとび最高!ショコラ7299851465881



7月の森リン大賞(小5の部138人中)

私の両親と母の両親は正反対
ひんこ

 二人とも長いかげを体にひっつけていました。
「楽しかったね。」
太陽はとてもまぶしくて目を大きく開けるのがむずかしい日でした。
「また来週遊ぼうね。」
とても暑かったので、あせがダラダラ流れていました。

 私の父は、いつもアドバイスをくれて、私がなにか上手になるのを手助けしてくれます。父が私と遊んでくれる時、父は、子供にもどったようにワイワイギャアギャア遊んでくれます。一方、私の母の父は、母をいろいろな所へつれて行ってくれましたが、私の父のようには遊ばなかったようです。いつも母のことを見守っていたそうです。たとえば、大人は天皇で、子供は家来だとしたら、父は天皇側で私は家来側です。でも父は、そんな事は関係なく家来と遊んでいるようなかんじです。母の父は、いつでも天皇だぞ、というような人だったそうです。家来にいいことをしますが、家来のように低い位には行きたくな人です。私は、母の父が不思議に思えます。なぜかと言うと、私の周りには、母の父のような人がめったにいないからです。それは、今の時代だからかも知れません。今の人は、みんなで大人子供関係なく遊んでいます。もしかしたら、母の時代の大人は、みんな母の父のようだったかも知れません。

 私は、父と毎週週末スケートボードで遊びます。父は、
「パパも乗らせて~!」
と叫んで手を大きくふります。
「いいよ~。」
と私は笑いながら動きを止め、スケートボードを父の方へ向けてけります。父は、私のおりることのできる階段をおりるのに挑戦しています。階段の前まで来ると急に方向を変えてしまいます。きっと、こわいからだと思います。やっとおりたと思ってもガンゴンガーン。こけてしまいます。階段おりのコツを教えてくれたのは父なのに、父自身ができないのが不思議でたまりません。私が父に、父が教えてくれたコツをアドバイスした時、その直後にはできるのに、ちょっと休けいした後に乗ったらいつの間にかできなくなっています。そうやって父自身が必死に練習しています。

 母は、朝、昼、晩、とご飯を作ってくれます。私にお手伝いさせてくれます。母は、
「ちょっと勉強しよう。」
と声もかけてくれます。母は、時々一緒に遊んでもくれます。もっと遠くにボールを投げるアドバイスなども沢山くれます。
 母の母もまたまた正反対です。自分の用事でしょっちゅう出かけたらしいですが、子育てや、子供自身に興味がなかったようです。

 私の両親と母の両親は、正反対だという事がわかりました。私は想像してみました。私の両親の時代の大人は、子供大人関係なく遊ぶ人達。母の両親の時代の大人は、子供と大人の差をきちんと区別できる人達なのかもしれない。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位●私の両親と母の両親は正反対ひんこ84113456788189
2位●あいまい文化と日本人まーりん80106248546892
3位●砲撃開始シャーロック・ホームズ79147238689683
4位●成長するってすごいネミント79107853578286
5位●断れない日本人リラックマ7994947617786
6位●間の大切さトゥインクル7895444649580
7位●kuro is my faborite pet☆みっくまっく78190846689383
8位●僚太からのプレゼントピッピ78107141669284
9位●幼中と成虫はありときりぎりすがいあ78114947579084
10位●犬や猫ではないペット四葉のクローバー78106742488283





★1位の作文は優れた内容でしたが、要約の部分が多かったので、代表作品としては表示しませんでした。次回から、清書の場合、要約は省略するか、自分なりの説明に書き換えておいてください。


7月の森リン大賞(小6の部141人中)

サンタさんからのプレゼント
クローバー

 「あった~。やった~。かわいい~。」
一昨年のクリスマス、プレゼントを見つけた時、私は、喜びに満ち溢れてとび跳ねた。その時の嬉しさは、今までのプレゼントのなかで、一番嬉しかった。ほかのプレゼントもとっても素敵なものばかりだが、特にこの時にもらった、レオタード二着などのことを書くことにする。

 明け方、ふと目が覚めた時、いつもプレゼントが置いてある枕元を見ると、プレゼントが置かれていなかった。そして、
「プレゼントがないよ~。」
と、一人でしくしく泣いた。でも、
「朝早いからまだサンタさんが来ていないのかも知れないよね。」
と自分で自分に言い聞かせてもう一度気を取り直して寝た。そして、また六時に起きるとまだプレゼントがなかったので、また私は泣いた。すると、父が来た。そして笑いながら
「しょうがないよ。あきらめな。」
と言ってリビングに行った。私は肩をがくんと落として、父の後について行った。ふとクリスマスツリーに目をやると、そこにある大きな靴下の中からプレゼントが顔を出していた。私は、「あれ?」と思った。「生まれた時から一度もプレゼントが入っていたことがなかったのに。あれは私の書いた手紙かな?」とも思った。でもそのあとすぐ、それがプレゼントだと分かった時、私は涙が一瞬で満面の笑みに変わった。その時のほっとした感じは今でも忘れられない。そこに入っていたのは黒にピンク色のリボンがついているフリルなしのレオタードと、水色とピンクのフリル付きのレオタードだった。とてもかわいかった。

 昔もらったクリスマスプレゼントの中で、レオタード以外に特に嬉しかったものは、魚釣りゲームだ。私が幼稚園生のときにもらったもので、ずっと欲しかったものだった。それは、上を向いた魚がぐるぐる回りながら口を開いたり閉じたりする。中には磁石がついていて、つりざおにも磁石がついているから、魚が口を開いている時につりざおをたらせば、魚が釣れるというものだ。もう、とってもとっても嬉しくて、何度も何度も遊んだ。こわれたものが久しぶりに出てきて、母が捨てようとした時、とても名残惜しくて悲しかったが、しょうがなくしぶしぶ
「分かった。」
と言って捨ててもらった。でもそのときは、まるでやっと出てきた宝物と別れるような思いだった。

 人間にとってプレゼントは、人の心を温かくするものだ。子供は、サンタさんから欲しいものをもらうと、素敵な気持ちになる。私は、サンタさんがいなかったとしても、ずっとサンタさんのことを信じていたい。それは、伝説のあの優しい子供にプレゼントを配るサンタさんが好きだからだ。私が大きくなって、子供のお友達ができたら、その子が素直に喜べるものをプレゼントしてあげたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位●上品な食べ方しもん8088546688090
2位●サンタさんからのプレゼントクローバー80113539557487
3位●使いやすく心のこもった贈り物まかじろう7912074910011884
4位●手作りのプレゼントかふた7998743607583
5位●愛犬「クレア」トリウム781090466310189
6位●私は改めて自分の部屋にひたえ7887942648083
7位●悪魔の引き出しきろや78100942517889
8位●私達が守る十二所の森ドレミ7887446607787
9位●エベレスト盛りあんこ78106943487583
10位●日本文化コレルリ7781042628084


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森リン(103) 子供たちの作文(59) 

記事 1003番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/10/8
読む練習が書く文章の雰囲気を作る as/1003.html
森川林 2010/08/27 09:04 
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 昨日の「江戸時代の模倣という方法を現在の作文の勉強にも生かすことができる」という話のつづきです。


 文章を模倣する練習というのは、家庭や学校のような場所でなければなかなかできません。民間の学習塾などが文章指導と銘打って、ただよい文章を書き写す練習をしていたのでは、人が集まらないでしょう。

 しかし、そういうことを言ってもいられません。言葉の森では、現在、約千字の文章を暗唱する練習をしていますが、これを今後、暗唱から暗写へという形の練習に発展させていきたいと思っています。

 文章の暗唱の成果というものは、すぐに出てくるわけではありません。その文章を暗唱したことを忘れたころに、暗唱した文章の雰囲気が作文の中に表れてきます。

 先日、小学校5年生の生徒たちの「痛かったこと」という作文の課題で、子供たちが構成図を書いたあとに、その痛かった場面の描写を特に詳しく書くようにアドバイスしました。

 ちょうど1年ほど前に、水泳の文章の暗唱で、ごく短い時間の話を詳しく描写するような文章を暗唱する練習をしていましたが、その文章の雰囲気と同じような盛り上がりのある描写が、今回の「痛かったこと」の作文の中に自然に書けていました。書く対象が違うので、表現する言葉は全く違いますが、そのピークに向かって盛り上がるという雰囲気がとてもよく似ていたのです。

 暗唱の成果というものは、このように文章の雰囲気が似ているという形で表れてきます。ですから、暗唱の成果がすぐに出るのではなく、それがすっかり自分の中に消化されて、その文章を暗唱したことなど忘れたころに、自分の書く文章の中に暗唱の経験が生きてくるのです。

 本の好きな子は、その本の文体と似た文章を自然に書くようになります。読む練習は、書く練習と深く結びついているのです。

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世界最高の識字率を生んだ江戸時代の勉強法を現代に生かす as/1002.html
森川林 2010/08/26 09:06 
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 江戸時代の寺子屋の教育は、一斉指導でも個別指導でもありませんでした。それは、子供たちの自学自習をもとにして成立していました。

 勉強の方法は、先生が何かを教えるという面は少なく、子供たちがある手本を真似することによって自ら学ぶという形でした。

 真似をする学習というものは、その真似がすっかり自分のものになるまではあまり面白い勉強とは言えません。しかし、完璧に真似ができるようになると、その真似を表現することが楽しくなってきます。

 徹底した真似は、初歩的な個性発揮よりもはるかに程度の高いものです。

 欧米が個性と才能と天才の文化だったとすれば、日本の文化は、模倣と技能と熟練の文化だったと言ってもよいでしょう。



 この模倣という方法を学校での作文の勉強にも生かすことができます。

 日本の学校教育における作文指導は、二つの問題点を持っているように思います。

 ひとつは、小学校低学年で作文指導をしすぎるという問題です。読む力がまだ不十分で、作文の書き方(表記)の基礎を身につけていないのに、自由に作文を書かせて間違いを直すというようなところに力が入れられすぎています。小学校低学年のころは、よい文章を繰り返し読んで、読む力をつけることによって書く力の土台を作ることが大事で、書くことをそのものを追求するのは、多くの子供にとって先取りしすぎた指導になっています。

 問題点の第二は、小学校低学年での作文指導のしすぎとは反対に、小学校高学年から中学生高校生にかけての作文指導の不足です。この原因は、作文という生徒の個性を発揮する学習に対して、先生の評価や講評が追いつかないという理由によるものです。この場合も、生徒が模範となる文章を模倣して書き写すという練習を中心にしていけば、文章を書く機会は今よりももっと飛躍的に増やすことができます。

 この手本の模倣というのが、江戸時代の寺子屋教育の中心で、この方法によって日本では当時の世界最高の識字率と手紙普及率が育っていったのです。(つづく)

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受験作文小論文と、反対意見に対する理解 as/1001.html
森川林 2010/08/25 11:49 
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 昨日、突然、高校3年生の子が慶応大学文学部の推薦小論文入試の書き方を教えてもらいたいというのでやってきました。

 そこで、持ってきた過去問の課題を見て、書き方を説明しました。その際に、「結びの意見には、『反対意見に対する理解』を入れていくのがコツだよ」という話をしました。その子は、「何でそんなものを入れるのか」と納得できないような顔をしていましたが、その後実際に書いたものを見てみると、反対意見に対する理解が文章の印象をよくするのにかなり役立っていました。

 受験の作文小論文のコツは、文章をよく見せるだけでなく、書いている自分自身をよく見せることです。ただ自分の考えを述べていればいいというのではなく、こんなに深く考えて述べているということもアピールする必要があるのです。

 もちろん、こういうコツは、ある程度書く力があることを前提としていますから、実力がまだ伴っていない生徒の場合は、実力をつけることをまず最初に優先しなければなりません。

 受験生をおおまかに分けると、まず実力のある子と実力のない子がいます。更に、実力のある子の中に、上手に書ける子と上手に書けない子がいるということになります。


 日本では、中学高校での作文小論文の指導はほとんどありませんが、そのわりには、かなりの子が一定の文章力を持っています。

 話は少し変わりますが、 フランスの調査会社が2010年2月にツイッターで使われている言語を調査した結果によると、英語が50パーセントで第1位で、日本語がそれについで14パーセントで第2位だったそうです。

 日本人がいかに文章を書くことが好きな民族であるかがわかると思います。この原因は、日本語が漢字かな混じり文という視覚的な言語であることが大きな理由になっているように思います。日本語は、喋るよりも書いてみたときの感覚が美しくて楽しいという気持ちを持ちやすいのです。

 この日本語を書く人口が多いということは、これからの日本の社会の可能性を大きく広げています。

 近代の社会では、マスコミが情報を作り出し、一般大衆はそれを受け入れるだけという構造で運営されてきました。ところが、インターネットの普及によって、日本の場合は一般の人が情報を作り出す力があるということが次第に明らかになってきました。

 これまでの工業社会は、今後次第に創造社会に移行すると思われます。このときに、国民ひとりひとりが自ら情報を作り出すことができる日本と日本語は、新しい時代を作るうえで世界の中で最も有利な位置にいると思います。


 さて、言葉の森では、受験作文小論文コースは入試の5ヶ月前からということにしているので、9月から受験作文コースに切り換える生徒が多くいます。

 作文の実力はこれまでの練習の中でつけているので、この受験コースは仕上げという位置づけの勉強になります。つまり、今ある実力の中でどれだけ上手に書くかということを中心にした指導です。このため、講師は生徒に対して、普通の練習では注意していないようなところまで注意します。

 これまでの作文の練習では、生徒の努力を評価していましたが、受験作文小論文の指導では、努力よりも結果を評価します。例えば、いい表現を入れようとして書いているだけでは不十分で、実際にいい表現になっていないとだめだということです。教える方は簡単ですが、書く子供の方は大変です。(^^ゞ

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受験作文小論文(89) 

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受験にも自己の向上にも役立つ作文 as/1000.html
森川林 2010/08/24 15:32 
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 作文の勉強は、作文小論文の試験には直接役立ちます。会社のエントリー試験、大学入試の小論文、高校の推薦入試の小論文、そして、最近では公立中高一貫校の試験でも作文の課題が出されています。

 言葉の森の生徒の多くは、受験のために勉強を始めたのではなく、ただ面白そうな勉強だからという理由で作文の勉強を始めた人が多いようです。そして、受験する学年になって、結果として作文の勉強が役に立ったという人がかなりいます。

 そのため、何年も作文を書く練習をしているので、入試で書きにくい課題が出されても、自分には何とか書けるはずという自信があり、実際にどのようなテーマが出ても目標の字数まで書いてきます。

 また、言葉の森では、作文の勉強の前提として読む学習に力を入れています。小学校5年生以上は、題名課題よりも感想文課題の方が多くなります。また、暗唱の自習や問題集読書の自習なども行っているので、言葉の森の生徒は、長文を読む力がついてきます。これが、国語の読解力の成績向上にもつながっています。

 国語力は、問題を解かせて答えあわせをして解説を聞くという勉強では力がつきません。解説で点数が上がるというのは、もともと持っている実力までは上がるということです。実力自体を上げるのは、問題を解くことではなく、実際に読む学習を続けることによってです。


 言葉の森の作文には、このように受験にも役立つ面がありますが、言葉の森の生徒は、受験などを意識しない小学校低学年から作文を始めていることも多いのです。それは、多くの保護者の方が、目の前の成績を上げることよりも、本当に子供の成長にとって役立つ勉強をさせたいと思っているからだと思います。

 では、言葉の森の作文の勉強によって、どういう力がつくのでしょうか。

 一つは、読む経験です。毎週、長文を何度も音読したり、感想文の練習をする中で長文を読んだりしているので、読んだ内容が確実に自分の中に残ります。言葉の森の勉強で読んだ長文が、大学生や社会人になっても生きて使える実例や意見として残っています。

 もう一つは、当然ですが文章を書く力です。言葉の森の生徒は、大学生になってレポートを提出するときなども書くことが苦になりません。しかも、いきたりばったりに書くのではなく、構成を考えて書くという習慣がついているので、計画的に文章を書くことができるようです。

 OECDの学力調査によると、日本の学生の苦手な分野は、読解力や記述力など多様な答え方が可能な中で自分なりの考え方を述べる分野でした。

 社会に出てから出合う問題は、問題と答えが一対一で対応しているようなものはほとんどありません。多様な読み方ができる材料と、多様な答え方ができる対策の中で、自分なりにひとまとまりの考え方を述べることができるというのが本当の読む力と書く力です。言葉の森で勉強をすることによって、そういう社会に出てからも役立つ力がついているのだと思います。か

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未来の教育は、作文を軸に学力を育てるものに as/999.html
森川林 2010/08/23 11:49 
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 何年か前、夏祭りの模擬店で焼き鳥屋さんをやり、煙を吸いすぎてひどい目にあったことがあります(笑)。ところで、そのときに感じたことは、夏祭りに来ている人たちで、いちばん生き生きとしているのが模擬店を開いている人で、その反対に、お客さんで買いに来ている人はそれなりに楽しそうだがお店の人ほど生き生きとしてはいないということでした。

 人間は、ただ消費するだけよりも、何かを創造しているときの方が生き生きとするのだと思います。「こんなことやらされて大変だ」と口では言うものの、それがそれなりに楽しいというのが人間がもともと持っている性質です。

 ところが、現代の社会における仕事は、そのような喜びに結びついたものではありません。どちらかといえば、給料のために苦しい仕事を我慢してやるというようなものになっています。なぜ、そういう仕事になったかといえば、現代の社会ではまだ豊かさが不足しているために、人よりもいい収入を得たければ人よりもいいポジションにつかなければならないという事情があったためです。

 このいい仕事につくための努力が、勉強においては、いい学校に入るための勉強、そして、そのためにいい点数をとるための勉強になっていました。そこで、逆に、みんなにいい点数をとらせずに差をつけてふるいわけをするために、間違えやすい問題を出しそれを解く訓練をするというような勉強が主流になってきたのです。

 これからの社会は、もっと豊かさが普遍的なものになる社会です。その豊かな社会で、人間が単に消費の中で喜びを見出そうとすれば、その社会は進歩のない停滞した社会になるでしょう。

 しかし、人間は、もともと喜びをもって仕事をしたいと思う存在です。未来の社会の勉強は、豊かな社会の中で自分らしい仕事を見つけるために学ぶというものになってくると思います。

 その未来の勉強は、三つの方向で考えられます。一つは、世の中の情勢を理解し把握するための勉強です。これは、これまでの学校教育で行われてきた英数国理社などの勉強とほぼ同じです。違う点は、差をつけるための勉強ではなく、自分にとって役立つための勉強になっている点です。

 もう一つは、自分らしい創造をするための勉強です。

 そして、三つめは、その自分らしい創造を表現し、ほかの人に伝えるための勉強です。

 創造の勉強は、音楽、絵画、工作など、いろいろな素材によって異なりますが、言語による創造というものが重要な位置を占めます。同様に、表現の勉強についても、音楽、絵画、工作などさまざまな手段がありますが、言語による表現が重要な方法になってきます。もちろん、理解と把握のための勉強も、これまでと同じように言語を通しての学習が中心です。

 この言語による創造と表現が、これからの作文に求められる目標です。したがって、未来の勉強は、人よりも早く難問を解くという勉強ではなく、自分なりに新しい何かを創造し表現する、そのためにさまざまな知識や技能を身につけるというものになってきます。言い換えれば、自分らしい章を書くために、幅広い教養を身につけるという形です。この作文を中心にした国語力と学力を育てることが、未来の教育の姿になってくると思います。

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教育論文化論(255) 作文教育(134) 

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感想文の書き方はシンプルに as/998.html
森川林 2010/08/21 12:27 
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 例年、夏休みになると、いろいろな方から、「感想文を見てほしい」という要望があります。

 しかし、これは原則としてお断りしています。その理由は、ひとつには小学校4年生ぐらいまで読書感想文の指導は無理があることです。もうひとつは、じっくり指導をすると上手になりすぎるからです。

 感想文が、自分の力で書けるようになる学年は、小学5年生からです。このころになると、文章を構成的に考えられるようになり、感想も一般化した形で書けるようになります。

 構成的な書き方とは、ひとつの段落の中身を文章全体との関連で考えて書くことです。一般化した感想とは、「自分がこう思った」ということだけでなく、「それは人間にとってこういうことだと思った」という感想です。

 しかし、小学5年生から書けるようになるとは言っても、意識的に上手に書けるようになるのは中学生の後半からです。ですから、感想文の宿題に意味があるのは、小学5年生以上、上手に書くことを条件にすれば中学3年生以上です。

 読書感想文の宿題を出す先生は、子供たちのこういう実態を知りません。

 小学校低中学年のほとんどの子は、感想文というと、本のあらすじを一生懸命書くか、又は、親に手伝ってもらう形で書くかのどちらかです。こういう宿題は、一言で言えば無意味です。読書感想文の宿題は、少なくとも小学校低学年では廃止すべきだと思います。

 言葉の森では、感想文の書き方は、希望があれば小学1年生から説明しますが、標準的な課題として行うのは小学3年生になってからです。それも、感想文の形を身につけるということを重点にした指導です。

 では、言葉の森では、感想文をどのように教えているのでしょうか。教え方の基本は、書き方の流れを決めて、その流れの中に内容をあてはめていくという形です。例えば、「本のはじめの部分の内容を書き」→「自分の似た話を書き」→「本のはじめの部分の内容についての感想を書く」という書き方です。これを1ブロック400字とすると、このブロックを毎日1つずつ書いていき、3日間で3ブロック1200字の感想文を書くことが出来ます。1日400字であれば、どの子も抵抗なく書けます。また、書き方の流れが決まっているので、苦手な子でもそれなりに書くことができます。

 感想文の指導のプロの人から見れば、幼稚な書き方のように見えるかもしれませんが、この書き方の利点は、考え方がシンプルなので、だれでも教えることができ、だれでも書くことができるという点です。そして、単に書きやすいだけでなく、この書き方で多くの子が感想文コンクールに入選しています。

 文章のよさのほとんどは、中身のよさです。似た話の中身が充実していれば、単純な構成であっても読み手を引きつけるいい文章を書くことができるのです。

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柚稀 20100822  ▽
すごくいいです!私は小学校6年生ですが、毎年感想文の宿題は最後までできず、結局お母さんに手伝ってもらいます。
私も感想文の宿題は廃止して欲しいです。
作文を書くのも苦手だし、どういう風に書けば上手に見えるかも全然分かりません。だから感想文の宿題は、廃止しないなら中学校くらいからにして欲しいと思いました。

森川林 20100823  ▽
 柚稀さん、コメントありがとう。
 感想文の宿題は、単に惰性で出されているだけです。毎年出されているから今年も出そう、ということです。工夫も何もありません(笑)。
 中学生になると、税金の作文や人権の作文の宿題を出すところがありますが、これも全然工夫がありません。せめて出すなら、書き方の説明をしてだれでも書けるように準備をしてから出してほしいですね。

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AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
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