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小学校1、2年生の作文の勉強における予習の仕方 as/1241.html
森川林 2011/04/20 20:02 



 作文の勉強で、課題が難しくなってくると、予習が必要になってきます。

 小学校1、2年生のころは自由な題名ですから、予習と言っても、「今度は、何を書くの」と、お母さんが聞き、子供が、「えーと、この前友達とサッカーしたことにするかなあ」などと考えるというのが予習になります。

 この小学校低学年でも、このようにあらかじめ何を書くか決めておくことが大事です。低学年のころは、毎回、「今日のこと」というような題名になることもありますが、それでも、その「今日のこと」の中身を、通信指導の先生から電話の授業がある前に考えておくことが大事なのです。

 もし、小学校低学年の子が、書くことをあらかじめ決めていないと、その場の思いつきで自分のいちばん興味のあることを書くことになります。すると、次のような作文になってしまうことがあります。

 ひとつは、「明日は、○○があるから楽しいなあ」というような、未来のことを作文に書こうとしてしまうことです。まだ起こっていない話は、作文には書きにくいものです。自分の関心はその出来事に向かっているとしても、関心があることと書きやすいこととは違います。実際に自分の経験したことがないと、作文は書きにくくなるのです。

 もうひとつは、「ゲームをしたこと」というような題名です。ゲームで動いているのは、画面の中の登場人物であって、子供自身は指先を動かしているにすぎません。作文に書きやすいのは、自分の体験したことですから、ゲームの作文は体験にはならないのです。だから、ゲームの話は、だれが書いても同じような内容になり、その子らしい個性が出てきません。

 ゲームの作文と似ているのが、「映画を見たこと」「テレビを見たこと」「○○を見たこと」などの作文です。これも、子供自身は興味があって書きたいことかもしれませんが、自分自身の動きが少ないので、作文に書く個性的な中身がなかなか出てこないのです。

 この「見たこと」の作文でも、そこに自分のしたことを入れると、見ただけの話よりも書きやすくなります。例えば、映画を見るために出かけた途中のこと、そこで自分の話したこと、帰り道のことなどです。しかし、本当は、最初から自分のしたことで作文に書く話を決めておいた方がいいのです。

 低学年の作文の予習は、子供が書くことを決めておき、お母さんがその話を聞くということになります。そのときに、子供が、未来の話やゲームの話を書こうとしていたら、その気持ちは尊重しながらも、自分のしたことの方が書きやすいということを静かに教えてあげます。

 しかし、ここで少し注意しておくことは、その1週間の間に子供がすごく書きたいと思う大事件があった場合です。子供は、お母さんやお父さんに、自分の書きたい話を一生懸命説明しようとします。ところが、そこで、お母さんやお父さんがその話をたっぷり聞いてしまうと、子供はそこで話をしたことに満足して、作文に書こうとする精神的なエネルギーをなくしてしまうのです。

 だから、子供が絶対に書きたいというすごくいい話があった場合は、親は全部は話させずに、「じゃあ、続きは作文に書いておしえてね」という形でとどめておくといいのです。

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他の作文通信講座と、言葉の森との比較 as/1240.html
森川林 2011/04/20 13:41 


 言葉の森の作文指導の特徴を7回にわたって書いてきました。

 その内容を、他の作文通信講座との比較でわかりやすく表にしました。

 これを見ると、より客観的に言葉の森の作文指導の特徴がわかると思います。

他の作文通信講座とは違う言葉の森の作文指導
他の作文通信講座言葉の森
主に小学生の間だけの指導小学生から中学生、高校生、社会人まで指導
顔の見えない赤ペン添削担任の先生による親しみのある指導
教材が送られてくるだけ担当の先生が毎週電話で説明
隔週制や締切なしで習慣がつかない毎週決まった時間の電話で習慣がつく
低中学年は、短文作成や穴うめ形式の易しい教材なので提出率が高い低中学年から、作文や感想文などの難しい教材だが提出率が高い
高学年で受験用の難しい課題になると書けなくなる高学年の難しい課題でも低学年からの高い提出率が続く
人間による評価だけなので中高生は納得しにくい人間による評価と森リンによる評価なので中高生も納得できる


 森リン(もりりん)とは、言葉の森が独自に開発した作文小論文の自動採点ソフトで特許を取得しています。


 大事なのは、低中学年で楽しく書くことではなく、低中学年の楽しい作文を高学年の難しい作文に結びつけることです。



参考:作文通信教育のD社と言葉の森の比較

2011年4月現在
 D社言葉の森
提出回数月2回月4回
月謝5,300円8,200円
小1の字数50-200字100-200字
小2の字数70-200字200-400字
小3の字数 100-400字300-600字
小4の字数 100-400字400-800字
小5の字数 200-600字 500-1,000字
小6の字数 400-600字 600-1,200字
課題提出率80%91.6%


 提出回数も約2倍、字数も約2倍なのに、言葉の森の方が提出率が10%以上も高くなっています。

 言葉の森の生徒が、ほとんど毎回作文を提出しているのは、毎週の電話指導があるからです。

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