入試小論文のグループの記事を紹介します。
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高校生で、毎回いい文章を書いてくる子がいます。(中学生にもいますが)
それを、先生が読んでコメントを書いているだけではもったいないので、このグループなどで発表し合って、互いの参考にするといいのではないかと思っているところです。
従来の考え方では、他の人の書いた実例やデータや表現を勝手に引用したら盗作ですが、小論文上達の新しい勉強法として、他の人の書いたものを自分の文章のユニットとして意識的に活用する練習というのがありそうです。
アメリカで進んでいるシェアの考え方で、小論文というよりシェア論文ということになるか。言いにくい(笑)。
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大学入試小論文などで、異常に長い文章を読ませて小論文を書かせる課題を出すところがあります。
ばりばり読んで手際よくまとめる力を見るということなので、じっくり読む必要はありません。大事なところに傍線を引きながら、猛スピードで読んでいきます。
そして、最後まで読み終えたら、傍線を引いた箇所だけをまた飛ばし読みしていきます。
そうすると、文章の全体像が頭に入るので、それから構成を考えて書きます。
文章でも、読書でも、そうですが、早く最後まで読み終えた方が全体の理解がしやすくなります。
また、大学入試の文章は、最後の数行になるまで何を言いたいかわからない文章がよく出題されます。
慣れない人は丹念に読んで理解しようとしますが、じっくり読むのではなく、すばやく何回も読むというのが大事です。
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入試小論文の制限時間の中には、かなり短いものがあります。高校入試や大学入試ではそれほどでもありませんが、中学入試の作文試験では、30分で800字などというところもかなり多いです。
そういう問題を出しているその学校先生が、実際にその時間で書いてみろよ、と言ってやりたいところです(笑)。書ける人はほとんどいないはずです。
しかし、高校入試でも、大学入試でも、スピードはやはり重要です。
そのスピードを上げるコツは、途中で考えない、読み返さない、直さない、の三つの「ない」です。
簡単なメモを書いたら、途中はノンストップで、止まりそうになったら急いでメモを見て軌道をもとにもどしてまた書き始めます。最後の10行まで来たら、立ち止まって、考えたり、読み返したり、直したりしてもいいのですが、それまでは猛スピードで書き続けます。
読む人は、途中の脱線などはあまり気にしません。最初と最後のつじつまが合っていれば一貫性のある文章として読んでもらえます。
このスピードをつける練習は、やるしかありませんが、やれば必ずだれでもできるようになります。
子供を育てる場所の中心になるのは家庭です。学校でも塾でもありません。
家庭学習を軌道にのせれば、第一に安上がりです。第二に親子の対話が楽しめます。そして、第三にこの家庭学習が子供の学力を最も向上させます。
家庭学習に必要な教材は、普通の本です。これは、図書館で借りてきても、近所のブックオフで中古の本を買ってきてもいいと思います。小学生の間は特に、日本語の学習を中心にやっていくことが大事です。
家庭学習を開始する時期は、小学校1年生からです。幼児期は、学習というよりも、対話を十分にしておことです。
なぜ、小学校1年生という早い時期から始めるかというと、6歳のころは、どんなことも習慣になりやすいからです。例えば、音読や暗唱という勉強も、小学校1年生から始めれば苦もなく続けられますが、小学校3年生ごろから新たに始めようとすると、子供の心の中の抵抗を克服するのにまず時間がかかります。
以下の説明は、ひとつのパターンですから、家庭の実情に応じて変えていくようにしてください。
まず、朝起きたら、音読をします。音読は800~1200字の文章であれば2、3分でできます。そのあと、暗唱の練習を10分ぐらいします。暗唱までできないという場合は、音読だけでもかまいません。(言葉の森の生徒の場合、音読は毎週の課題の長文か読解マラソン集のどれか1編、暗唱はその月の暗唱用長文です)
親は、子供の音読や暗唱を聞きながら、朝の支度をします。音読と暗唱が終わったら、その音読の内容を話題にしながら食事をします。テレビのニュースを見ながら食事をするよりも、子供の読んだ文章を話題にして親子で話をしながら食べる方が楽しいはずです。
この、親子で知的な対話をする習慣を小学校低学年のうちに作っておくと、その延長で、高学年になっても同じような対話を続けていくことができます。
対話のこつは、子供を笑ったりからかったりしないことです。そして、親は(特に父親は)意見や感想を言うのではなく、自分の体験談を話してあげることです。子供は、親の考えを聞きたいのではなく、親のしてきたことを聞きたいのです。
朝の早起きをさせるためには、音読と暗唱の自習が終わったら、食事の時間になるまでゲームを15分間していいことにすると決めておいてもいいと思います。
学校から帰ってきて夕方の時間の家庭学習の中心は読書です。しかし、読書は勉強の前にやると、読書の方が面白くてそのままいつまでも読んでしまうことになります。宿題など勉強的なことがひととおり終わったあと、「あとは読書を50ページ以上してから、自由に遊んでいい」とするといいとします。おもしろい本であれば、そのまま寝るまで読むこともあります。自分で読むことができない年齢であれば、親の読み聞かせです。自分の目で読む読書も、読み聞かせで耳から聞く読書も、同じように読解力をつけます。
家庭学習としての音読、暗唱、読書は、毎日することが原則です。日曜日も祝日も同じようにします。旅行に出かけたときも、旅先に本を持っていって同じように毎日の自習をします。
大人は、仕事の時間と遊びの時間を分けた方がいいと考えがちですが、子供にとっては、勉強も遊びも同じ生活の時間です。毎日同じように続けていく方が負担にならないのです。
この読書と音読と暗唱は、休みの日など子供が退屈しているときにも使えます。日曜日で子供が何もすることがないときに、「よし、読書を50ページ読んでから、どこかに遊びに行こう」とか、「暗唱が300字できたら、ゲームをしよう」とか言うと、子供は急に活気づきます。「よく学び、よく遊べ」が子供の生活の基本です。
家庭学習は、学校や塾の宿題などよりも優先させることが大事です。
なぜかというと、学校や塾で出される宿題は、先生が変わったり、塾を変えたりすれば変わってしまうからです。
子供に本当の実力をつけるためには、毎日同じことを何年間も習慣として続けさせることが大事です。1年や2年でやり方の変わるような勉強では、本当の力はつきません。また、目新しい教材を次々をこなすような勉強も、勉強している気がするだけで、本当の力はつきません。
家庭学習は、毎日の生活の中で同じことを同じように続けることによって本当の実力をつける学習なのです。