ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1324番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
小学3、4年生の題名課題作文の予習に生かす(facebookと教育2-2) as/1324.html
森川林 2011/08/02 16:29 


 facebookを作文の勉強の予習に生かす方法の続きです。

 小学3、4年生は、題名課題で作文を書く練習が中心になります。そして、ときどき感想文課題が入ります。このように課題があらかじめ決まっていると、予習は更に充実したものになります。

 例えば、小3の8月1週の作文の課題は「おふろ」です。この課題に合わせて、facebookの「言葉の予習室小3」には次のような記事を入れました。

====引用ここから。====

 小3の8.1週の課題は、「●おふろ、ぎりぎりセーフ」これは、どちらかで書くということです。

 おふろの話を書く場合、家庭での予習は、おふろで遊ぶことがいいと思います。

 私の家でやっていたのは、これ。

1、泡でいっぱいになる入浴剤

2、又は、菖蒲湯のように、香りのする葉っぱを入れる

3、水鉄砲

4、水中メガネ

 今、どの家のうちのなかのお風呂に入っていると思いますが、たまにはみんなで近所の銭湯に行ってみるといいかもしれません。

 その行き帰りに、お父さんやお母さんが、昔のお風呂の話をしてあげると、似た例も話せて一石二鳥。

 ほかにも、お風呂に関していいアイデアがあったら、どなたでもご自由にお書きください。

====引用ここまで。====

 お父さんやお母さんによっては、おふろという課題で、自分の子供時代の面白い体験を話せる人も多いはずです。普通、そういう話は、偶然出てくることがあっても、意識的に話す機会がなかなかありません。

 ところが、作文の課題が決まっていることによって、あらかじめ子供に聞かせるいい話を準備できます。



 小学3、4年生の感想文課題のときは、準備がもう少し難しくなります。題名課題のときは、その題名に合わせて書くことを考えればよかったのですが、感想文課題の場合は、まず課題となる長文(1200-1600字程度)を読んで、その内容を自分なりに把握していなければなりません。

 そこで、毎日の音読の自習が大切になってきます。

 音読の自習は、朝ご飯の前にやるのが理想です。ゆっくり読んでも3、4分で終わってしまう自習なので、朝食前のように例外なく確保できる時間でないと続けにくいのです。音読や暗唱のような短い時間の毎日の自習は、朝食前に、読書のような時間をかける自習は夕方に、というように使い分けていくといいと思います。

 朝ご飯の前、お母さんが支度をしているときに、子供が食卓で大きい声で音読をします。小学生の勉強は、勉強部屋のようなところではなく家族の中でやる方が能率が上がります。お母さんやお父さんは、聞くともなしにその長文を聞いているので、内容が何となく頭に入ります。

 そして、感想文の課題の授業がある日の前までに一度、子供が親にその長文の内容を説明するようにします。何度も音読をしている長文は、すっかり頭に入っているので、子供はその長文を見ないでも内容をくわしく説明できます。

 小学校中学年の子供が、何も見ずにこのようにすらすらと文章の内容を説明するのを聞いていると、お父さんやお母さんはちょっと感動すると思います。

 文章の理解とは、このように内容が丸ごと頭に入り、自由に説明できることです。決して国語の問題を解くような、どこの指示語が何を指しているかというような理解の仕方ではないのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) facebook(29) 

記事 1323番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
予習に生かす(facebookと教育2) as/1323.html
森川林 2011/08/01 16:17 


 facebookを作文の勉強の予習に生かす方法です。

 作文の勉強で大事なことは、書くことではありません。書く前に、書くための材料を増やしておくことです。材料がないのに表現力だけで書こうとしても長くは書けません。逆に、材料があれば、その材料に引っ張られてだれでも書けるようになります。

 では、材料とは何でしょうか。



 小学校1、2年生は、自由な題名で書く練習が中心ですから、書くことを決めておくことが材料になります。それは、毎回同じような「今日のこと」や「この前のこと」という題名でもかまいません。大事なことは、先生からの電話指導があるときまでに、何を書くか決めておくということです。

 ところが、実際には小学校1、2年生の子で、先生が、「今日は何を書くの」と聞いても、「えーと」とそれから考え出す子がいます。これではいい作文は書けません。この場合の予習は、親が作文の授業がある前までに、「今度の作文は何を書くの」と聞いてあげることです。そして、そこから親子の対話が始まります。

 子供が書きたいと思っている題名と、実際に書きやすい題名とは異なる場合があります。例えば、子供はよく、「明日○○するので、そのことを書きたい」と言います。しかし、明日のことは作文にはうまく書けません。作文の中心は、過去の体験です。ですから、親子の話のときに、子供から明日の話が出たら、親が優しく「明日のことは、それが終わってから次の週に書いたらいいんじゃない」と修正してあげるといいのです。

 同じように、「テレビを見た」「映画を見た」「ゲームをした」という自分の行動が少ない話も、いい作文にはなりません。作文の材料で大事なことは、その子がどういう行動をしたかということですから、これも、親子の対話の中で優しく軌道修正してあげるといいのです。

 そして、更に大事なのは、面白い作文を書くために、親が子供にいろいろなイベントを用意してあげることです。例えば、ひとりでお使いに行かせる、一緒に公園にセミの幼虫を見つけに行く、料理を作る、大掃除をする、旅行に行くなどのイベントです。お金や時間をかけて大げさにやる必要はありません。身近なところに子供が興味を持ついろいろな機会があります。

 facebookでは、主にそういうイベントをシェアします。

 言葉の森のfacebookに「言葉の森予習室小1」などという学年別のグループがあります。そこで、「我が家では、この前こんなことをしてみた」というような情報を交換します。実は、この、他の家の例というのが、かなり参考になります。

 家庭における父親と母親の間でも、二人の興味や関心はかなり違います。父親は、母親の考え付かないような方法で子供を喜ばすことができ、母親もまた父親の考え付かないような方法で子供に接することができます。こういう違いがあるから、子供はバランスよく成長します。この違いは、二人よりも三人、四人と増えた方がもっといいのです。これが、facebookのグループで、イベントをシェアする意義です。



 小学校3、4年生は、題名課題で作文を書く練習が中心になります。そして、ときどき感想文課題が入ります。このように課題があらかじめ決まっていると、予習は更に充実したものになります。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) facebook(29) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習