ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1422番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
人間と言葉(facebook記事より) as/1422.html
森川林 2012/01/31 10:23 



 魚が水の中を泳ぐように、人は言葉の中を泳ぐ。
 犬が匂いを嗅ぎ分けるように、人は文字を読み分ける。
 鳥が自然に歌うように、人は自然に書き始める。

 人間は、生まれつき言葉の中で生きています。
 だから、幼児期に、周囲の言葉の環境に適応します。
 幼児をテレビのつけっ放しの環境に置いておくと、バランスのとれた成長が難しくなるのはそのためです。

 また、人間は、文字に接することによって、文字を読み分ける能力を育てます。
 読書が苦手な子は、文字を読み分ける力が弱いために、読むこと自体にまだ苦労しているのです。
 朝の10分間読書運動が成果を上げたのは、ます読み慣れることから始めたからです。

 そして、人間は、自分の中に抑えがたいものがあるとき、文字を書き始めます。
 そのときに、思いと文字を最も滑らかに結びつけるものはやはりペンとノートです。
 パソコン全盛の時代だからこそ、ペンとノートによる手書きのよさを生かしていきたいと思います。


 ということで、今日のテーマは、言葉。

1、言葉についてひとこと、
 又は、
2、「こ、と、ば」又は「て、が、き」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 言葉の森のパソコン導入はかなり早く、もう20年近く前に、小学生の子供たちにパソコンで作文を書かせていました。

 パソコンの利点は豊富にあります。速い、きれい、くたびれない、修正が容易、共有が可能、森リンの点数が出る、などなど。

 しかし、パソコンの弱点は、そのデジタル的、線的、清書的なことで、それは人間が考えるときの、アナログ的、図形的、試行錯誤的なことにちょっと合わないのです。

 ぐるっと回って、また元に戻ってきた感じです。


 それでは、今日も、楽しいさえずりのあるいい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教室の話題(26) facebookの記事(165) 

記事 1421番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
自習で実力をつけ、予習で対話を楽しむ作文の勉強 as/1421.html
森川林 2012/01/30 17:19 



 言葉の森の作文の勉強は、暗唱の自習を取り入れるようになってから、これまで以上に軌道に乗ってきました。

 これも、毎週の電話指導で、暗唱の状況を先生がチェックできるためだと思います。先生が聞いて褒めてくれるので、子供たちもやりがいがあるのです。



 今、この毎日の暗唱や読書や音読に加えて、家庭での予習の対話に力を入れていくようにしています。

 作文の勉強は、学年が上がり課題が難しくなると、書けなくなる子が出てきます。易しい課題で楽しい作文を書いているだけでは、途中から上達しなくなる時期があるのです。

 そのときに助けになるのが、難しい課題の長文を子供の理解できる話に結びつけてくれるような実例のヒントです。そして、そのヒントというのは、一般的な解説集のようなものよりも、身近なお父さんやお母さんとの対話の方がずっと役に立つのです。



 そこで、言葉の森では、子供たちの長文の音読と、お父さんやお母さんとの対話を結びつける仕組みを今作ろうとしています。

 そのためのひとつのツールがfacebookで、facebookの学年別予習室グループが、対話の準備をする場になればいいと思っています。


■低学年の自習は、暗唱中心に、できれば音読も


 低学年は、暗唱が得意です。

 毎日一定の時間を確保することも比較的楽なので、ほとんどの子が完璧に長文を暗唱してきます。中には、2、3回読んだだけですぐ暗唱できるからものたりないという子もいるようです。

 低学年でまだ暗唱の自習に取り組んでいない方は、1.3週と1.4週の言葉の森新聞で紹介した動画や、「学習の手引」の記事など参考に、ぜひ暗唱に取り組んでみてください。

▽学習の手引

https://www.mori7.net/mori/gate.php

 暗唱がすっかり定着したという方は、暗唱に加えて、無理のない範囲で長文の音読にも取り組ませてください。

 長文には、毎週の課題の長文と読解マラソンの長文とがあります。小学校低学年では、まだ課題の長文で感想文を書く練習はしませんから、読解マラソンの長文の音読の方が、読解問題を解くときの役に立つと思います。

 音読にかかる時間は、2、3分です。

 低学年のうちに、暗唱と音読の両方の自習をしておけば、学年が上がって暗唱を続けるのが難しくなったときも、音読だけは続けていけると思います。

 そして、その音読をもとに、親子で対話をしてくださるといいと思います。


■小学校中高学年の自習は、音読と対話を中心に、できれば暗唱も続けて


 小学校中高学年になると、低学年のときに暗唱がすらすらできていた子が、なかなかできなくなるというケースが多いようです。

 これは、学年が上がったことによって、単純に音読を繰り返すという方法ではなく、覚えようとする意識が先行してくるという理由があるようです。

 もうひとつの理由は、毎日10分程度の時間を確保することが難しくなるからだと思います。短い時間の自習は、朝ご飯の前など、確実に毎日時間が確保できるときにやるようにしてください。

 音読は暗唱よりも更に短い2、3分の自習ですから、ただ読ませているだけでは張り合いがなくなります。その音読をもとに、毎週1回、教室の授業がある前に、子供に音読している長文の内容を説明させ、それをもとに親子で対話をしていくようにするといいと思います。

 特に感想文の課題の週は、長文の内容を子供に説明させて、その話をもとに親子でお喋りをするようにすると感想文の似た例が充実して書きやすくなります。

 その対話のヒントは、facebookの予習室で見ることができます。facebookに登録されている方は、言葉の森の学年別予習室グループにぜひご参加ください。


■中高生の自習は、問題集読書と、音読・対話を中心に


 中学生、高校生は、入試問題の国語の問題文を読む練習をしていきましょう。1.3週と1.4週の言葉の森新聞での動画の説明などを参考に、問題集を分冊にして、毎日5ページぐらい傍線を引きながら読むという練習をしていってください。

 国語の成績を上げるためのテストの解き方のコツは、すぐに身につけることができます。しかし、その前提になるのは、難しい文章を読みこなす力です。

▽国語の勉強法(成績を上げるコツと実力をつけるコツ)

https://www.mori7.com/bennkyou.html

 難しい文章を読みこなすためのいちばんの教材が、最近の全国入試問題集です。

 新聞のコラムである「天声人語」などは、文章が易しすぎてあまり勉強にはなりません。また、学習塾や市販の問題集は、古い年度の問題文が収録されていることが多いので、現代の時代の傾向と合っていない面があります。最も手に入りやすくて効果のあるのが最近の全国入試問題集です。

 難しい文章を精読するというときの精読とは、ゆっくり読むことではありません。同じ文章を何度も繰り返し読むことです。普通の読書で多読力と速読力をつけておき、問題集読書で精読力をつけていくのが、読む力を高めるための車の両輪になります。

 同じ文章を繰り返し読むためには、音読をするか、又は傍線を引きながら読むという動作的なことが必要になります。どちらか、自分に向いている方法で繰り返し読む練習をしていくといいでしょう。

 中学生、高校生の場合は、勉強に対する自覚ができつつある年齢ですが、それでもただ読むだけの勉強では張り合いがなく途中で挫折してしまうことも多いようです。そこで、家庭では、お父さんやお母さんが子供に、その週に読んだ文章の中から印象に残ったものを説明させ、それをもとに親子で対話をしていくといいと思います。


■facebookの予習室


 言葉の森のfacebookには、毎週の課題に関するお父さんやお母さんのための予習室のグループがあります。

 しかし、これは予習といっても、知識を準備するような予習ではなく、子供と雑談をする際のきっかけを広げるためのグループです。

 ほかの人の雑談を参考にすると、自分ひとりでは思いつかなかった話題をすぐに思いつくようになります。

 現在、facebookの予習室は、主に言葉の森のスタッフが手分けをして書いていますが、できれば、お父さんやお母さん自身が、「うちではこんな話をした」というような例を載せてくださるといいと思います。

言葉の森予習室小1
http://www.facebook.com/groups/yosyuus1/

言葉の森予習室小2
http://www.facebook.com/groups/yosyuus2/

言葉の森予習室小3
http://www.facebook.com/groups/yosyuus3/

言葉の森予習室小4
http://www.facebook.com/groups/yosyuus4/

言葉の森予習室小5
http://www.facebook.com/groups/yosyuus5/

言葉の森予習室小6
http://www.facebook.com/groups/yosyuus6/

中学生、高校生の保護者のための予習室もあります。


●例えば、小の1.3週の予習室の記事(かん先生)


1.3週は感想文です。

前の学期はアインシュタインの伝記でしたが、今学期はパスツール。アインシュタインに比べると知名度が低いですが、wikipediaでは次のように解説されていました。



ルイ・パスツール(Louis Pasteur, 1822年12月27日 - 1895年9月28日、パストゥールとも)は、フランスの生化学者、細菌学者。「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」という言葉でも知られる。

ロベルト・コッホとともに、「近代細菌学の開祖」とされる。

... 分子の光学異性体を発見。牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐ低温での殺菌法(パスチャライゼーション・低温殺菌法とも)を開発。またワクチンの予防接種という方法を開発し、狂犬病ワクチン、ニワトリコレラワクチンを発明している。



今回は、腐敗したものの異臭の原因が微生物にあったことをつきとめたお話です。



感想文の書き方のおおまかな流れは次のとおりです。



1 このお話を読んでいちばん~は・・・です。(中心を決める)

2 わたしにもにた話があります。それは~~~。(似た話)

3 お母さんに聞いてみました。~~~。(聞いた話、もしくは、ふたつめの似た話)

4 このお話を読んで~~~と思いました。(まとめ)



似た話の例としては……

★腐ったものを見たときや、匂いをかいだときのこと

★冷蔵庫の中に腐ったものを見つけて驚いたこと

★みかんの箱の中に腐ったものがあってショックだったこと

★納豆や味噌、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品のこと



  などなど、長文の内容と少しでも似ているなと思ったことならなんでも構いません。



今回のお話も、いろいろな親子の対話を持つことができると思います。

★生き物が死ぬと腐るのは、酸素が運ばれなくなるからなんだよ。

★みんなの体の中にも、微生物が眠っているんだよ。

★発酵食品が独特の匂いがするのは、微生物のしわざ。

★昔の食パンは、二、三日でカビが生えたのに、今のパンは数日持つ。どうしてかな?など。

(昔は、すぐにカビが生えませんでしたか?)

★ママも王子さまのキスがほしいわー(すみません、これを言ったのは私です。。。笑)



お子さんがひとりで考えるよりも、親子で楽しく対話しながら、次々似た話を出してみることが大切だと思います。

感想文の内容よりも、どれだけ対話ができたかがお子さんの実力になると思います。どうぞ、たくさんお話ししてみてください。


●絵のヒント(なね先生)





●予習室に似た話を投稿してください


 予習室は、どなたも自由に投稿できます。

 「うちでは、こんなことをやってみた」「話してみた」という話題がありましたらぜひ投稿してください。子育ての話題が共有できて参考になると思います。


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 音読(22) 対話(45) 
コメント41~50件
……前のコメント
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
記事 5017番
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
記事 5016番
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
記事 5015番
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
記事 5012番
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
記事 5009番
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
記事 5006番
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
記事 5005番
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
記事 5004番
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
記事 5003番
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
記事 5002番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習