ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1426番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
問題集読書はあまり古くないもので(facebookの記事より) as/1426.html
森川林 2012/02/02 20:42 



 受験生のみなさんは、今が最後の大詰めというところだと思います。受験も過ぎてしまえば懐かしい思い出ですが、当事者はそんなことを言っていられません。寒さに負けずに、ぜひがんばってください。

 さて、今日、保護者の方から問題集読書について質問がありました。
 問題集読書とは、受験用の問題集の問題文だけを読書がわりに読む勉強法です。実力のある子には、結構面白い勉強になります。この問題集読書をしてから国語の成績が上がったという生徒がよくいます。
 その問題集読書で、「上の子が使った古い問題集があるが、それでもいいか」という質問がありました。1、2年前のものならいいのですが、4年も5年も前のものだと、内容が現代の話からだいぶずれてきます。
 国語の問題は、特に大学入試レベルでは、その1年の最も大きな話題を中心に問題文が選ばれます。物語文はあまり変化はありませんが、論説文はその時代の状況を反映して選択されます。だから、どんなにいい参考書や問題集であっても、その発行年度が古ければ、現代のテーマとは合わない話が多くなってしまうのです。

 言葉の森が問題集読書の効果を説明するようになってから、ほかの学習塾でもそういうことをやるところが増えてきました。どうして、そういういい話をみんなに公開してしまうかというと、これからの世の中では秘密にするようなものはどんどんなくなってくると思うからです。いい話はみんなが共有して、みんなで同じように進歩していけばいいのです。

 明日は、節分です。そして、明後日は、もう立春です。明日のイベントに備えて、鬼も今夜は体力を鍛えていることでしょう。
 それでは、明日もいい一日をお迎えください。

言葉の森のfacebookページ
http://www.facebook.com/kotobanomori

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=310629618983209&l=828a383389

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
問題集読書(33) facebookの記事(165) 

記事 1425番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
漢字や計算の勉強より、読書と対話 as/1425.html
森川林 2012/02/01 20:16 


 実は、言葉の森に来ている子には、優秀な子が大勢います。受験直前まで普通に作文を書いていて、中学、高校、大学入試に合格するという子がよくいます。それも、最難関と言われる中学、高校、大学です。

 もちろん、そういうことをすすめるつもりはありません。受験の前は、受験に関係ない学習は少し休んでいいのです。

 しかし、勉強の基本は底力です。本当によくできる子は、勉強だけでなく、生徒会活動も、部活動も、趣味も余裕を持って熱心にやっています。



 言葉の森の最初の出発点は、作文教室ですが、それを国語教室のような勉強的なものにはしないという方向を決めていました。というのは、国語も数学も英語も、普通に学校で勉強していれば、みんなできるようになって当然だからです。

 しかし、作文はそうではありません。自分ひとりでは、評価も採点もできません。そして、作文が自分でも上手だと思っている子でも、それをどう伸ばせばいいかということがわかりません。だから、作文教室は、勉強の不足を補完するような教室としてではなく、新しい勉強を創造する教室として始めたのです。 

 だから、ほかの教室のように、中高一貫校の入試や、高校、大学の推薦小論文に対応するために、学習塾の一環として作文指導を始めたのではありません。(もちろん、受験にも十分に対応できるように、入試用のオリジナルな作文課題が既に1000近くありますから、どこの塾や作文教室よりも作文指導は充実しているはずですが)



 そして、長年の作文指導の試行錯誤ののちに、作文力の本質が読む力と考える力であり、それは、週に何回か教室に通うことによってではなく、家庭での日常的な生活の中にあることがわかってきました。

 国語力も同様です。よく、幼稚園のころから漢字や計算の塾に通い、学年で習う漢字や計算よりも何年も先まで学習している子がいます。その一方で、そういう塾には通わずに、家でのんびり自分の好きなことをして本を読み、家族と楽しい対話をしている子がいます。

 小学校低学年のころは、塾で勉強している子の方が進んでいるように見えますが、中学年、高学年になるにつれてその差はだんだんとなくなり、やがて、中学生、高校生になると、塾での勉強よりも家庭でのんびり読書と対話を楽しんでいた子の方がずっと力がついてくるのです。



 今日も、小学校低学年の子供のお父さんから、電話の相談がありました。「漢字や計算は小さいころからやっているからよくできるが、読解が苦手らしい」というのです。みんな、同じような勘違いをしています。漢字や計算は、普通に人並みにできていればそれで十分です。そんなところで先取りする必要はありません。

 そのかわり、勉強の点数にのらない読書や対話で子供たちの考える力を伸ばしていくことが大事です。それが、結果的に読解力、作文力に結びつき、子供たちの将来の学力の最も確実な基礎になっていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 他の教室との違い(22) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習