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作文をパソコンで入力する方法。将来は短い方がいい文章に as/1498.html
森川林 2012/03/22 18:59 



 言葉の森の通学教室では、小4でローマ字を習ったあと、希望者は作文をパソコンで入力するようにしています。ですから、小5以上の生徒は、ほとんどパソコンで入力しています。

 初めてパソコン入力する場合、目標の字数は100字程度(パソコンの画面で2行程度)としています。しかし、1か月もたつと600字ぐらいはすぐに打てるようになります。

 入力の仕方で注意するのは、10本指のホームポジションを決めてタッチタイピングで入力するということです。しかし、自己流で入力してしまう子もよくいます。

 教室の練習だけではなかなか速く打てるようにはならないので、家庭で毎日練習することをすすめています。その方法は、自分の知っている歌を1曲歌いながら、その歌詞を入力することです。毎日1曲と決めて打っていれば、やりすぎることも練習を忘れることもありません。

 パソコン入力の利点のひとつは、疲労度が少ないということです。もうひとつの利点は、やはり自分の書いた文章がきれいに表示されるので、作品としてまとまったという印象が強く達成感があることです。そして、最も大きな利点は、言葉の森の場合、パソコン入力した文章が森リンで自動採点されるので、その文章の評価がすぐにわかるということです。森リンの点数は、その子の文章力との相関がかなり高く、学年が上がるにつれてどの子も、森リンの点数が少しずつ上がっていきます。



 パソコンで打つことに対するマイナス面として、漢字を覚えなくなるとか、手で書けなくなるとかいうことを心配する人がいますが、それは問題ありません。

 漢字の力は手書きだからつくというものではありません。手書きの場合、知らない漢字は別の知っている漢字に置き換えて書くのが普通です。漢字の力は、漢字を書く練習の中で身につくものです。

 また、学校生活のほとんどの時間は手書きで勉強しています。作文を入力するときだけパソコンで打っても、それで手書きの機会がなくなるわけではありません。



 ただし、パソコン入力で作文を書く場合、次の点は注意しておくといいと思います。

 第一は、パソコンの文章は修正が容易なので、直しながら書くことが癖のようになってしまうことがあることです。手書きの場合は消しゴムを使って書き直すのが面倒なので、自然に慎重に書くようになります。パソコンの場合も、できるだけ修正しないつもりで書いていくことが大事です。

 第二は、パソコンで入力していると、間違って覚えている漢字を検証する機会がなくなるということです。大人の場合でも、小学校中高学年で習ったはずの日常的な感じを間違えて覚えていることがよくあります。たとえば、友達の「達」を「幸」の字で書いたり、完璧の「璧」を「壁」と書いたり、「迎える」という字を「柳」のように書いたり、ということは、手書きで書いていれば間違いを他の人から指摘してもらえますが、パソコンで書いていると間違えて覚えていることに気が付きません。

 第三は、パソコンは図をかくのには向いていないということです。文章を入力するだけならパソコンの方が便利ですが、文章を書く前の考える過程では、考える要素が多くなるほど手書きが必要になります。将来は、パソコンで容易に図もかけるようになると思いますが、今のところ手軽さという点では、紙とペンがいちばんです。



 将来、パソコンと作文の関係はどのようになるでしょうか。

 手書きで図をかいて考えるという過程はずっと残りますが、パソコンの画面で図をかくという形になるでしょう。

 キーボードで入力するよりも速い入力方法として音声入力が一般化すると思います。しかし、日本語は音素数が少ないため同音異義語の判別の問題が残ります。音声をひらがなだけでいったんテキスト化したあと、そのひらがなテキストを随時漢字変換するようなソフトができると思います。

 しかし、そのような形で長い文章が次々と量産されると、今度は読む時間がなくなるという問題が出てきます。そこで、創造的な価値ある内容を、できるだけ短く美しく書くということが重要になってきます。短歌や俳句ほどではないとしても、短い方がいい文章と言われる時代になるかもしれません。

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日本のことをもっとよく言おう(facebook記事より) as/1497.html
森川林 2012/03/22 07:00 


 鳥は最初に見たものを親だと思う。それがたとえ長靴でも。
 今の大人たちの多くは、日本のことを悪く言うことが
 流行だった時代に、青年時代を送った。
 まずそのことの自覚から始めよう。

 人間は、鳥と違ってその後の学習で、より正しい知識に軌道修正していくことができます。

 だから、大事なのは、大人になっても新しいことを学び続けることです。

 日本のことを悪く言う人たちを見て、ふと思うのは、自分の子供を育てるときに、
「うちの先祖は、悪い人ばかりで、人のものを盗んだり、人をいじめたりばかりしていたんだよ」
と教えて、その反省からいい子が育つかということです。

 どんな物事にも、よい面と悪い面があります。

 しかし、欠点を直して生きるのではなく、長所を伸ばして生きてきたのが人類の歴史です。

 これまでの先入観が強いために、誰でも言いがちなのは、「欧米では……なのに、日本では」という言葉です。

 日本がいちばんの先進国なのだという自覚を持たなければ、自分の手で新しい未来を切り開くことはできません。
(それは、もちろん、どの国も自分の国がいちばんだと思うことを前提にしたうえでですが)

 謙虚さは美徳ですが、それはもうみんなたっぷり持っています(笑)。

 行き過ぎた行動を修正するのは、謙虚さではなく、より高い理想です。


 ということで、今日のテーマは、

1、日本についてひとこと、
 又は、
2、「せん、しん、こく」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 今日は、穏やかな曇り空です

 普段通らない道を通ると、道端に、もうオオイヌノフグリが咲いていました。

 空にも、足もとにも、小さな春が顔を出しているようです。

 それでは今日もいい一日をお過ごしください。

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