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記事 1604番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
道は長い。ゆっくり行こう(facebook記事より) as/1604.html
森川林 2012/09/08 12:18 



 最近、小学3年生ぐらいの子のお母さんやお父さんから、「塾の宿題が多すぎて……」という声をよく聞きます。

 小学校の3、4年生からそんなに勉強させていては、将来必ず頭が悪くなります(笑)。

 親は、よその子がやっているので不安。
 塾は、よその塾がやっているので不安。
 互いに不安の中で子育てをしているのです。

 多すぎる宿題がなぜよくないかというと、できる問題もできない問題も同じように解くので、できる問題を解く回数が多すぎる一方、できない問題を解く回数が少なすぎることになるからです。

 そして、もっと大きな問題は、勉強しているというポーズが優先されがちなので、立ち止まって自分が納得するまで考えるという肝心の中身がなくなってしまうことです。

 では、どういう勉強がいいかというと、小学生はまず勉強よりも読書を優先することです。
 そして、親子の対話のある楽しい家庭にすることです。
 そして、算数は教科書準拠の問題集を1冊用意して、できない問題が1問もなくなるまで、何度も繰り返し解くことです。

 この「できない問題を繰り返し」ということが、塾や通信講座の勉強では対応できません。
 だから、無駄とわかっていても、大量の宿題を出す仕組みになっているのです。

 最も賢い勉強法は、同じものを繰り返す家庭学習です。
 これは、教科書準拠の基礎の問題を解くときも同じ、受験用の高度な問題を解くときも同じです。

 塾や予備校は、受験前の1年間、模試で自分の位置と弱点を知り、志望校の受験情報を知るために行くところです。
 勉強は、最初から最後まで教えてもらうのではなく、わからないところだけ教えてもらうという形でやるとき、最も能率のいいものになるのです。

(中根)

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熱心な勉強より長続きする勉強を as/1603.html
森川林 2012/09/07 20:25 



 体験学習をしている子供のお母さんの中には、子供につきっきりでアドバイスをして、長時間熱心に教えてしまう人も多いと思います。

 作文というものは、特に低学年の作文の場合は、大人が見れば不十分なところだらけです。小学校1年生の生徒では、会話の改行など何度教えてもわからないのが普通です。それは、普段の会話で話し言葉にカギカッコがついていたり、改行されていたりするようなものを見ていないからです。会話がカギカッコで改行だとわかるのは、そう書いてある本を何度も読んで自然にそのルールを覚えるからです。

 ところが、大人は、自分にわかっていて子供にわからないことを、つい理屈で教えてしまおうとするのです。理屈で教えたことは、一度ではなかなか身につきません。すると、熱心に教えれば教えるほど、大人は叱ることが多くなり、子供は勉強が苦手だと思うようになるのです。

 熱心に教えれば確かに少しずつではあっても効果は上がりますが、それよりも大きいマイナスは、そういう勉強の仕方は長続きしないということです。それは、勉強をすることによって、親も子もくたびれてしまうからです。

 力のつく勉強は、長続きする勉強です。長続きさせるためには、教える方も教わる方もくたびれずに行うということが大事です。そして、その中でも特に、教える側がくたびれないということが大事なのです。もし、お母さんが子供に教えていて負担に感じることがあったら、次の点をまず改善するようにしてください。

・作文の授業でない日に、毎日長文の音読や暗唱を行い実力をつけておく

・毎日読書をして、文章を読むことに慣れておく

・作文の課題を事前に見て、その課題に合ったお父さんやお母さんの似た話をしておく

 以上の、作文の授業のない日にやっておく準備ができていれば、もし当日、作文が書けなくなっても対処の仕方は簡単です。それは、親子で一緒に構成図を書くことです。その場合、親が子供と話をしながら親のペースで構成図を書いていきます。これでは、親の書いた作文のようになりますがそれでもいいのです。

 何度かこういうやり方で構成図を書き、それをもとに作文を書かせていると、子供はすぐに自分で書く要領を身につけます。

 このあたりの方法でわかりにくいところがありましたら、いつでも言葉の森事務局にお電話でご相談ください。

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