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記事 1613番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
読書感想文の宿題を出すのはやめよう as/1613.html
森川林 2012/09/13 05:43 



 今年の夏は、読書感想文の宿題についての相談がかなりありました。

 なぜ学校でそういう宿題を出すのかというと、普段の授業で読書感想文の書き方についての指導をしていないからです。もし、普段の授業で感想文の書き方を教えていて、その練習を家庭でも行えるようにするということで宿題を出しているのであれば問題はないのですが、ほとんの場合はそうではないと思います。学校で感想文の書き方を教えていないから、家庭での宿題として出しているのです。

 ここで問題になるのは、そういう宿題を出された小学校低学年の家庭です。子供はどう書いていいのかわかりません。親もどう教えていいのかわかりません。しかし、宿題として出されているぐらいだから、ほかの家庭では子供が自分でその感想文の宿題をやっているのだろうと思ってしまうのです。ところが、小学校の低学年で、自力で上手な読書感想文を書ける子などはひとりもいません。

 これと似ているのが、小学校高学年あるいは中学生での、難しいテーマで書く作文の宿題です。毎年よくあるのが「人権」「平和」「環境」などについての作文です。これも、普段、学校の授業でそういう勉強をしたり、そのことについての作文を書いたりしている延長で、家庭でも宿題として取り組もうということならいいのですが、実際は、学校で教えていないから家庭での宿題として出しているのだと思います。

 学校は、勉強を教えるところであって、点数をつけるところではありません。宿題を出す前に、授業の中できちんと指導することに取り組んでほしいと思います。

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記事 1612番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
口で言うだけの注意よりも、実行できることに絞った注意 as/1612.html
森川林 2012/09/13 05:41 



 教室の子供たちの中に、一度の注意ですぐに言うことを聞ける子と、何度目かの注意でやっと言うことを聞くタイプの子とがいます。最終的にはみんな言うことを聞くのでいいのですが、この両者のタイプの違いはどこにあるかというと、家庭での親の注意の仕方にあると思います。

 一般に女の子は、優しいひとことですぐに言うことを聞きますが、男の子は注意されていても知っていて言うことを聞かないという傾向があります。これは、たぶん生物の生存上、その方が有利だったからです。

 ところが、注意するのは主にお母さんですから、男の子に注意する場合、女の子に注意するのと同じように口で言うだけで済ませてしまうことが多いのです。

 例えば、「○○を片づけておきなさい」「はい」と言っても、男の子はすぐには片づけようとせずにそのまま忘れてしまうことがあります。口で注意したのに実行しなかったという状態が何度か続くと、子供は、「言われたことは一度で言うことを聞かない方が楽だ」という能率のよさを学習してしまいます。最初に学習したことは強固ですから、その後、いくら厳しくしても、一度で注意を聞けない子になってしまうのです。

 男の子に注意する場合、口で言ったことは必ずその場で実行させるというところまで持っていくというようにするといいと思います。

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本当の電話指導と担任制がある作文教室は言葉の森だけ as/1611.html
森川林 2012/09/12 17:42 



 言葉の森に来る生徒の中に、ほかの通信講座で作文の勉強をしていたが書けないので言葉の森でやることにしたという方がかなりいます。

 他の作文の通信講座の中には、電話指導や担任制をうたっているところもありますから、言葉の森での作文指導とあまり変わらないと思う人もいるかもしれませんが、中身は全く違います。

 どこが違うかというと、言葉の森の電話指導は毎週あるということです。毎週同じ先生が同じ生徒に電話をするので、その生徒の勉強の様子がよくわかるということです。同じ先生で何年も習うということもありますから、小学生で勉強を始めた子がいつの間にか高校生になっていたということもよくあります。言葉の森以外の作文通信講座では、そういうことはまずないと思います。

 だから、最初の勉強でどこを選ぶかということはとても大事なのです。

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