今年の8月から10月ごろにかけて言葉の森の受講を始めた方を中心にアンケートをとらせていただきました。
その内容を何回かに分けて紹介していきます。(全4回で、最初の3回は「よかった点」、4回目は「質問や要望」です)
【言葉の森を受講してよかった点】
・暗唱力が上がった。
・気持ちを表す言葉や文章の表現力がついた。
・作文の書き方を指導してくださったおかげで、作文を書くことに抵抗がなくなったように思います。
・親も作文の書かせ方がわかり、気持ちが楽になりました。
・「言葉の森新聞」は、家庭学習のさせ方等参考になる記事が多く、助かっています。
・HPを見て、国語の勉強の仕方や読書の大切さなどがよくわかった。
・文章を書くことへの抵抗が減った。
・褒めていただくため、作文をはじめ、学習することに前向きになれた。
・暗唱はパソコン入力などはあまりさせる機会がなかったが、息子が挑戦し、達成感を味わっているように見える。
・言葉の意味がわからないときは調べたり、自分や親の経験を共有できるようになった。
・受講していない兄も一緒に暗唱をし、作文を毎週の課題に沿ってやることで、国語の勉強が生活の中で習慣化した。兄妹で刺激し合って、継続していきやすい。兄の方も力がついてきているのが良い点というか、ありがたい点です。
・作文の書き方、構成、ノウハウが理解でき、また、作文を書くことに本人が自信を持ち始めた。
・音読、読書の習慣ができてきたのでよかった。それを作文に生かしてほしい。
・毎回楽しく作文を書けることが本人のヤル気になっていると思います。俳句も上手にできていて、クラスから二人選出され、親子で喜んでいます。
・苦手意識があった作文でしたが、先生のご指導で楽しく取り組んでいます。これから先が楽しみです。
・たくさんの良い文章に触れる機会が増えた点。
・体験をしたそのときから作文力がついた。
・学校ではあまり作文の指導をしていただけないので、個人的にしっかり見ていただけてよかった。週1回でも作文を書く機会ができてよかった。
・担当の先生にはいつもほめていただき、苦手な作文にも子供は頑張って取り組んでおります。
・言葉の森新聞は大変勉強になります。
・毎週、いろいろな課題があって、楽しみながら書いています。
・分かりやすく説明してくれる。
・前よりも書くということに慣れた気がします。娘は深く考える性質であると考えられます。指導日から2~3日以内に提出できればよいのですが、いまひとつでしょうか。
・先生の言葉が待ち遠しいらしいです。
・今、はげましたり、課題のことを話すことで進めています。なかなか提出できず、すみません。
習い事は、始めたときが大事です。
最初はどの子も熱心にやります。そこで、いいところをたくさん褒めて、毎日の自習の習慣をつけておくことです。
しかし、もちろん習慣というのは、一度つけばそれでずっと続くというものではありませんから、ときどきチェックしては褒め直すというメンテナンスも必要です。
ところで、アンケートの回答にあった「2~3日以内に提出」というのは、がんばる気持ちはわかりますが、勉強が続けにくくなるいちばんの原因です。
電話のあとすぐに始めてその日のうちに終える、というのが長続きする勉強のスタイルです。人間はどうしても、あとがあると思うと先延ばししたがります。「明日やればいい」と考えると、明日まで持ち越すことが定着します。
今日やれないならその日は休み。休みにしないなら、最低限100字までは書いて提出する、などと決めておくことが大事です。
そして、そういうふうに休んだ場合や、部分的にしかやらなかった場合でも、そのことを明るく認めてあげることです。毎日の勉強はその日で区切りをつけて、やり残しているものがないという状態で過ごすようにしてください。
世界の政治や経済が直面している問題は、過去からの問題です。
これらの問題は、いずれ片付くでしょう。(ハードであれ、ソフトであれ。)
大事なことは、そのあとの未来をどう作るかということです。
新しい世界の理想は、300年続いた日本の江戸時代にあります。
そして、幸福、向上、創造、貢献を目的として未来の教育の中にあります。
教育とは、学校の中だけで行うものではありません。
子供たちが安心して遊べる場所があり、一緒に夕飯を囲める家族があり、テレビやゲームはほどほどにコントロールされ、幼児期からの過度の競争教育はなくなり、地域社会のつながりの中で真に大事なものを生き生きと学べる機会があることです。
そして、そういう教育を作るためのさまざまな試みも、江戸時代に行われていました。
日本の過去の歴史に眠る豊富な財産を、未来の世界に創造的に生かすことが、これからの日本人の役割になると思います。
(中根)
今日も快晴。
空気が透明で遠くの方までくっきりと見えます。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
(写真は、江戸時代の子供たちの手習い風景)