ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1730番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
公立中高一貫校の受験に向けての対策は家庭でできる as/1730.html
森川林 2013/01/30 10:29 


 東京の公立中高一貫校の中から、昨年初めての卒業生が出たところが何校かありました。そのうち東大合格者は、白鴎高附属中3人、小石川中4人、桜修館中3人、両国高附属中3人でした。
 また、公立高校の復権も進んでおり、わかりやすい東大合格者で見ると、日比谷高26人、西高22人、浦和高39人、千葉高30人という結果が出ています。

 公立中高一貫校の試験問題は、基本的な問題が中心ですが考える問題が多く、また志願者が増えているために、作文試験などは難しい内容を短時間で書かせるものになっています。更に、学校によっては独特の問題を出すところもあるので、ある程度慣れが必要です。

 作文に関しては、言葉の森で勉強をしていれば基本的な文章力はついていますから、時間内に書く練習と、受験前に過去問の傾向に合わせた練習をすれば、そのまま受験対応の作文を書くことができます。

 作文以外の教科の試験は、受験勉強というよりも、普段から勉強を楽しむ姿勢や考える習慣がついていれば、時間配分に気をつけることがそのまま受験対策になります。
 これは、高学年になってからあわててやるよりも、低学年のころからの家庭での勉強スタイルが重要になります。つまり、知識を覚えたり、問題を解いたりするだけの単純な反復作業の勉強だけでなく、物事を考える勉強をしていくということです。

 このような形で、小学校低学年から、家庭学習の中で公立中高一貫校の受験を意識した勉強をしていれば、長時間の塾通いをするような無理なことはせずに受験対策ができます。また、これは基本問題に向けての受験対策ですから、受験しない場合でも、そこでつけた学力はそのまま中学や高校で役立ちます。

 小学校時代の勉強は、目標がはっきりしていないと確実な学力がつきません。これまでは、受験といえば私立中学受験しかなかったので、受験するかしないかという二つの選択肢しかありませんでした。しかし、これからは、公立中高一貫校の受験という新しい選択肢ができるので、小学校時代の勉強の目標が立てやすくなります。

 言葉の森では、現在、春からの勉強力アップの仕組みを作っています。これは、塾に長時間通ったり、さまざまな通信教材を利用したりせずに、誰でも手に入る市販の参考書や問題集で間に合うような家庭学習の仕組みを作るということです。
 作文のように、家庭で続けるための教材やノウハウがあまりない分野は言葉の森の通信で学習し、それ以外の教科の学習は、市販の教材で自学自習で行っていくという勉強スタイルです。
 通信教材よりも市販の教材の方がいい理由は、その子に合った教材を選べることと、子供の個性や進度に合わせて教材の中身を取捨選択できることです。

 家庭でできる自学自習で、全教科の考える学習を行う仕組みを作ることがこれから大事になってきます。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
公立中高一貫校(63) 

記事 1729番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
高校入試の小論文――意見は簡潔に肯定形で(facebook記事より) as/1729.html
森川林 2013/01/29 14:56 



 昨日、教室がちょうど終わるころ、ファクスが届きました。
 中学3年生で、高校入試の小論文の勉強を塾でしているが、そこで書いた文章がどうなのか、見てほしいというのです。
 はいはい(笑)。

 見ると、最初の意見から否定形で書かれています。
 もとの課題文が、「○○は、必ずしも……ではないのではないだろうか」となっているので、それに合わせて、「私も、……でないと思う」という形で意見を始めています。

 否定形というのは、範囲が漠然としすぎてしまうので、あとの展開が難しくなります。
 だから、ここは、「(……ではない。だから)私は、……だと思う」という形でまとめていく方がいいのです。

 そのほか、いろいろ直すところが見つかりましたが、文章全体はよく考えられているので、実力はある生徒です。
 今の時期に直すところを指摘して自信をなくすのはかえってマイナスです。
 だから、いちばん大事なことだけをいくつかアドバイスしておきました。

 作文や小論文というのは答えのない世界です。
 そのため、勘違いした書き方をしている生徒や、そういう教え方をしている先生(笑)も多いのです。


 志望理由書などでも、ときどき、「私は、この学校で、たくさん友達を作って、自分の好きな音楽やスポーツをして、たっぷり遊びたい」というようなことを書いてくる生徒がいます。
 学校は勉強をするところなので、志望理由書には、友達や部活のことよりも勉強のことをしっかり書かないといけないのです。


 というようなことを言うと、「じゃあ、先生、うそを書いてもいいんですね」などと納得する子がいます。
 そして、そういうことを教えている塾もあるようです。

 小中学生の子供たちには、「うそを書いて合格するよりも、本当のことを書いて不合格になった方が尊い」ということもちゃんと教えておく必要があります。
 受験の合否で人生が決まるのではなく、受験に向かうときの姿勢が、その子のその後の人生を決めていくのです。


▽関連記事
「エントリーシートの書き方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1274

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 受験作文小論文(89) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習