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問題を解いて答え合わせをする勉強ではなく、答えを読んで考える勉強 as/1742.html
森川林 2013/02/10 11:43 



 今日のfacebook記事に、答えのない勉強の話を書きました。
 これから、そういう勉強が大切になってくると思います。

 でも、今多くの人は、答えのある勉強に慣れているので、問題を解くような勉強だけが勉強だと思っています。
 だから、問題を解くときは、答えを隠しておき、解いたあとに答えを見て○や×をつけるというのが一般的です。

 しかし、本当は、そんな○や×はどうでもいいのです。
 答えがあるなら、先にその答えを見て、そのあとどうしてその答えになるか考えるのです。

 答えはゴールではなく、スタート地点です。
 こういう勉強の仕方の方が、10倍ぐらい能率がよく、その分だけ考える力がつきます。

 これから、そんな勉強の仕方をみんなに説明していきたいと思っています。

====facebook記事より====

 子供たちはみんな、答えのない勉強が好き。
 答えがないということは、人の数だけ答えがあることだから。

 逆に、答えの1つしかない勉強だと、その答えにいかに速く正確に到達するかということだけが問題になってきます。
 答えに到達する能力も大切ですが、これからは答えを創造する能力がもっと大切になってくるでしょう。


 教室で、子供たちに色塗りゲームをさせて、最後に、
「そのできた模様に、目を書いて、その絵に題名をつけてみよう」
と言うと、
「えー!」
と言いながらも、みんな喜んで、それぞれにユニークな題名をつけてきました。

 「わからない」という子がほとんどいなかったのに感心。
 やはり、自分で答えを作るということが、みんな好きなのだろうと納得しました。


 勉強の目標というものを考えるとき、いい成績でいい学校に入ることをイメージする人が多いと思います。
 確かに、それはそれでいいことなのですが、本当はその先にある自分らしい発明や発見をすることを目標にしていけたらなおいいと思うのです。

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 今日のfacebook記事は、個性の話でした。

 言葉の森が、小学生に作文の勉強を教え始めたとき、教室に来たのは、どちらかと言えば作文の好きな子や得意な子ばかりでした。

 だから、最初のころは、かなり難しいことを平気で教えていました。

 何しろ、それまでは、作文の得意な大学生を相手に作文の書き方を教えていたのですから、難しい話はいくらでもできたのです。

 でも、その後、だんだんと易しい教え方にしていって、今では、どんな苦手な子でも教えられるようになりました。

 そして、今もうひとつ、もっと面白いことをやろうと思っています。
 それは、この春のお楽しみに(笑)。

====facebook記事より====

 困っている人を助けるのはいいことだが、
 困っていない人を助けるのは、もっといいことだ。
 なぜなら、そこには創造があるから。


 医療で言えば、病気の人を治すだけでなく、健康な人をもっと健康にするようなこと。
 政治で言えば、他党を批判するだけでなく、もっといい現実的な対策を打ち出せること。
 教育で言えば、苦手を克服させるだけでなく、得意をもっと伸ばせること。


 その点で、作文は可能性のある勉強です。

 国語や算数の勉強だけでは、100点を取ったらおしまいですが、作文はいくらでも先に進むことができます。

 しかも、その進み方は、他人と競争して勝ったり負けたりする進み方ではなく、個性を伸ばすような進み方です。

 だから、その分、教える先生も、個性の大切さが分かっていなければなりません。

 そんな個性のある勉強を作っていきたいと思っています。



 昨日は、春一番のような強い風でした。
 立春が過ぎると、本当にもう春の雰囲気です。
 近所の花屋さんの店先にも、色とりどりの花が並び始めました。

 それでは、今日も、いい一日をお過ごしください。

====

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