今日のfacebook記事に、「小学生はがんばらせすぎないこと」と書きました。
実は、これまで子供たちを見ていて、小学校低学年のころにがんばっていた子ほど、中学生以降にやる気がなくなるように見えることが多かったのです。
逆に、中学、高校と学年が上がるにつれて勉強に気合いが入っていく子もいました。
そういう子供たちに共通しているのは、小学生のころにあまり無理をしていなかったことです。
小学生のころは、親が手をかけてあげれば成績はすぐに上がります。
だから、つい子供がもう満腹になっているのに、もう少しだけいいだろうと勉強を詰め込んでしまうのです。
きりのいいところよりも少しものたりないくらいで打ち切っておくのがちょうどいいのです。
そして、その分、子供が幸福に感じるような時間を増やしていくことです。
だから、親の大事な役割のひとつは、子供に創造的な遊びの機会を作ってあげることではないかと思います。
====facebook記事より====
小学生は、がんばらせすぎないこと。
大人はがんばれば何とかなると思いがちです。
しかし、それは、自覚した人ががんばる場合です。
自分から進んでがんばるとき、人間は成長します。
けれども、子供が本当の意味で自覚を持つのは、中学生の終わりから高校生の初めにかけてです。
小学生のころは、がんばっているように見えても、それは、親や周囲の人が喜んでくれるからそうしているだけです。
だから、この時期にがんばらせすぎると、中学生になってから反動が来るのです。(おどかすようですが)
親の言うことをよく聞く時期こそ、親は子供の心の動きに敏感である必要があります。
しつけについては、ある程度厳しくしても問題ありませんが、勉強に関しては、必要以上に無理をさせないことです。
ときどき距離を置いて子供の様子を見ておくようにするといいと思います。
ひとつの目安は、完璧を目指さないこと。
ときどきずっこけるぐらいがちょうどいいのです。
今日は、曇り空から、何だか雨か雪になりそう。
春が近づいているのは確かですが、やはり一進一退しながら一歩ずつやって来るのでしょう。
それでは、やがて来る春を期待しながら、今日もいい一日をお過ごしください。
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今日のfacebook記事に、作文を書かせるときのコツはあまり引き出さないことと書きました。
作文を書くには、心の圧力のようなものが必要だからです。
だから、作文の授業も、面白い話を少しするのはいいのですが、あまり盛り上がったり、長く話したりすると、やはり子供たちは書く気持ちをなくしてしまいます。
しかし、作文を書くために圧力が必要だと言っても、圧力が強すぎても逆に書き出しにくくなります。
例えば、お父さんやお母さんにいい話を取材してきて、作文に書く材料が充実しているときも、子供たちは作文をなかなか書けなくなります。
それは、たぶんお父さんやお母さんばかりでなく、自分自身の期待もプレッシャーになるからです。
また、長い作文を書くときも、書き出す前の気合いが必要なので、なかなか書き出せない子が多いようです。
しかし、その場合は、途中の段落までの目標がわかると書き出しやすくなります。
作文というのは、馬を川に連れていって水を飲ませることに似ています。(変なたとえですが)
普通の教科の勉強は、先生が教えて、そのあとテストをすれば形になりますが、作文はそういうわけに行きません。
本人の主体性と、その主体性を生かす工夫がないと、いいものが書けないのです。
だから、よくある作文の通信講座では、なかなかいいものは書けません。
いくら赤ペンの添削があるといっても、子供には書く前の張り合いのようなものがないからです。
先生からの事前の直接指導がないと、子供ががんばって書く気になれないのです。
====facebook記事より====
作文を書かせるときのコツは、あまり引き出さないこと。
「それで?」
「へえ? それからどうしたの?」
「そうなんだ。じゃあ、そのあとどうなったの?」
など、子供が書きたいことをどんどん引き出していくと、子供は話したことに満足して、もう作文を書く気をなくしてしまいます。
文章を書くというのは、書くための圧力のようなものが必要なのです。
実は、読書も同じ。易しい面白い本は誰でも読みますが、難しい本に挑戦するときは、やはり自分の中に圧力のようなものが必要です。
作文と読書は楽しく取り組むのが基本ですが、ほかの教科の勉強と違うのは、頭で書いたり読んだりするだけでなく心の働きが必要だというところです。
だから、叱って書かせるというのは、あまりよくないのです。(たまにはいいけど(笑))
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