ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1891番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
地震、噴火、津波の情報への対処法。国語の勉強法 as/1891.html
森川林 2013/08/06 06:32 


 タイトルにちょっとギャップがありますが、深いところでは関連しています。

 facebook記事より。

====

 いろいろなところから、地震、噴火、津波の予測情報が流れてきます。
 それらの中には確実なデータの裏づけのあるものもあります。
 心の準備をしておくのに越したことはありません。

 しかし、世の中は今、大きくよい方向に向かっています。
 こういうよい方向に向かい始めたとき、好転反応として悪いビジョンが出ることも多いのです。
 悪いビジョンが出ることが、本格的によい方向に進むための条件です。

 人間は、よいものよりも悪いものの方に関心を向けがちです。
 それは、生存本能として、悪いものにより多くの注意を向ける必要があったからです。

 しかし、それは同時に人間がこれまで自分を弱い存在だと見なしていたからです。
 自分の手で未来を作ることができるという自覚を持てれば、悪いものに大きく気をとられる必要はありません。
 そして、その自覚につれて、悪いビジョンも自然に解消していくのです。


 ここで一転、身近な子育てに関しても同じことが言えます。
 子供が成績をもらってくると、まず悪い成績のところに目が行きます。
 そして、よいところはそっちのけで、悪いところを直すことに気をとられます。

 しかし悪いところは、特定の原因があったからそうなったのではなく、これまでの生活で自然にそうなっていったものです。
 例えば、国語の成績が悪かった場合、それは国語の勉強をしなかったからではなく、日常の生活が国語的でなかったからです。
 例えば、読書よりもテレビ、対話よりもゲームというように、言葉を使わない時間が多かったから国語が苦手になったのです。

 だから、大事なことは国語の問題集をやることではなく、生活を国語的にしていくことです。
 そのためには、国語の勉強の目的を考えることです。

 まず、自分の得意なところ、優れているところに目を向けます。
 国語の成績が悪いと受験に困るから国語の勉強をするのではなく、将来自分の得意分野を伸ばしていくために国語的な力が必要になるから国語の勉強をするのです。
 そのために、生活を国語的にしていこうと自覚することによって、国語の苦手は解消していくのです。



 今朝も、明るい朝日が昇ってきました。
 と思っているうちに、西の方からポツリポツリと雨が降ってきました。
 でも、そのあとまたすぐ晴れてくるようです。

 適度な雨と適度な晴れで、今日もいい一日になりそうです。

 (中根)


▽「国語的な生活」の参考記事

「国語の力は、低学年からの国語的な生活の中で」
https://www.mori7.com/as/772.html

「国語の勉強は生活の中から―本当の国語力は作文の中に表れる」
https://www.mori7.com/as/1555.html

====

 ほかにも、

「新学年は、家庭学習を新しく始めるチャンス」
https://www.mori7.com/as/1491.html

「勉強の仕方総まとめ 1 小学校の早めの時期に作文を勉強する意味」
https://www.mori7.com/as/1617.html

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 自然災害(1) 

記事 1890番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
6月の森リン大賞から(中2の部) as/1890.html
森川林 2013/08/04 07:35 



 7月4週の「山のたより」に6月の森リン大賞を掲載しています。
 小1と小2は、点数をつけることに意味がないので、代表作品もランキングも表示していません。
 小3と小4は、ランキングは表示していますが、代表作品は表示していません。代表作品を載せると、その作品と自分の子供の作品を比較して、子供に自信をなくさせてしまう人が多いからです。
 小5以上は、代表作品を掲載しています。小学5年生以上になると、子供が自分自身で、よりよい文章を書きたいという意識を持つようになるからです。しかし、

 今回は、これからの作品の中から、中2の森リン大賞の代表作品を掲載します。
 森リンで測定している文章の上手さは、内容のよさではなく、語彙の多様性とバランスです。しかし、語彙が多様でバランスのとれている作品は、自然に内容のよいものが多いのです。語彙が多様な人は、物事をよく見てよく考えているからです。


6月の森リン大賞(中2の部67人中)
古いもの 新しいもの
りょうたろう

 「うぅーん。何回見ても不思議な顔してるなぁ。どういう意味でこんな模様作ったんやろう。」
と僕は首をかしげた。陽がカンカンに照っている夏のある日、僕は外に出る気はさらさらなく、祖母の家で古い手鏡に科学者のように見入っていた。

 世の中には古いものと新しいものがある。古いものは、昔の人の生きた証として大切に守られ、新しいものは、現在生きている私達に利用され共に生きている。しかし、古いものはもう使わないものが多いのに、なぜ残さなければならないのだろうか。また、新しいものはどこ迄僕達の生活と関わっているのか。答えに詰まる人が多いと思う。皆さんが知っているのは、どちらも大切であるということだけかもしれない。僕は先の質問の答えと、これから人間は、自らの生活をより豊かにするためにはどのようにすれば良いのかについて説明したい。

 まず、長い月日を重ねた古いものには、重みや温もりが感じられるという意見がある。例えば、僕の祖母の家には古い手鏡がある。祖母によるとそれは、祖母の祖母が使っていたものらしく、もし売れば相当の値が付くに違いないそうだ。お金に換えても凄いのだが、この手鏡には、それだけではない情緒もある。ある日、僕はその手鏡の裏の模様が気になり、じっとその模様を見つめていた。見つめながらこれを使っていた人の顔や様子を想像していたのだが、考えれば考える程、その手鏡に吸い込まれていくような感覚を覚えた。それは手鏡が長い年月をかけて完成された自分の素晴らしさをもっと感じろと、僕を引き寄せているようだった。僕は、まるで時の旅をしているかのような気持ちになった。そして、その旅が終わると僕は、長い年月をかけて大切に使われてきた手鏡の温もりをありありと感じていた。僕は、こういう古き良きものは、これからも大切しなければならないと思った。

 次に、最新の製品の便利さは僕達の生活を支えているという意見がある。今、僕たちの身の回りには最新機器があふれている。例えばハイビジョンテレビ、アイフォン、パソコンなど、挙げだすときりがない。もっとも僕は、小学校五年生迄どれも持っていなかったが(笑)。このような機器は、ひとつひとつが僕達の生活の軸となっており、どれかひとつでも欠けてしまうと生活のリズムが狂い、息苦しくなるだろう。また、これらの機器は社会にも大きく関わっている。最新機器を使わない仕事は殆ど無いと言っても過言ではない。例えば、経済の動きに大きく関わっている東京証券取引所の様子がよくテレビニュースで映される。そこでは、数え切れない程の機械が、いつも数字をディスプレイで流し働き続けている。更に、一見機械の使い所がないような仕事でも、情報を整理したり、経理関係ではパソコンを使っているだろう。実際、サービス業などの第三次産業だけでなく、農業などの第一次産業でも、農作物のデータなどを整理するために、パソコンが使われているそうだ。最早、僕達にとって機械なしでの生活はあり得ず、機械があるからこそ、人間は自分の力を有効に発揮でき、今の豊かな生活ができるのだ。僕は、僕達の生活を支える最新機器の働きに改めて感服した。

 古いものの重厚な温もりも良い。最新機器の利便性も良い。しかし、一番大切なのは、古いものから昔の人の考えや知識を感じ、それを最新機器の更なる向上につなげることである。「いかに飽きずに続けるかでなく、飽きることと続けることをいかに両立させるかということが大切だ」という名言があるように、僕達は一方でものを大切に扱って古いものを残し、一方で現状に満足せず機器の更なる発達に意欲的に取り組むべきなのだ。これから僕は、機械がより発達し、僕達の生活がより豊かになるためにも古いものを大切にしたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1古いもの 新しいものりょうたろう89154962828590
2ノンフィクションとは何かれたす87133056657992
3キセキの起こし方ききほ87126357697989
4危機意識についてゆへぬ84121057879384
5創るものいゆん82105352707586
6『夢を見ることが出来るなら、それは実現できるんだ。』#2 清Ivy?82109166636793
7物の本当の良さをあよあよ8195252747787
8直感と論理的思考ぎんぎつね8194251707090
9事実と創作かこちゃん8099956998686
10つかいわけ枕草子8078451798286

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子供たちの作文(59) 森リン(103) 
コメント41~50件
……前のコメント
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
記事 5017番
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
記事 5016番
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
記事 5015番
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
記事 5012番
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
記事 5009番
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
記事 5006番
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
記事 5005番
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
記事 5004番
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
記事 5003番
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
記事 5002番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習