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科挙化する入学試験 as/1934.html
森川林 2013/09/27 10:13 


 facebook記事より。

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 科挙は、1400年前の随の時代に、コネや賄賂によらない公平な官吏選抜試験として行われました。
 最初は、その公平性に効果がありました。

 しかし、全国の秀才がこぞって科挙に取り組むようになると、差をつけるための試験は「重箱の隅」化していきました。
 初期の試験では、優秀な若者が合格していましたが、やがて勉強だけができて、たくましさや創造性に欠ける若者の方が合格するようになったのです。

 同じことが、今の入試選抜にも表れてきています。
 だから、この入試に過剰に適応しないことです。
 大事なのは、勉強は一応できていればよいというぐらいにして、成績に表れない能力や感受性をもっと育てていくことです。

 今、小中学生の子をお持ちのお母さんやお父さんは、周囲の同学年の子供とつい成績を比較してしまうと思いますが、今の成績などはあてになりません。
 本人が自覚して取り組むようになる高校生以降がすべてです。

 小中学生のころは、その土台を作るための時期です。
 そして、その土台とは、勉強だけでなくバランスの取れた人間力なのです。



 今日の夜明け前の空は、遠くまで透き通り、オリオン座が東の空に光っていました。
 夏の間、たくさん咲いていた花々も、今はときどき足下にポツリと咲いているようになりました。
 季節も世の中も、静かに移り変わっていくのでしょう。

 それでは、今日も、いい一日をお過ごしください。

 (中根)

▽関連記事
「創造する子供たち、対話のある家庭、自助の教育 3」
https://www.mori7.com/as/1573.html

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できる問題は皆同じようにできるが、できない問題は人それぞれにできない as/1933.html
森川林 2013/09/26 09:35 



 facebook記事より。

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 元気な人は皆同じように元気だが、元気でない人はそれぞれに元気がない。(どこかで聞いたようなセリフだなあ)

 他人からいい方法を聞いて、そのとおりにやっても同じような成果が出ないことがあります。
 それは、方法は同じでも、その方法以外のところで人それぞれに違いがあるからです。
 そして、その違いは、本人でなければわかりません。

 勉強でも同じです。
 合っているところは、皆同じように合っていますが、間違っているところは人それぞれの理由で間違っています。
 そのそれぞれの理由を見つけて、それぞれにできるようにするのが勉強です。

 そういう勉強は、小中学生の場合は親が、高校生以上の場合は本人がやらなければできません。(高額の家庭教師なら別ですが)
 だから、勉強は家庭でするのがいいのです。



▽関連記事
「国語の成績を上げるために――読解問題の解き方、記述の仕方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1795



 今日は、強風。
 でも、涼しくていい気持ちです。

 「風がないときは皆同じように静かなベランダだが、風の強いときはそれぞれに異なるものが飛んでいく」(レフ・トルストイ)

 今日も、いい一日をお過ごしください。

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