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記事 207番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
低学年の勉強 as/207.html
森川林 2008/01/15 09:54 
 中学や高校の入試で、作文の試験を行うところが増えています。これは、子供たちの学力で、読解力と表現力が低下していることと無縁ではありません。
 従来の勉強は、与えられたものを正確に記憶し、それを早く正しく再現することが中心でした。そのような勉強は、学力の土台としては必要ですが、それがそのまま学力の中身となるのではありません。本当の学力とは、初めて出合うような新しい問題に、自分の持っている知識を使って創造的に解決する方法を探す力のことです。
 近年の学力調査でしばしば指摘されることは、単純な知識の問題では正答率が高いのに、記述の問題になると途端に正答率が低下するということです。それも、間違った答えを書くのではなく、ただ空欄のまま提出する形が多いことです。つまり、与えられた問題に対して、応用力で答えることができないということなのです。
 この原因の一つに、低学年での勉強の仕方があると思います。低学年の勉強は、基礎学力をつけるという点で大切です。しかし、ここで勉強の目標を学力をつけることではなく、成績を上げることに置いてしまうと、どうしても知識に偏重した形になってしまいます。本当は、その年齢に応じた知識をもとに、それらの知識を組み合わせて考える勉強をしなければならないところを、知識の量を増やすことで手っ取り早く成績を上げる方向に進んでしまうのです。

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記事 206番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
海外からの作文ファクス送信有料に as/206.html
森川林 2008/01/08 10:34 
 海外からの作文の送り方は、現在4種類あります。
1、作文の丘からパソコン書きの作文を送る
2、手書きの作文をスキャナで読み込み、作文の丘からPDFファイルで送る
3、手書きの作文をスキャナで読み込み、メールに添付して事務局に送る
4、手書きの作文をファクスで事務局に送る

 このうち、3のメール送信と4のファクス送信を、3月から1回250円の有料とさせていただきます。
 理由は、メール送信やファクス送信は、途中で手作業が入ることによるトラブルが多く、事務局での対応が次第に難しくなっているためです。
 現在、スキャナやPDF作成ソフトは利用しやすいものが出ていますので、3月からの手書きの作文は、できるだけ作文の丘からPDFファイルで送ってくださるようお願いいたします。

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 20080116  
息子がお世話になり一年がたちます。毎回言葉の森新聞を読むのは、母親の私がとても楽しみにしています。 特に森川林先生の記事は、心の成長を促してくれるような内容であることが多く、顔が見えない通信教育でにも関わらず、質の高さを感じさせられます。 しかし、今回の1月2週号は、少しがっかりしてしまいました。”知る楽しさ”これは、本当に自分の得意分野を見つけ、勉強し続けていけたら、人生はとても豊かなものになると思います。 継続的な勉強こそが”未来の勉強”へとつながり、私はそれが、どんな分野でもかまわないような気がします。 第四の”未来の勉強”では、未来に必要ないから、語学の勉強を軽視するようなこと、また、未来に役にたたないから、営業職はいらないなどなど、それでは、生産性のないものは、勉強する必要がないということでしょうか? 言葉の森では、実体験を作文に織り込むことを薦めていますが、”必要、不必要”で選択してきた勉強や職業が、楽しく幸せで、言葉に残したいような体験になるのでしょうか? 人によって、得意なことも違います。得意なことや興味あることが、将来の社会に必要がないということで、勉強はしないのでしょうか? それでは、”知る楽しさ”はありません。
もちろん我が子に、将来有望な仕事について欲しいです。 しかし、それ以上に豊かな人生を送ってもらいたいと願います。その役にたつのではないかと思い、言葉の森も始めました。 人生には、余計なこともたくさんあります。人間のしていることをすべて、システム化してしまったら、社会はとても味気ないものになってしまうのではないでしょうか?

森川林 20080116  
 コメントありがとうございました。
 これは、「必要ないからやめよう」ということよりも、「漠然と必要と思っていることを見直そう」ということに力点を置いて書いたものです。
 現在、多くの人がしていることに対して、未来の社会ではその重要性は低下すると書いたので、ちょっと過激な文章になったと思います。
 そう思って、「先生という職業も、将来は重要性が低下する」と自分のことを書きました(笑)。
 次回の新聞で、追加の話を書きたいと思います。

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記事 205番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
知る楽しさ as/205.html
森川林 2008/01/08 08:59 
 世の中には、いろいろ楽しいことがあります。
 しかし、その中でも、新しいことを知り、その知識をもとに考え、その考えをもとに行動することほど楽しいことはないと思います。
 お正月や夏休みなどの長い休みになると、退屈する人も多く、テレビを見たり遊びに出かけたりして暇をつぶすことが多いと思います。しかし、娯楽を外に求めるような時間の過ごし方は、すぐに飽きてきます。
 今の世の中には不充分なことがまだ多いので、もっとお金があったら幸せだとか、もっと格好よかったら幸せだとか、もっと頭がよかったら幸せだとか、つい思いがちです。しかし、それらの幸せが幸せと感じられるのは、手に入ってからしばらくの間だけです。永遠の若さと美しさと賢さと最高学歴と無限の富が、いま突然手に入ったら、だれでも大喜びするでしょう。しかし、少し想像してみればわかるように、そのような喜びは、長くても数年、短ければ数日で飽きてしまうはずです。
 では、永続する幸せとは何かと言えば、それは向上することと創造することの中にあると思います。
 勉強の意味も、またそこにあります。向上と創造は、もちろんいろいろな分野にあります。スポーツにも、芸術にも、料理作りにも、それぞれの向上と創造があります。しかし、勉強における向上と創造は、きわめて広い分野にわたりしかも奥が深いので、だれでも自分の得意な分野を見つけ、それを自分のライフワークとして追求していける可能性があります。
 レイ・カーツワイルは、「加速するテクノロジー」という本の中で、未来の人間は、自分の身体的限界を離れ、時間的にも空間的にも自分の可能性をより遠くまで広げていくだろうと述べています。そのときに、人間のアイデンティティのよりどころとなるのは、その人の知だと思います。
 現代の社会では、勉強は、ほかの何かの目的のための手段と考えられています。しかし、実は、勉強そのものが人間の生きる目的となる面があるのです。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

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●国語の勉強法
●父母の声(1)

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●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●子や孫に教えられる作文講師資格
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●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
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●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
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