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学力をつけるには、正しい勉強法がすべて as/2265.html
森川林 2014/11/27 21:24 


 子供が小学校低学年のころは、勉強法も何もありません。どんな教材でもよいので、ただやれば実力はつきます。
 計算練習でも、漢字書き取りでも、誰に教えてもらっても、どの教材でやっても、どのようなやり方でやっても大差はありません。

 問題は、小学校中学年のやや複雑な問題をやるようになってからです。このころから、勉強法の差が出てきます。
 更に、小学校高学年になり、入試問題の一部をやるようになると、もう勉強時間の長さよりも、勉強法の差の方がずっと大きくなります。これが、そのまま、中学、高校と続いていくのです。

 成績のよい子というのは、家庭でよい勉強法の習慣がついている子なのです。
 では、そのよい勉強法というのは、どういうものでしょうか。

 第一は、明るく楽しく勉強することです。叱られたり注意されたりしながら、暗く真面目に長時間勉強していてはだめです。
 第二は、1冊の教材を徹底して(というのは繰り返し5回ぐらい読んで)、その内容を百パーセント自分のものにすることです。
 第三は、問題は解くことに力を入れるのではなく、答えを読むことに力を入れることです。その方が何倍も能率のよい勉強になります。
 第四は、同じことを同じように毎日やることです。日によって気分を変えて目新しいことをするというのは、かえって身につきません。
 第五は、基本となる「読書」「算数」「国語」(中学生なら「英語」も)に絞って勉強することです。
 第六は、その基本の勉強と並行して、将来大事になる「作文」に力を入れることです。

 そして、最後に、勉強が終わったあとは、よいところを必ず褒めてあげることです。
 「もう少し字をていねいに書かないと」などという注意は、決して言わないことです。
 注意して直るぐらいなら、世の中にいる子は、みんな天才になっています。先生が注意しても、親が注意しても、誰が注意しても直らないから、今の状態になっているのです。
 直すよりも、今できているよいところを伸ばすのが先です。よいところを伸ばしていけば、悪いところはそのうち気にならなくなってきます。

 ところで以上のことは、文章を読んだだけではなかなか実行できません。
 勉強の方法というのは、習慣化されているので、これまでのやり方を変えるというのはかなり難しいのです。
 では、どうしたらよいかというと、実際に、よい勉強法で勉強している子のやり方を見ることです。
 その勉強法を、これから言葉の森で広げていきたいと思っています。

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かいママ 20141204  
今 小学校3年ですが先月から先生のおっしゃっている自習を始めてからやるべきことがはっきりしているので子供も集中して机にむかっております。
一つ質問なのですが問題集読書をやっていて、文章を音読して50字で意見をまとめることはできますが問題にどうやって取り組めばいいか親子でわからずにいます。問題と答えをズラズラと読んで理解しているのかわからないまま終わっています。
問題とのかかわりかたを教えていただければありがたいです。

森川林 20141212  
かいママさま

 お返事遅れてすみませんでした。
 寺子屋オンエアでは、簡単な質問をしていますが、特にそういう質問がなくても、ただ音読しておけばいいです。

 大事なことは、1冊を5回繰り返すことです。1回で深く理解するような勉強の仕方ではなく、軽く何回も読むという勉強の仕方をしていくといいです。

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作文検定試験とインターネット as/2264.html
森川林 2014/11/21 17:13 


 言葉の森では、以前、作文検定試験を行なっていましたが、通学の生徒か近距離の生徒しか正式には受検できないという難点がありました。
 通信の生徒も自宅でできればよいのですが、自宅では時間を一律には決められないので不公平に思う人も出てくる可能性がありました。

 しかし、今、寺子屋オンエアで自宅学習をモニターする仕組みができたので、これを応用すれば自宅での作文検定もできるという見通しが出てきました。

 例えば、検定試験の日時だけ決めておいて、その時間に、自宅からネット上の作文検定試験会場に参加してもらいます。
 参加した時点で問題が渡され、その場で課題の作文を書きます。
 書き方は、言葉の森の毎回の指導のように、表現項目を入れて、字数と時間制限のある中で書いていきます。
 書き終えたら、その作文をデジカメなどで撮影してアップロードする形で堤出します。

 小中高生のほとんどは、この試験のやり方で実力判定をしますが、更にその上のレベルを目指す人には、森リン判定も加えます。
 つまり、課題が出されたら、手書きではなく、その場でパソコン入力で書いていくのです。パソコン入力に慣れている人には、手書きよりもずっと楽に速く書けると思います。

 森リン採点の場合は、項目と字数と時間の評価以外に、語彙力の評価が加わります。
 同じように項目を入れて必要字数を書いている人でも、語彙力の差はあります。その語彙力は、普段読んでいる読書や長文の質と量でおおよそ決まってきます。

 また、森リン採点を補佐するものとして、人間の目による評価もありますから、ただ多様な語彙を使えばよいのではなく、その語彙が不自然ではない形で使われている必要があります。

 インターネットによる自宅での作文検定は、まだ環境が整っていない人の方が多いので、一般化するのは少し先になると思います。
 しかし、寺子屋オンエアなどで環境の整っている人は既に何人もいるので、まずそういう人たちからウェブの作文検定を実施していきたいと思っています。

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