ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2365番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
国語力は身体力――週2日では現状維持、週3日以上、できれば毎日(その2) as/2365.html
森川林 2015/06/10 20:31 


 今の世の中では、習い事というと、どこかに通って、その場で1時間なら1時間勉強するという形が多いと思います。しかし、そこに通ったときだけ勉強するというやり方では力はつきません。だから、ほとんどの習い事は、毎日やるための家庭での宿題を出すのです。
 この宿題をきちんとこなす生徒は力がつきます。宿題をやらずに、ただ教室にいるときだけ勉強するという生徒は力がつきません。

 確かに、成績を上げるコツのような勉強は、その教室に行ったときだけの勉強でも効果があります。しかし、実力をつける勉強はそうではありません。実力をつけるためには、毎日やる必要があります。そして、成績を上げるコツが有効なのも、その子の持っている実力の範囲までなのです。

 寺子屋オンエアは、家庭でできる勉強です。だから、宿題を出すようなやり方ではなく、短い時間でも毎日寺子屋オンエアに参加するというやり方を理想的な勉強法として考えています。

 寺子屋オンエアの勉強時間は、一応1時間を基準としていますが、これはせっかく先生のいるところで勉強をするのだから、1時間ぐらい勉強したい人が多いだろうという考えからです。
 だから、決して1時間無理にする必要はありません。忙しいときは、15分でも参加する形で、毎日同じように勉強をしていく方がいいのです。

 特に、国語力は毎日勉強するのでなければ力はつきません。くたびれているときは、読書だけでもかまいません。何しろ文章を読む時間を毎日確保すること、そして、できるだけ難しい文章を読む時間を確保することが、国語力の土台になります。それは、学力全体の土台でもあるのです。

 読書と問題集読書をしていれば、(そして、できればその読書に応じた親子の対話もしていれば)、その言葉を理解したり表現したりするために思考力が育つので、ほかの勉強は必要に応じてすぐ身につくようになります。
 よく受験期の1年間で成績が急上昇する子がいますが、それはみんな読書力と国語力、つまり思考力がある子です。

 勉強の基本は、国語力をつけるための勉強を毎日することです。その勉強法は、多読と精読です。
 多読とは、自分の好きな読書をすることです。精読とは、問題集読書のような歯ごたえのある文章を毎日読みそれを繰り返し読むことです。
 ところが、こういう多読と精読の勉強は、勉強をしたことが形に残らないので、子供ひとりではなかなか続けられません。寺子屋オンエアは、この続けにくい勉強を続けやすくする新しい画期的な方法なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
勉強の仕方(119) 寺子屋オンライン(101) 

記事 2364番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
国語力は身体力――週2日では現状維持、週3日以上、できれば毎日(その1) as/2364.html
森川林 2015/06/09 19:37 


 国語力は、一種の身体力です。
 適度な負荷をかければ、その負荷に応じて力がついてきます。逆に、負荷のない運動をしていると、それに応じて力が低下します。重力のないところで生活する宇宙飛行士の筋力が低下するのと同じです。

 小学校低学年のうちは、漫画を読むことも国語力になります。しかし、高学年になると、漫画ばかり読んでいる子は国語力が低下します。
 もちろん、漫画が悪いというのではありません。読書好きな子は、漫画も好きです。また、日本の漫画は内容的にレベルの高いものがかなりあります。しかし、文章で書かれていないために漫画がそのまま国語力に結びつくことはないのです。
 だから、漫画が悪いのではなく、しっかりした本を読まずに漫画ばかり読むということが悪いのです。

 中学生や高校生になると、この難しい読書の必要性は、もっとはっきりしてきます。特に受験生は、入試レベルの文章を読まずにやさしい物語だけ読んでいると、いくら読書好きでも国語力はつきません。

 では、この難しい負荷のある文章を読むのは、週に何日ぐらい必要なのでしょうか。
 一般に、運動は週に1日では効果がないと言われています。週に2日でやっと現状維持、週に3日以上で徐々に力がついてきます。
 運動の場合は、筋力を休める必要もあるため、週に3、4日というのが妥当なところかもしれませんが、頭脳の「筋力」は、休める必要はありません。だから、いちばんいいのは週に7日、要するに毎日なのです。

 寺子屋オンエアで、現在、国語力をつける問題集読書を行っています。週に4日、5日参加する子も、週に1日、2日の子もいます。
 たとえ、週に1日、2日でも、ほかの日も同じように家庭で問題集読書をやっていれば国語力はつきます。しかし、「国語は週に2日やって、算数も週に2日やって、英語は週に1日やって、水泳は週に2日やって」というような、とびとびのやり方では、どれも中途半端な力しかつきません。

 寺子屋オンエアの勉強は、毎日やることを前提にしています。いろいろな事情で実際に参加するのは週に1日や2日になってもよいのですが、同じやり方の勉強は、寺子屋オンエアのない日も、土曜も、日曜も、毎日やっていく必要があるのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
勉強の仕方(119) 寺子屋オンライン(101) 
コメント41~50件
……前のコメント
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
記事 5017番
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
記事 5016番
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
記事 5015番
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
記事 5012番
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
記事 5009番
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
記事 5006番
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
記事 5005番
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
記事 5004番
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
記事 5003番
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
記事 5002番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習