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子育ての原則は、ルールを守ること、やらせすぎないこと2 as/2411.html
森川林 2015/09/07 18:30 


 もう一つの原則である「やらせすぎない」は、特に初めて何かをするときに気をつけなければならないことです。
 また、子犬の例になりますが、ボール遊びなどをすると、どの子犬もみんな喜びます。しかし、喜んでいるからといって、たっぷり遊ばせすぎると、やがてその遊びに対する興味を失ってしまいます。
 だから、楽しく遊ばせ続けたいと思えば、どんなに喜んでいるときでも、腹八分で止めておかなければなりません。

 これは、勉強もそうなのです。
 勉強の場合でも、初めてやることは、誰でも熱中します。しかし、その意欲を続けさせたいと思ったら、その熱中している勉強も、腹八分で止めておかなければならないのです。

 地面の中から大きな岩を掘り起こすときは、てこの原理を利用して、一日にほんのわずかずつ動かし、何日もかけてその岩を掘り出すのだそうです。
 ほんの少しずつ、しかし毎日続けて、何日もかける。これが大きな岩を動かす秘訣です。

 勉強の教科の中で、いちばん大きな岩は国語です。
 ほかの教科は、短期間に集中して成果を上げることができます。しかし、国語は、勉強として見えているのは、地表に出ている部分だけで、その下の地面には日常の日本語生活という大きな岩の根が残っています。
 だから、週に2回ぐらいどこかの塾に行って国語の勉強をしたからといって力はつきません。国語の成績を上げるコツはあるので、成績だけはすぐに上がりますが、しかしその上がる度合いは、その子の国語力の上限までなのです。
 国語力をつけるには、ほんのわずかな勉強を、毎日繰り返し、それを半年以上続けることです。

 ところが、こういう単純なことが、単純だからこそ続けにくいのです。
 そこで、今、国語の問題集読書の音読と感想を、寺子屋オンエアの勉強の中でやっているのです。

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森川林 20150908  
子供は、初めてのことには何でも熱中します。
 勉強でもそうです。
 しかし、熱中させすぎると、すぐ飽きてしまうのです。
 力がつくのは、継続することによってです。
 だから、勉強でも腹八分が大事なのです。

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子育ての原則は、ルールを守ること、やらせすぎないこと1 as/2410.html
森川林 2015/09/04 04:08 


 子供が一生懸命勉強していると、お母さんは喜ぶと思います。「そんなに勉強しないで、もっと遊んだり休んだりしなさい」という人はあまりいません。
 しかし、本当は、子供が一生懸命に勉強しすぎていたら、特に小学生の場合は、ほどほどに抑えておくことが大事なのです。

 食事の場合は、おいしいからと言って食べ過ぎれば、あとでお腹をこわします。勉強も、そして遊びもそうなのです。

 子供の話から、ペットの話に変わりますが、ペットの子犬を訓練するとき、大事な原則が二つあります。それは、決して例外を作らないこと、やらせすぎないことです。

 子犬の場合は、正直ですから、ルールに例外を作ると、そのルールはすぐ守らなくなります。
 例えば、「吠えてはダメ」というルールを決めたら、どんな場合でもそのルールを守るようにします。たとえ、泥棒が入ってきたときでもそうです。一度決めたルールに例外を作ると、それはもうルールではなくなってしまうからです。
 これは、ほんの一度か二度の例外でそうなります。そして、一度ルール作りが失敗すると、それはもう直すことができなくなるのです。

 ときどき、「子供が言うことを聞かない」と相談されるお母さんがいます。それは、小さいころに、何度か例外を作ってしまったので、子供が親のいうことは聞かなくてもいいと学習してしまったからです。

 では、どうしても例外を作らなければならないときはどうするかというと、「なぜ、今日は例外なのか」ということを、ひとこと理屈で説明しておけばいいのです。「今日は、○○だから、このへんまでこうしようね」と線引きの基準を変えるのです。
 例えば、読書を毎日すると決めているのに、何かの行事などがあって遅くなりできなくなった場合は、「今日は遅いから、読書は5ページだけにしようね」という言い方で基準を変えます。5ページなど、読んでも読まなくてもほとんど変わらないぐらいの分量です。しかし、大事なのは、理屈できちんと、ルールに例外はないというメッセージを伝えておくことなのです。

 この言葉で理屈を説明する方法は、子犬と違って人間の子供だからこそできるルールの守り方です。(つづく)

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森川林 20150904  
 大人は臨機応変ということができますが、子供はできません。
 だから、読点の打ち方などという、ルールはあるが例外もあるということは教えにくいのです。
 子犬も同じです。(犬と人を一緒にするなって)
 同じことでもこの場合はよいが、あの場合はだめということはなかなか理解できません。よいか悪いかのどちらかしかないのです。
 だから、大事なことは、子供と子犬には例外を作らない接し方をすることなのです。

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