ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4961番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
言葉の森の作文指導は、小1から始めて高3まで続けられる。小学生の低学年で終わる作文指導には意味がない。作文の勉強の本質は考えること。考える作文は小5から始まる as/4961.html
森川林 2024/02/03 12:34 


フキノトウ

 言葉の森は、作文教室としてスタートしました。
 42年以上前の話です。
 「31年の実績」などと言っているところとは違います(笑)。

 私自身、学習塾に行ったことはありませんし、うちの子供も塾や予備校に行ったことはありません。
 勉強などは、自分ですればいいと思っていたからです。
 答えのある勉強は、誰に教わらなくてもできるのです。

 しかし、作文は、自分ひとりではできません。
 それは、自分で自分の作文を評価することはできないからです。

 更に、難しいのは、作文はきわめて負担の大きい勉強だということです。
 数学や英語の勉強は、やろうと思えばすぐにできます。
 しかし、作文は、気合を入れないと始められません。
 だから、ひとりで黙々と独学ができるような勉強ではありません。

 作文は、さまざまな勉強の集大成です。
 書く技術だけでなく、読む力も、考える力も必要です。

 だから、言葉の森は、勉強の塾ではなく、作文の専科教室としてスタートしました。
 国語の教室というのは、それなりにニーズがあったのでしょうが、勉強を教えるということは考えもしませんでした。
 今は、希望する人に応じて国語読解クラスを開いていますが、それは4年ほど前からです。

 国語読解クラスを始めて驚いたのは、国語を教える教室というものがほとんどないことでした。
 算数や英語は誰でも教えられます。
 教わらなくても、答えを見れば、ひとりでできます。
 しかし、国語は、教え方がわからない人がほとんどなのです。


 言葉の森が作文教室を始めたあと、かなりあとから、ほかの通信作文教育講座などが始まりました。
 しかし、それらの教室の指導法は、昔ながらの赤ペン添削でした。
 赤ペン添削は、少し文章力のある大人なら誰でもできます。
 低学年の作文添削は、誰でもできるのです。

 だから、学校でも、小学校2、3年生ころまでは作文指導がよくあります。
 しかし、作文力が本当につくのは、小学5年生以降です。

 にもかかわらず、小学校高学年になると、学校の作文指導は少なくなります。
 更に、中学生や高校生になって、作文指導が最も必要な時期になるほど、作文指導はなくなります。

 なぜ学年が上がると作文指導がなくなるかというと、作文指導の理論と方法がないからです。
 言葉の森だけが、日本で唯一小学1年生から高校3年生まで系統的に作文指導ができる教室です。


 小学生対象の作文通信教育講座がありますが、これらの通信講座は、小学3年生ぐらいまでしか作文指導ができません。
 指導の理論や方法がなく、褒める赤ペン添削のようなことだけで教えている教室では、子供が飽きてしまうのです。

 作文の勉強が本当に大事になるのは、小学5年生以降です。
 小学5年生から、考える作文の勉強になるからです。
 小学4年生までの作文は、考える作文のための助走期間に過ぎません。

 しかし、小学5年生から作文の勉強を始めるというのは、子供にとってハードルが高すぎます。
 小学校低学年から作文を書くことに慣れておき、その勢いで小学5年生以降の考える作文につなげていくことが大事なのです。


 作文指導に関する本は、いろいろ出ていますが、どれを読んでも作文の書き方がわかるようなものは見当たりません。

 数年前の本で、齋藤孝さんの「こども文章力」という本がありますが、これは典型的に使えない作文の本です。
 この本で、穴埋め作文をいくら練習しても、作文は書けるようにはなりません。
 これで、齋藤孝さんが、ブンブンどりむという作文通信教育講座の監修をしているというのですから驚きます。


 作文は、作文を書くことで練習しなければ書けるようにはなりません。
 穴埋め作文の練習をいくらしても、それは穴埋めの文が書けるようになるだけです。
 こういう穴埋め作文の方法しか知らないのは、実際に子供たちに作文を教えた経験がないからです。
 これで、「31年の実績」をうたっているとしたら、31年間何を教えていたのかわかりません。


 と、少し厳しいことを書きましたが、作文の勉強は最初が肝心です。
 小1や小2の、だれもが指導できるような気がする時期こそ、先まで続く作文の勉強をしておく必要があるのです。



コメント欄

森川林 2024年2月3日 12時35分  
私は、人を批判するのは好きではありません。
大事なことは、批判ではなく創造だからです。
まして、レベルの低い人は批判するのは、何も意味がないと思っています。
しかし、大量の宣伝広告を見て勘違いしてしまう人がいるのは問題だと思い、あえて簡単な批判を書くことにしました。


コメントフォーム
言葉の森の作文指導は、小1から始めて高3まで続けられる。小学生の低学年で終わる作文指導には意味がない。作文の勉強の本質は考えること。考える作文は小5から始まる 森川林 20240203 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
かきくけ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「かきくけ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森の特徴(83) 他の教室との違い(22) ブンブンどりむ(0) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習