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中学生の勉強法――教材は1冊主義で as/2452.html
森川林 2015/10/29 09:37 


 中学生になると、親はだんだん子供の勉強に関与できなくなります。勉強も仕方も、塾に行ったり、通信教育をやったりと、親がその勉強の仕方も次第に把握できないものになってきます。

 そうすると、つい、机に向かっているからいいというように、外見だけで子供の勉強を判断するようになります。
 しかし、大事なことは、勉強しているかどうかではなく、どういうやり方で勉強しているかです。

 勉強のやり方で大切なことは、どういう教材を使っているか、それをどう使っているです。
 親も子も、この肝心なところを抜きにして、ただ勉強をしているだけでよいと思っていることが多いのです。

 まず、どういう教材を使っているかです。塾や通信教育の教材は、ばらばらになってしまうものがほとんどです。ばらばらになるような教材は、よほどきちんと管理できるような子でなければ、有効には使えません。
 教材の理想は、1教科1冊です。何枚ものプリントになっていたり、分冊になっていたりするものは、使えない教材になってしまうことが多いのです。
(ばらばらのプリントをきちんと保管し、繰り返し勉強できるような仕組みを作っているところもあります。「でき太くんの算数クラブ」などはそうだと思います。)

 もうひとつは、どう使っているかです。理想の勉強法は、同じ教材を同じように5回繰り返すことです。
 ところが、小学生のころから、この繰り返す勉強に慣れていない子が多いので、ほとんどの中学生は、1冊がひととおり終わったら次の教材に移ってしまいます。
 わかりやすく言うと、5冊の教材をそれぞれ9割できるようにするよりも、1冊の教材を5回繰り返して10割できるようにした方が確実に力がつくのです。

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森川林 20151029  
 中学生のころは、テストの点数を気にはしても、勉強というものにまだ自覚がないのが普通です。
 だから、勉強の仕方も、勉強らしいことをしていればいいというふうになってしまいます。
 そこで必要なのは、まず居間でみんなのいる中で勉強すること、次に1冊の教材を5回繰り返すような勉強の仕方をすることです。
 これは、本人の自主性に任せていてはできないので、この基本だけは親が整えておくことが大事です。

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遊びの持つ創造性――プログラミング教育は枠のない遊び as/2451.html
森川林 2015/10/28 05:17 


 なぜ勉強がつまらなくて遊びが面白いかというと、勉強には答えという枠があるのに対して、遊びにはそういう枠がないからです。自由に自分の可能性を広げることができるから、遊びによって工夫する力、創造する力がつくのです。

 ところが、現在の遊びの中には、創造性に結びつかない遊びもあります。そのひとつがゲーム、もうひとつがソーシャル・コミュニケーションです。
 もちろん、こういう遊びも息抜きとしてはあっていいのです。しかし、本当の自由な遊びの持つ充実感は、こういう遊びからは得られません。

 そこで、言葉の森が今考えているのは、ネットワークを使った自由な遊びの創造です。これは、オンエア特別講座という形で今企画しているところです。
 もうひとつは、生活に役立つプログラミング教育です。
 現在行われているプログラミング教育の中には、単なるお絵かきごっこやレゴ遊びのような決められた枠の中でプログラミングの雰囲気を味わうようなものが多いのではないかと思います。
 プログラミングが面白いのは、そこに無限の工夫の可能性があり、その可能性を広げていくと、生活に役立つものができるというところにあります。

 現在のプログラミング教育について、清水亮さんが、とても参考になる記事を書いていました。
「プログラミング教育の落とし穴」
https://wirelesswire.jp/2015/10/47351/

 ネットワークは、子供の遊びの時間を創造性のないゲームやコミュニケーションに置き換えてしまう面がありましたが、うまく活用すれば新しい遊びの可能性を生み出すものとなっているのです。

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森川林 20151028  
 昔の小学生は、学校から帰ると、カバンを家の中に放り投げてすぐに近くの原っぱに行き、夕飯の時間までたっぷり遊んでいました。
 日曜日などは、今日は何をして遊ぶかと考えると嬉しくてたまらなくなり、自然に早起きをしていました。
 今の子が、日曜日は平日の勉強の疲れを取るために、朝ご飯ぎりぎりまでゆっくり寝ているのとは大違いです。
 昔の子供たちは、この遊びの中で創造性を育て、生きることの楽しさを味わう力を育てていたのだと思います。


森川林 20151028  
 追加の記事が載っていました。
「ハックから始めるプログラミング教育」
https://wirelesswire.jp/2015/10/47401/

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