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初めて暗唱の自習をする子のために、暗唱クラブの構想 as/2497.html
森川林 2015/12/17 19:17 


 1月から暗唱検定を行うことにしました。
 これは、3ヶ月分の暗唱文約3000字を5分で暗唱するというのが目標です。

 これまで言葉の森の自習でやっていた暗唱は、1ヶ月で約1000字の文章を2分で暗唱することが目標でしたが、これは暗唱の自習をしているほとんどの子ができていました。
 毎日10分の練習で誰でもできるようになるのですが、そのために大事なことは毎日欠かさずにやることです。

 ところが、家庭ではこの毎日やるということがなかなかできません。
 既に毎日の習慣としてやれるようになった子はいいのですが、これから新しく暗唱の自習に取り組むという子は、軌道に乗せるまでのきっかけが必要です。

 そこで、現在の寺子屋オンエアと同じ仕組みで、暗唱クラブを作ることを考えました。
 これは、時間を決めて、暗唱をする子が集まり、それぞれ自分の暗唱範囲を暗唱したあと、順に発表するというものです。

 しかし、暗唱というものは、直前に別の文を聞くと、せっかくできるようになっていたものができなくなってしまうので、同じ部分を暗唱している子どうしが一緒にやる必要があります。
 ただし、すべての暗唱文をこのように分けると、分け方が多くなりすぎてしまいます。

 暗唱は、最初の300字ができるようになれば、あとはやり方がわかるので、ひとりでも続けていけます。
 そこで、例えば、午後6時から1番めの100字、6時15分から2番めの100字、6時30分から3番めの100字、6時45分から300字全部などと分けていきます。
 すると、自分のやっている部分に合わせてその時間に暗唱クラブに参加すればいいのですから、初めての暗唱でもやりやすくなります。
 日本語の暗唱に慣れてきたら、中学生は英語の暗唱もやっていいと思います。これも、コツがわかればひとりでもやれるようになります。

 問題は、時差のある海外の生徒ですが、これも、その国で暗唱の自習をする参加者を募れば、そこの時間帯に合わせた暗唱クラブができるようになります。
 海外で暮らしていると、子供の日本語教育が不十分になるので、暗唱クラブに参加を希望する人は多いと思います。

 暗唱は、やったことがない人は、大変なことのように思うかもしれませんが、実は、やっていると楽しくなるものなのです。
 百人一首の百首暗唱を行っていた小学校の校長の杉田久信さんによると、暗唱の勉強が進むにつれて子供たちが明るく元気になっていったそうです。
 たぶん、今後行う予定の暗唱クラブも、子供たちの活発な声が響く集まりになると思います。

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生き物と遊ぶ as/2496.html
森川林 2015/12/16 07:21 


 子供たちは、生き物が大好きです。
 言葉の森の港南台の通学教室に、犬と鳥とメダカがいますが、初めて教室に来た子は、犬の出迎えに驚きます。鳥も、ときどき放し飼いにするので、教室を飛び回ることがあります。

 こういう動物との触れ合いは、子供にとって楽しいものですが、残念ながら今の住宅事情では、ペットはなかなか飼えません。
 また、生き物を飼うとなると、その世話は大体お母さんの仕事になってしまうので、親の方があまり積極的になれないという事情もあると思います。

 しかし、飼うのにそれほど負担がなく、誰でもすぐに飼えてよくなつく生き物もいます。その代表が、手乗り文鳥です。雛のときから人間がえさをやっていると、人によくなつくようになります。
 オカメインコも、人間好きでよくなつきますが、欠点は、コードをかじったり、パソコンのキーボードをはずしたりすることです。
 インコ類は、セキセイインコなどもよくなつきますが、やはりくちばしが丈夫なので、いたずらをすることがあります。

 文鳥を放し飼いで飼うときに注意することは、ドアの開け閉めです。また、床の上を歩いていると、うっかり足で踏んだり、椅子の脚でひいたりしてしまうことがあります。
 しかし、これは最初のうちだけで、そのうち人間が自然に鳥の存在を意識して安全に行動するようになります。

 ところで、最近考えているのは、鳥を飼うよりももっといい方法です。
 放し飼いで飼っている鳥は、夏などうっかり窓を開けていると、飛んでいってしまうことがあります。慣れている鳥ほど、人間のあとをついて回るので、うっかりドアを開けた拍子に人間と一緒に表に出てそのまま飛んでいってしまうことも多いのです。

 部屋の中で育った鳥は、屋外での距離感がわからないので、戻ってくることができません。
 文鳥は、自然界で冬越しをする場合もあるようですが、基本的に南国生まれの鳥なので、日本の冬は厳しいようです。

 そこで考えたのが、スズメをペットがわりにすることです。
 と言っても、野性の鳥を飼うことはできませんから、ベランダなどにスズメ用のエサ台を作ってやるのです。

 スズメにえさをやるつもりが、ハトやカラスまで来ると面倒ですから、もしハトやカラスも一緒に来るようでしたら、えさ台の上に、スズメだけが入れるぐらいの大きさの網を設置しておきます。ハトやカラスもかわいいのですが、フンの掃除が大変になるからです。

 このエサ台にスズメがたくさん来るようになったら、近くに巣箱を作ります。その巣箱に、あらかじめ、赤外線ランプとウェブカメラを入れておけば、巣箱の中のスズメの観察できるでしょう。

 動物がかわいいのは、近くでその仕草が見られるからですから、必ずしもカゴの中で飼う必要はありません。
 自然界のスズメをペットがわりに飼うということができれば、旅行に行くときも、餌や水やりの心配が要りません。

 日常の中で親子で楽しく遊ぶというときに、こういう動物との触れ合いも考えていくといいと思います。


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