本日から、小学1・2・3年生を対象にした読書感想クラブがスタートしました。
先生の読み聞かせを中心に、子供たちが今読んでいる本を紹介したり、先生の読んだ本をもとに、似た例を探してきて発表したりする(発表は希望者のみ)という企画です。
読み聞かせ以外に、家庭での遊びや行事の参考になる実行課題の紹介や、簡単な暗唱の練習などもやっていきたいと思っています。
今回は、連絡が遅かったせいもあり、参加者はごく少数でしたが、今後6~7人のグループを単位として数多くの読書感想クラブを開いていきたいと思います。
読み聞かせ兼司会の先生が増えれば、時間帯の幅も広がるので、子供たちも選択肢が増えて参加しやすくなると思います。
幼児期まで家庭でよく読み聞かせをされてきた子供も、小学校に上がると自分ひとりで勉強させる雰囲気になってしまうせいか、読み聞かせの機会から遠ざかってしまうことが多いようです。
しかし、小学校の低学年の勉強の基本は国語力で、国語力の基本は読書、特に良書の読み聞かせです。
自分で読む読書は、目から入る読書で、読み聞かせによる読書は、耳から入る読書です。
どちらも読書の意義は同じで、耳から入る言葉が増えれば増えるほど、目から入る言葉の理解も深まります。
ときどき、「読み聞かせをすると、自分で読まなくなるのではないか」と言って、読み聞かせをしなくなるお母さんがいますが、それは全く正反対です。
読み聞かせをすればするほど、自分で読む力がついてくるのです。
このあとのオンエア講座は、「公立中高一貫校受験作文講座」と「中学生定期テスト対策」です。
いずれも、他では受けられない企画ですので、希望される方は、ぜひ無料体験学習にご参加ください。
▽オンエア講座の無料体験学習
https://www.mori7.com/as/2567.html
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。オンエア講座(41) 読書実験クラブ(9)
熊本県を中心とした地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
熊本県の地震は、その後、阿蘇地方や大分県にも広がりを見せています。
また、ここ数日の間に、環太平洋を中心にした世界の各地で大規模な地震が発生しています。
しかし、ここで大事なことは、私たちが悪化する未来の一つの兆候としてこの事態を見るのではなく、これから来る新しいよりよい社会の手前にあるいくつかの逆転現象としてこの事態を見ることです。
日本は、今登り口の見えない暗い下り坂に向かっているような印象を多くの人が持っています。NHKで放送されている「老人漂流社会」は、その一つの典型的な未来像です。
しかし、これを不安と嘆息の中で眺めるのではなく、どうしたら明るい未来を切り開けるのかという行動の可能性として見ることが本来の人間のとるべき態度です。
家は壊れたら、また建て直せばいいのです。老人が働けないなら、働ける人がそれ以上に働けばいいのです。仕事がないから、新しい仕事を作ればいいのです。
勇気と知恵さえあれば、どんなことでもよりよい方向に持っていけます。人類の長い歴史は、そういう人間の勇気と知恵と行動の証明です。
今はまだ続く余震の中で、不安と不便の中で暮らしている人も、ぜひ今の事態の先にある明るい未来を見て過ごしていっていただきたいと思います。
そして、それ以上に、私たちがよりよい社会を作る一つのきっかけとして、今の状態を見ていくことです。それは、単なる心の姿勢ではなく、今日から行っていく日々の行動の中に表していくものです。
暗く見えそうな現状を、明るい気持ちと行動でよりよい未来に転換していくことが、今の私たちに求められている役割なのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。生き方(41) 日本(39)
今度、オンエア講座の無料体験学習を行います。
5月から開講するオンエア講座の特徴は、中身があって安いということです。
まず、どうして中身があるのかというと、先生1人に生徒6~7人という少人数のゼミ形式の勉強だからです。
時間は45分で、先生の一方的な講義だけではなく、生徒が参加する形の授業です。機械が教えるのではなく、人間が教えるので、こういう対応ができるのです。
次に、どのように安いのかというと、1ヶ月で4回受講して、受講料が月額わずか1,728円(消費税含む)です。
先生が個別に対応できる少人数の授業で、こういう料金設定のところはまずないと思います。
なぜ、このような高品質低価格の勉強を提供できるのかというと、このオンエア講座で利益を上げることを考えていないからです。
このオンエア講座の目的は、インターネットの技術を利用した実力のつくあたりまえの勉強をできるだけ広く普及させることです。
将来、利益を上げるとすれば、オンエア講座の受講者が増えたときに、暗唱検定や自習検定を提供することによってです。
しかし、これはだいぶ先の話になると思います。
オンエア講座を普及させるためのいちばんのネックは、インターネットの利用に際して、ウェブカメラをセットしたり、skypeをインストールしたりすることにまだ慣れていない人が多いということです。
しかし、これは本気になれば誰でもできることなので、いずれこのような障壁はなくなっていくと思います。
今回のオンエア講座は、言葉の森の生徒以外でも受講できます。
詳しくは、言葉の森までお尋ねください。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。オンエア講座(41)
先日、ふとしたきっかけで、糸川英夫さんの「21世紀への遺言」を読みました。その内容にあまりに感動したので(ということがよくありますが)、アマゾンにある糸川さんの本を中古を中心にほとんど買って、今積んであるところです。
これらの本を読むと、糸川さんは本当に創造力のある人だったのだとわかります。その創造力の源泉は、ものごとの本質を抽象的な言葉でとらえる力と、その抽象的な本質を理詰めで展開していく論理力です。これは、理系の創造力なのだと思いました。
理系の人と文系の人の発想の違いは、理詰めで論理を展開していくことに信頼感を持っているかどうかだと思います。
何かの問題があったときに、「ここがこうだから、次はこうなるはずだ」と論理で展開していって、その論理的な結末がいかに常識から離れていても、論理的な結論だから正しいと思えるのが理系的な人です。
それに対して、文系的な人は、論理よりも自分の感覚の方に信頼を置いているところがあります。
しかし、糸川さんは、理系的な論理展開の力があるととともに、音楽や芸術にも深い関心を持っていました。
自伝を見ると、昔の中学5年生で志望校を選ぶ際に、上野の音楽学校(今の芸大)の作曲科にするか、東京高校(今の東大)の理科にするか、入学願書を出すまぎわまで決心がつかずに悩み、母親に相談したそうです。
すると、母親は一瞬顔色をかえたものの、即座に次のように返答しました。
「自分のやりたいものを選べ。ただし入試の難易によって決めるな」
そして、結局紙一重の差で東京高校の理科に決めたということでした。
私はこれを見て、糸川さんの独創性の背景には、こういう生き方の本質を大事にする家庭の存在があったのだと思ったのです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4198604452
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
facebookにコメントがありました。
Sさん
「21世紀への遺言」アマゾンで価格を見てびっくり!! 128,712-160,890円。図書館もチェックしましたが、神戸にはないようで残念…。
中根
ほんとだ(笑)。
これはたまたま需給の関係でこうなっただけだと思います。
私が買ったときは672円だったから。
でも、糸川さんの本は、どれも、なるほどと思わせるものがあるので、たくさんある中から手に入りやすいものを見てみるといいと思います。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。生き方(41)