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毎週の読書紹介で、どの子も本をよく読むようになるが、そのあとは、もっと質の高い本を読むようにしよう as/4510.html
森川林 2022/08/12 10:32 


https://youtu.be/uNoSOTeaCAA

 オンライン4人クラスでは、毎回、授業の最初に15分ほどの時間を取って、読書紹介をしています。
 この読書紹介は、作文や国語読解のクラスだけでなく、算数数学や英語のクラスでも、行っています。
 読書は、あらゆる勉強のもとになる理解力を育てるからです。

 毎週の読書紹介によって、これまで本を読まなかった子も、毎日本を読むようになります。毎回、みんなの前で、自分の読んだ本を紹介するのですから、自然に読む習慣がついてきます。

 子供に読書をさせる企画や習い事は、いろいろありますが、この毎週の読書紹介が最も効果があり、最も手軽にできるものです。また、楽しくできて、子供たちの発表力もつきます。

 ところで、この読書紹介で、気になる点がひとつあります。
 それは、読む本の質が低い場合が多いことです。

 質が低いとは、どういうことかというと、低学年では、絵本や学習漫画のような絵の助けを借りて読ませるような本を読書として読んでいるということです。

 もちろん、読書は楽しむためのものですから、絵ばかりの本でもいいのです。しかし、読書というと、そういう本しかなく、文章を読む機会が少ないというのでは、読書力はつきません。読書力がつかないと、読書の本当の楽しさがわかりません。

 小学校高学年、中学生、高校生では、物語文の本ばかりを読んでいる生徒がかなりいます。
 もちろん、物語文の本は、感動を与えるものが多く、子供たちの心情を育てます。
 しかし、中には、殺人とか、ホラーとか、人間の低俗な心情に訴えるものも多く、ストーリーの面白さだけで読ませるものも少なくないのです。

 物語文の本ばかりを読書として読んでいると、高校生になり勉強が忙しくなると、そういう読書を続ける必要を感じなくなります。
 高校生の不読率が高いのは、それまで読んできた本の質が低いので、読書の本当の面白さがわからないからです。

 では、どういう読書の仕方をしたらいいのでしょうか。

 小学校低学年の場合は、お母さんが、文章の多い本を読み聞かせしてあげることです。子供自身の読書だけにまかせていては、いつまでも絵本や学習漫画的な本から抜け出せません。
 もちろん、絵本も学習漫画的もいいのです。読書は楽しむためのものだからです。しかし、大事なのは、それだけにならないことです。

 小学校高学年、中学生、高校生は、説明文の本を含めて、複数の本を並行して読んでいくことです。
 中学生や高校生にとって読みやすい説明文の本は、ちくまプリマーブックスや岩波ジュニア新書などから出ています。

 複数の本を並行して読んでいくためには、付箋読書が役に立ちます。小さい付箋(コクヨ タックメモ 付箋超ミニサイズ)を、読み終えたところに階段状に貼っていくのです。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000NNPYOG/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
 1冊の本を読んでいて、飽きたら、もう1冊の本に切り替えます。
 この付箋読書をしていると、難しい本でも気軽に読み始めることができます。

 勉強と読書の関係は、次のようなものです。
 小学4年生ころまでの勉強は、考える力をあまり必要としないので、やれば誰でもできるようになります。
 しかし、小学5年生以降になると、勉強だけでなく、勉強の土台となる読む力と考える力がないと、学力が伸びないようになります。

 この傾向は、中学生、高校生になると、更にはっきりしてきます。また、大学生、社会人になると、もっとはっきりしてきます。読書をしていない人は、思考力の成長が止まってしまうのです。



コメント欄

yoko 2022年8月15日 19時43分  
知り合いに教えてもらって、夏期講習から参加させてもらっています。

本の質、耳の痛い話です。
うちの方は、学校で毎朝読書の時間があるので、本は読んでいますが
質はどんなのでもいいのかなと気になっていました。

小学高学年の、おすすめの本などありましたら教えて下さい。ホームページ内にありましたらぜひ教えて下さい。

森川林 2022年8月16日 16時1分  
 古い情報になりますが、下記のページに参考図書が載っています。
 しかし、いちばん手軽なのは、国語読解クラスで問題集読書を続けることです。

森川林 2022年8月19日 10時41分  
 リンク先が抜けていました。
https://www.mori7.com/tosyo/

yoko 2022年8月20日 11時16分  
お世話になります。
本の紹介のリンクありがとうございます!

読解クラスも引き続き受講できるように、検討していきます。ありがとうございます。

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