車の運転では、視線の目標を遠くに持っておくと、運転がぶれません。視線が近くにあると、微調整が必要な気がして細かいハンドルさばきをするようになり、乗り心地が悪くなります。
子育ても、遠くに目標を持っていれば滑らかな運転ができますが、そういう目標がないと、細かいことにいちいち注意をしたくなります。すると、子供はその運転を乗り心地悪く感じるようになるのです。
経済が発展するインフレの時代には、目標は、物を広げることでした。その時代には、自分個人の利益を追求することが、そのまま社会全体の利益につながるという資本主義の論理が成り立っていました。
物を売るマーケットをできるだけ広くしていくことが、個人にとっても、社会にとってもいいことだったのです。
魚釣りの例で言うと、いい場所を見つけたら、その場所を誰にも教えず、特許などで参入障壁を作り、自分だけが大量の魚をとるというのが資本主義の精神でした。
ところが、これからの社会はデフレの社会になります。それは、物を広げるよりも事を高める時代です。
事を高める時代のマーケットは、単なる消費者のマーケットではなく、その事に関心を持つ人の小さなコミュニティになります。
すると、そのコミュニティで、みんなに貢献し、みんなの手助けをしてあげる人が、このコミュニティを広げられるようになります。
魚釣りの例で言うと、いい場所を見つけたら、みんなにそれを教えてあげような生き方です。
そして、自分は、みんなのフィードバックを参考にしながら、更にいい場所を見つけるために自分を高めていくのです。
これまでの子育ては、勝てる子を育てることが中心でした。
しかし、これからは勝てるだけでなく、みんなを勝たせることのできる人が求められるようになります。
これからは、こういう大きな目標のもとに子育てをしていくことが大事になるのです。
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これからの世の中の変化というのは、ただ変化するだけでなく、これまでよかったことが悪くなり、悪かったことが逆によくなるような質的な変化です。
その変化の影響を最も受けるのは、未来の社会に生きる子供たちです。
だから、子育てもそういう変化の先を見ていく必要があるのです。
自分の利益追求よりも、コミュニティの利益追求という日本的な発想が、これからの社会では大事になります。
それは、子育てだけでなく、ビジネスもまたそうです。
更に言えば、それは日本の国全体がそうなっていくのです。
相手に気を配れることは大切ですね。
今、子どもがどうあることかより、どんな大人になって欲しいか、に焦点を当てて子育てを考える。。。今と違ったものが見えてきそうです。
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アクティブ・ラーニングという言葉が流行っています。
私は、こういう横文字を見ると、どうしてもっとわかりやすい日本語を使わないのかといつも思います。
同じようなものに、ダイバシティ教育とか、インクルーシブ教育とかいう言葉もあります。
こういう、初めて見たのでは何だかよくわからない言葉を使いたがるのは、自分の言っていることに自信がないからです。
アクティブ・ラーニングという言葉は、参加型学習とか発表学習という日本語で十分に内容をカバーできます。
ダイバシティなどは、そのまま多様性と言えば十分です。
と話が脱線したところで(笑)、アクティブ・ラーニングの効果と限界と今後の展望について書きたいと思います。
アクティブ・ラーニングに効果があるのは、その勉強スタイルが、子供たちの意欲を引き出すからです。
しかも、その教育を行っている学校は、生徒の学力もそれなりに確立しているところが多いので、意欲を引き出すだけで効果が上がってくるのです。
また、勉強の内容が義務教育レベルの基礎的なものであるというのも、意欲が効果に結びつく条件となっています。
もし、勉強の内容が受験勉強のレベルであれば、アクティブ・ラーニングで意欲を引き出すだけでは、効果を上げるには不十分です。
義務教育のレベルは、誰でもわかる基礎知識が前提になっています。
受験勉強のレベルは、わからない人をできるだけ多くして差をつけることが目的なので、意欲だけで効果を上げることはできません。
受験勉強に必要なのは、意欲ではなく、教材と方法です。
教材とは、難しい問題の解法を理解させる教材であり、方法とは、その解法を詰め込むという方法です。
アクティブ・ラーニングが、今うまく行っているのは、それが進んだ学校で行われているからです。
もし、これが全国の小中学校で行われるようになるとしたら、かつてのゆとり教育と同じような問題点が出てきます。
つまり、基礎知識の習得が不十分な生徒は、基礎知識を習得させることが大事なのであって、参加型の学習で意欲を持たせることではないからです。
アクティブ・ラーニングは、ある意味で簡単な工夫でできます。
生徒の意欲を引き出すというのは、それほど難しいことではありません。
難しいのは、退屈な基礎知識を習得させることです。
その基礎知識を習得させる場は、学校ではなく家庭です。
家庭で子供たちが自学自習をする仕組みを作ることに、最も難しい問題があるのです。
言葉の森では、この家庭での自学自習を寺子屋オンエアで行っています。
また、アクティブ・ラーニングという少人数の参加型の学習を、オンエア講座で行っています。
これから必要になるのは、この家庭での自学自習と、学校での発表学習を連携させる仕組み作りです。
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アクティブ・ラーニングが、今、効果があるように言われているのは、それが学力の備わった子供たちを対象にしているからです。
十分な基礎学力があるから、授業を参加型にするだけで効果が出てくるのです。
だから、授業をアクティブにする工夫以上に、家庭での自学自習を継続させる仕組みを作ることが大切です。
それがなければ、かつてのゆとり教育と同じような問題が出てくると思います。
アクティブ・ラーニングなんて言葉使っても、おじいさんやおばあさんはわからないだろう、と思います。
もっとひどいのは、インクルーシブ教育。
横文字をそのままカタカナにするのはやめろと言いたい。
という話じゃなかった(笑)。
日々の積み重ねが大切ですね。
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新年、明けましておめでとうございます。
言葉の森の今年のテーマは三つです。
1.作文一番。
2.メディア&ソーシャル。
3.森学オンエア。
作文教育の分野で、名実ともにナンバーワンの地位を確立します。
これまでは、控えめだったので(笑)。
メディアの活用と、ソーシャルの交流を結びつけます。
そこに、リアルの企画も付加し、顔の見える人間的なつながりを強化します。
森の学校を作り、オンエア教育を普及させます。
自然の中での友達との遊びと、自学自習の勉強を両立させる文化を作ります。
時代は大きく変化していますが、その時代の一歩先を行く教室作りを目指していきます。
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明けましておめでとうございます。
今年も、日々前進でがんばっていきたいと思います。
日本がますますいい国になり、みんなが明るい生活が送れるように、自分のできる分野で貢献していきます。
年の始めにふさわしく、今日も快晴です。
新年から冷水浴でがんばっていきたいと思います。
年寄りの冷や水と言われそう。
今年もよろしくお願いいたします。
今年もよろしくお願いいたします。<(_ _)>
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