ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2822番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
書く勉強より、読む勉強を中心に as/2822.html
森川林 2017/02/11 05:04 


 「書く」という作業を伴う勉強は、形として残るので、本人も勉強をしたという実感があり、周囲で見ている人も勉強をしているという印象を持ちます。

 しかし、「書く」勉強は、「読む」勉強に比べて5倍以上時間がかかります。
 それなら、「書く」勉強を1回する代わりに、「読む」勉強を5回した方がいいのです。

 勉強の定着は、繰り返しの回数に比例します。
 1回書いただけの勉強はあとに残りませんが、5回読んだ勉強はあとに残ります。

 小学校低学年のころは時間がたっぷりあるので、書く勉強を中心にしがちですが、本当は、勉強の習慣がつくこの時期から、読む勉強を中心にして、書く勉強は必要に応じてやるようにしていくといいのです。

 この場合の「書く」勉強とは、問題集を解いて答えを書くような勉強です。
 「読む」勉強とは、いわゆる読書や、教科書や参考書を読むこと、問題集の問題文を読むこと、問題集の問題と答えを読むこと、などです。

 例えば、国語の問題集などは、問題を解くよりも、問題文の文章を読書がわりに読む方がずっと力がつくのです。
 ただ、この勉強は家庭でひとりでやっていると張り合いがないので、言葉の森は、寺子屋オンエアなどでこの問題集読書をやっているのです。

====
「毎日の短文穴埋めドリルのような勉強で作文力がつくか」
https://www.mori7.com/index.php?e=2079

 小学校低学年の生徒のお母さんから質問がありました。
「これまで、『毎日少しずつでも書いた方がいい』ということで、簡単な文の穴埋めドリルのようなことをしていましたが、そういうものは、やはりした方がいいのでしょうか」

 そういうことは、全く必要ありません(笑)。

 毎日文章を書くという勉強は、形が残るので、子供も親も先生も、何かしっかりやっているような印象を受けます。しかし、それはただそういう印象がするだけです。
 文章の穴埋めドリルのようなことをいくらしても、まとまった文章を書く力はつきません。

 そのかわり、そういう毎日の穴埋めドリルのような勉強には、大きなマイナスがあるのです。
 それは、時間がかかることと、面倒なことです。

 一般に、書く勉強は、読む勉強の5倍は時間がかかります。
 だから、文章を1回書き写すような時間があれば、同じ文章を5回音読できます。又は、5倍の量の読書ができます。
 どちらの方が力がつき、どちらの方が楽かというと、もちろん1回書くよりも、5回や5倍読む方です。

 ところが、読む勉強は形が残らないので、初心者の先生ほど、つい形の残る書く勉強をさせたくなるのです。

 作文の勉強は、まず毎日読むことです。
 それは、ひとつには、自分の好きな本の読書です。もうひとつには、ちょっと難しい文章の音読です。
 この、多読と精読によって読む力をつけると、自然に書く力の土台ができます。

 そして、週に1回のペースで作文を書き、読んだ力を文章に定着させていくのです。
====

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20170211 1 
 勉強で大事なのは外見ではなく中身ですが、無理にやらせたり長時間やらせたりすると、子供は外見で勉強するようになります。
 そして、小学校低学年でその外見の勉強の癖がつくと、中学生になってもそういう勉強を自然に続けてしまうのです。
 そうさせない一つのコツは、勉強を時間を基準にしてやらせないことです。


namura 20170212 10 
毎日の読書は、国語力アップの大きな力になりますね。

mae 20170216 9 
「読書」は確かに形には残りませんが、心に残る勉強になりますよね。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
問題集読書(33) 寺子屋オンライン(101) 勉強の仕方(119) 

記事 2821番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
受験の合否にかかわらず、人生はいずれもいい結果になる as/2821.html
森川林 2017/02/10 04:44 


 受験の合格の連絡が次々に入ってきます。
 もちろん、その分、不合格になった子もいるわけです。

 しかし、いずれの場合も、それはいい結果になるのです。
 合格した子は、その合格を励みにして、更にがんばっていけばいいのです。
 不合格になった子は、その不合格をばねにして、新しい道を切り開いていけばいいのです。

 合否の結果は、外からやってくるように見えますが、本当は自分の心の内側からやってきます。
 本当の結果は、あとからやってくるのです。

====
 受験というのは、定員があるために、実力があっても不合格になる子がいます。
 不合格は、誰でもうれしいものではありません。ただの点数が低かっただけなのに、まるで自分の人格が否定されたような感覚になるからです。

 しかし、そこで、すぐに立ち直る子もいます。
 それも、これまでよりもずっと元気になって立ち直るのです。
 どうしたら、そういうことができるかというと、次のような考え方がすぐできるからです。

「僕が(私が)せっかくがんばってテストを受けたのに、その自分の実力を見られないない学校なんか、もう行ってやらない」
「あと何年かしたら、やはりこの学校に受からなくてよかったと言えるように、これからやっていこうっと」

 もちろん、こういうことが言えるためには、がんばって受験勉強に取り組んだということが前提になります。
 がんばったからこそ、不合格になったことに納得が行かず、そこから、自分で逆転する発想を生み出していくのです。

 そういう子は、必ずそのようにがんばっていきます。
 だから、何年かのちには、その学校に合格しなくてよかった、と本当に言えるようになります。

 だから、受験というのは、合格を目標にしてがんばるからこそ、不合格になっても無駄にはなりません。
 そして、強い子にとっては、不合格になった方がずっと大きな実りのあるものになります。

 もちろん、合格で力のつく子もいます。
 それは、合格によって更にがんばろうという気持ちになるからです。
 すると、新しい学校での友達関係も、自然に前向きの子どうしでつながるようになります。
 この友達との関係の中で、更に力がついていきます。

 いずれの場合も、もとになっているものは、本人の意識です。
 だから、本人の気持ちさえしっかりしていれば、あらゆることがよい結果だったということになるのです。

「合格で力のつく子、不合格でもかえって力のつく子」
https://www.mori7.com/index.php?e=2087
====

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20170210 1 
 世の中には、いいことも悪いこともあるが、結局最終的にはみんないいことになる、ということが最近よくわかってきました。
 だから、何も心配することはないのです。
 むしろ、大事なのは、「勝って兜の緒を締めよ」の方です。


nane 20170210 1 
 人間には、必要なときに、必要な言葉が与えられる、という気がします。
 いちばん肝心なときに、ふとその言葉を思い出すのです。
 それは、外からやってくるように見えますが、本当は自分の心が作り出すのです。


jun 20170210 2 
不合格は、そのときは本当につらいものですが、後で振り返ると、意味のあることだったのだとわかると思います。

tako 20170210  
受験や就職試験、人生で起こる全てのことに言えますね。自分自身が精一杯努力して出た結果が、その人にとって一番いい方向に進んでいける結果なのだと思います。

namura 20170211 10 
一つの経験として受け入れ、次に進んでいきたいですね。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
合格情報(27) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習