うちの子供が保育園に通っていたころ、毎朝、子供の様子をノートに書いて先生に渡すという決まりがありました。
せっかく書くのだからと、毎朝必ず何か面白い笑える話を入れて書くようにしました。
朝の慌ただしい時間帯ですから、毎日、面白い話を見つけて書くのは大変です。
しかし、何年か経ってそのノートを読み返してみると、その時の情景がありありと思い浮かび、大変だった子育てがその大変さの分だけいい思い出になっていると気がついたのです。
今、言葉の森で作文を書くために、お母さんやお父さんが子供の話に付き合ったり、また、思考発表クラブで構想図を書くのを手伝ったりアップロードしたりするのは、お母さんやお父さんにとっては結構大変なことだと思います。
しかし、それが何年か経ってみると、その大変さに比例していい思い出になっているのです。
だから、大事なことは時々手を抜いて、あまり真面目にやろうとしすぎないことです。
子供時代というのは、振り返るとあっという間に過ぎてしまうような時期です。
この時期を楽しみながら取り組んでいくといいと思います。
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子供が言うことを聞いてくれないとイライラするときは、ちょっと遠くを見るのです。
10年後とか。
そして、やがてこんなことがいい思い出になるだろうと思うのです。
子供時代は、ふりかえると一瞬の出来事です。
ときどき手を抜いて、できるだけ楽しくやっていくことです。
子供を見ていると、いろいろなことが心配になります。
しかし、困った子も、みんな立派な社会人になっていきます。
そして、どちらかというと、困った子ほどたくましく生きていくようなのです。
だから、困ったことは起こらないと考えておくといいのです。
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勉強も仕事も、やらなけれがならないと言われているものは、もともとあまり面白くないものが多いものです。
集中してやれば短時間でできることなのに、なかなか始められなかったり、ついだらだらやってしまったりすることがよくあります。
しかし、集中力がないということはある意味で人間的なことです。
機械であれば、同じ作業を集中して延々と続けます。
もし、人間でもそういうことができる人がいたとすれば、その人は仕事も勉強もよくできるようになるかもしれませんが、あまり人間味があるとは言えません。
人間味には、いろいろな要素がありますが、そのひとつが創造性です。
創造性のある人は、やり方の決められたことに長時間集中するのが苦手なのです。
そこで、退屈なことにも集中力をつけて取り組むコツが必要になります。
まず子供に集中力をつける前提として、無理に長時間勉強をさせないということがあります。
小学校低学年で、なかなか勉強にとりかからなかったり、すぐに飽きたりするという子の場合、勉強のしすぎという背景があることがかなり多いです。
親がちょうどいいと思うぐらいの時間は、子供には大体長すぎます。
親が、これでは短いというぐらいの時間が、子供には適度な時間なのです。
勉強が適度な時間であるのに、集中できないという場合は、目標を作ることが集中力をつけるコツになります。
そのひとつが、タイマーを使うことです。
やらなければならない勉強を始めるのに、それが何分で仕上げられるかという見積りをあらかじめ立ててみるのです。
この見積りを親が決めるのではなく、子供が自分で決められるようにします。
例えば、長文の音読暗唱をやるとした場合、5分でやりきれると思えばタイマーを5分にして取り組みます。
すると、取り組むきっかけができ、目標ができるので、退屈な勉強もすぐに取り掛かれます。
また、タイマーで時間を見積もるときに、自分の好きな占いの方法で時間を決めると、更に目標が絞りやすくなります。
人間は、自分の自由意思で決めるよりも、他から決めるきっかけを与えられた方が迷わずに取り組めるのです。
このタイマーによる方法は、勉強だけでなく遊びにも使うことができます。
退屈な勉強をしていると、途中でしばらく息抜きをしたくなることがあります。
息抜きで、インターネットを見たり、漫画を見たりするということは誰でもあります。
その息抜きに、「では、5分だけ漫画を見てからまた始めよう」などというふうに使うのです。
子供の勉強や遊びの時間を親が指図しすぎると、子供が自分自身で工夫する力が育ちません。
小さいころから、自分で時間をコントロールする仕方を身につけておくと、高校生や大学生になり自分の自由意志で勉強をするようになったときにそのコツが役立ってくるのです。
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集中力を持たせるには、第一に長時間やらせないことです。
第二に、予定より早く終わったからと言って、勉強を追加させないことです。(やる人が多い(笑))
第三は、タイマーをうまく活用することです。
そして、第四は、退屈な勉強には集中できないのがむしろ人間の本来の姿だと思うことです。
集中力のある子を育てるには、子供が何かに熱中していたらそれを途中で止めないことです。
食事の時間になったとしても、「ご飯だから、もう片付けなさい」などと途中で水を差すようなことはせずに、本人が満足して自然に終えるまで気長に待っていてあげるのです。
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子供の勉強を親が見るときに、つい早く正しくできるようにしたいと思って褒めるよりも叱ることを中心にしてしまう場合があります。
褒め言葉は効果が弱いような気がするのに比べて、叱り言葉はすぐその場で効果が出るからです。
そして、この叱るということはなぜか習慣になりやすいのです。
子供がよくお母さんはいつも小言を言うと思っているのは、小言を言うことが、お母さん自身は自覚していなくても一つの生きる姿勢に近くなってしまっているからです。
これに対して、ほめる姿勢は、なかなか習慣にはなりません。
だから、毎日意識して子供の良いところを褒めるようにしていくことです。
なぜ褒めることが大切かというと、それは子供が社会人になったときの生きる自信につながるからです。
学校の勉強は、ただ答えが合っていればいいだけですが、世の中で遭遇する問題は答えがあるような、ないようなものばかりです。
そこで何がいちばん差がつくかというと、その子の明るい前向きな姿勢なのです。
物事は暗く後ろ向きに考えると失敗する確率が高くなり、明るく前向きに考えると成功する確率が高くなります。
勉強ができるかできないかというよりも、この成功しやすいか失敗しやすいかということが人生で最も大切なことです。
そして、その自分の成功に対する自信は、子供時代の褒めて育てられたことによる自信から来ることが多いのです。
学校時代は、人生の練習期間です。
社会に出てからが、人生の本番です。
練習期間に減点法で自信をなくしてしまうと、本番でのびのびとプレーができなくなります。
叱らなければならないことがあった場合でも、強く明るく短く叱ることです。
長所を褒めることを第一にし、欠点を直すことを第二にすることが、本番に強い、社会に出てから成功しやすい子供を育てることなのです。
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褒め言葉は、その場ではあまり効果があるように見えません。
その反対に、叱り言葉はその場ですぐに効果が出ます。
だから、叱ることがつい習慣になってしまうのです。
褒めることは、なかなか習慣にはなりません。
だから、毎日意識して褒めるようにすることです。
「年寄りっ子は三文安」という言葉があります。
おじいちゃんおばあちゃんに育てられた子は、甘くなりやすいということですが、社会に出てからはその甘い考え方の方がうまく行くことが多いのです。
甘い考えの子は、社会に出てから自然に鍛えられますが、その反対に辛い考えの子が社会に出てから楽天的になることはあまりないからです。
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