神奈川県立横浜南陵高校 M.Hさん
(担当講師より)
2年前から受講しているM.Hさんが神奈川県立横浜南陵高校に合格しました。
入試の間も、休まず通い続けていました。
地道な努力が実を結んだのだと思います。おめでとう!
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これまで、電話通信コースの土曜クラスは満員だったため、体験学習の受け付けができませんでしたが、3月から新たに寺オン作文クラスの土曜クラスを開設することにしました。
https://www.mori7.net/teraon/shlist.php
土曜の作文受講を希望される方は、寺オン作文クラスにご参加ください。
なお、寺オン作文クラスは、毎週生徒どうしの発表と交流を行いますので、どちらかと言えば作文の好きな子に向いています。
特に、小学校高学年の生徒の作文指導については、受験作文にも対応した比較的高度な学習にしていく予定です。
電話通信コースの方は個別指導ですので、作文の好きな子にも、苦手な子にもどちらにも対応できます。
どちらのクラスがよいか判断しかねる場合は、言葉の森までご相談ください。
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土曜9:00の寺オン作文クラスは、子供たちの発表と交流を生かした作文の少人数クラスです。
みんなで、森リン大賞を目指すとか、朝小入選を目指すとか、受験作文合格を目指すとか、共通の高い目標を掲げて勉強できると思います。
時差の少ない東南アジアいる日本人の子供たちも参加できるので、国際色豊かな(というほどでもありませんが)クラスになるかもしれません。
土曜日の受講を希望する生徒が多く、土曜日を担当できる講師が今はほとんど埋まっているので、森林プロジェクトの講師で手伝ってくれそうな方を募集します。
今の小学生はなぜか多忙なようで、土日しか空いていないという子も多いようです。
電話通信の土曜クラスがほぼ満員になってしまったので、寺子屋オンラインの作文クラスを開設しました。
森林プロジェクトの講師で手伝ってくれる方を募集しています。
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寺オン自主学習クラスの案内に、日本語暗唱、英語暗唱の項目を追加しました。
英語の音声ファイルも一部聞けるようにしています。
https://www.mori7.net/teraon/index.php?e=1#673
併せて、日本語暗唱のページも、google chromeで4ページに印刷できるようにしました。(これまではIEで印刷する設定にしていたため、google chromeではレイアウトが崩れていました。)
https://www.mori7.net/mine/as2.php
暗唱は、力のつく勉強で、誰でも取り組めるものですが、家庭だけで続けるのは難しい面があります。
それは、お父さんお母さんが、自分が暗唱の勉強というものをしたことがないために暗唱の効果というものに確信が持てず、子供に暗唱を続けさせることが難しいためです。
寺オン自主学習クラスでは、子供たちどうしが暗唱を発表する形で勉強を進めていくので、家庭での毎日の暗唱練習もやりやすくなります。
(英語の暗唱で最初に練習する文章の例(「「英語好きな子に育つたのしいお話365」より)
▽以下の文章を1か月で暗唱できるようにします。
【1】Once upon a time, an old childless couple lived in a village near a river. One day, the old woman was washing clothes by the river. Suddenly, a giant peach floated down the river. 【2】The old woman pulled it out and took the peach home to eat it with her husband.
The husband came home from the mountains, and they decided to eat the peach.【3】But when they were about to cut it open, they heard a voice from inside that told them “Be careful !" The peach split open, and a cute boy jumped out.
The couple decided to call the boy Momotaro, or peach boy.
【4】The boy grew quickly, growing as much as the height of one bowl of rice a day,or even two, and became strong and powerful. Momotaro was also very kind, and helped the old couple with various chores. 【5】One day he said to his father “I want to do something for my country! I heard that there were many ogres on an islandwho do bad things, and I want to stop them and bring back all the thing from others." 【6】The couple was surprised, but gave him some dumplings, which made him even more powerful, clothes, a headband, a flag and a sword. On the way to the island, Momotaro was joined by a dog, a monkey, and a pheasant, which followed him for a share of the dumplings. All three wanted to help him fight the ogres.
【8】After a long walk, they arrived at the beach and saw Ogre Island and its fortress.Momotaro built a boat, and all four went across to the island. The monkey unlocked the gate, and all the animals helped Momotaro defeat the ogres. 【9】The pheasant pecked at their eyes with his beak, the monkey used his hands to claw the ogres, and the dog his teeth to bite them. Momotaro fought the ogres with his sword.The defeated ogres, promised to be good from now on, and gave Momotaro all their treasures.
Momotaro and his three friends made their way back home. Momotaro divided the treasure among the other villagers, and Momotaro and the old couple lived in comfort for the rest of their lives.
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英語の暗唱のページを作りました。
音声ファイルもあるので、そっくりに暗唱できるといいと思います。
英語の暗唱に取り組む前提として、日本語の暗唱検定の5級以上に合格していることを条件にしました。
日本語で暗唱のコツがつかめていれば、英語の暗唱も同じようにできるからです。
中学1年生になると、英語は知的に学ぶようになります。
小学4年生のころは、知的な理解を保留にして、英語の音読に慣れるという勉強の仕方ができます。
これが、小4~小6の英語の利点です。
しかし、小学3年生以下は、英語ではなく日本語の習得が最優先になります。
したがって、小3までは日本語の暗唱を練習していきます。
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これまでの受験は、覚えた知識をいかに正確に再現できるかという能力の評価が中心になっていました。
それは、考える勉強と思われている入試の算数数学の世界でも同じです。
算数数学も、入試問題のレベルで言えば解法の記憶と組み合わせと再現にすぎません。
もちろん、その習得には時間がかかりますし、物事を数学的に処理する土台として重要ではあるのですが、基本は記憶と再現なのです。
さて、今後の入試は、人工知能に代替される記憶の再現を中心にしたものではなく、人工知能に代替されない人間の能力を見るものが中心になってきます。
世界の大学の入試の主流は、ペーパーテストから人物評価のようなものに移りつつあります。
東大・京大が、推薦入試・特色入試の枠を作ったのは、日本だけが記憶力中心の入試を行っていたのでは、世界の水準から立ち遅れることが分かったためです。
では、人工知能に代替されない人間の能力とは何でしょうか。
それは、学力の面に関しては創造性です。
その創造性の根底にあるものは、自分の好きなことを追求したいという意欲です。
好きなことがあり、その好きなことに費やした時間のあることが、その人物の個性とほぼ同じものだと言えるのです。
個性が、社会に役立つ創造性となるための前提として必要な学力は、センター試験の8割が取れていれば十分で、あとは必要に応じていくらでも身につけていけるという考えが、これからの入試の基本的な考えになっていきます。
ところで、人物評価をどのようにするかと言うと、それはその人物の未来の夢や理想ではなく過去の実績です。
受験作文コースの生徒の志望理由書を見ていると、その志望理由書の内容だけで合格間違いなしと思われるような子もいます。
それは、過去の実績がしっかり書かれているということです。
その反対に、志望の理由として自分の憧れや希望や理想を書いただけのものは、結局誰も同じような内容になってしまいます。
つまり、その人が未来に何をしたいかではなく、過去にどのようなことをしてきたかという蓄積が、その人物そのものと見なされるのです。
今、思考発表クラスに参加している生徒の中に、毎回、個性的な作文構造図や独自の理科実験をアップロードしてくる子供たちがいます。
こういう、今の世間の概念では勉強と言えないような勉強を毎週している子は、逆に将来は、その蓄積を見せるだけで特色入試は合格圏内に入るようになるのではないかと思います。
これからの世の中は大きく変わります。
廃(すた)れつつある過去の社会を基準にして子育てを考えるのではなく、来たるべき未来の社会を基準にして子育てを考えていくことです。
その子育てにおける勉強の仕方の基本は、これまでのような苦しいことに耐えて無理に頑張らせる勉強ではなく、つまり人工知能と競い合うような勉強ではなく、本人の個性を生かした伸び伸びとした楽しい勉強になるはずなのです。
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今、大学で半ば実験的に行われている特色入試が、今後は入試のあらゆる場面で行われるようになってきます。
すると、今のような画一的な受験勉強は次第になくなり、代わりにその子の個性と実力を伸ばしていくことが勉強の基本になっていきます。
そして、その方が、子供たちはもっと楽に学力を伸ばせるようになるのです。
今の大人の多くは、自分の本当に好きなことがよくわかりません。
それは、過去の教育の中で、好きなことをやるのではなく、義務的なことをきちんとこなすことばかりを教えられてきたためです。
しかし、本当は、好きなことがいちばんの目的で、義務的なことはその目的を実現するための条件にすぎなかったのです。
これからの子供たちの教育は、この本来の順序で行われるようになると思います。
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二つの文章の引用から初めます。
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」より
http://amzn.asia/3A1QTuc
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小学生のうちからデジタルドリルに励んで、「勉強した気分」になり、テストでいい点数を取ってしまうと、それが成功体験となってしまって、読解力が不足していることに気づきにくくなります。中学校に入ってもデジタルドリルを繰り返せば、1次方程式のテストで満点が取れて、英単語や漢字は身につきますから、そこそこの成績が取れるはずです。ところが受験勉強に向かい始める中学3年生になると、なぜか成績が下がってしまう。(中略)
東ロボくんに散々「ドリル」をさせた私は自信を持って言います。読解力を身につけない限り、そこから先の成績は伸びません。読解力のある生徒が受験勉強に精を出し始めると、読解力のない子の相対的な成績はむしろ下がる一方になります。東ロボくんも、いくら憶える英文の数を増やしても、英語の偏差値は50前後で伸び悩みました。
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東ロボくん(とうろぼくん)とは、「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトで使われた人工知能の名称です。
私(森川林)はいつも、頭さえよくしておけば、成績は特によくする必要はないと思っています。別に成績をよくしてもいいのですが、95点を100点にするような努力は必要ないと思っています。
それは、これまで多くの子供たちを見ていて、成績のよかった子が受験期には意外に伸び悩み、成績はそれほどでもなかった子が、受験期にぐんぐん伸びるという例をしばしば見てきたからです。
伸びるか伸びないかの差は、頭のよさと言ってしまうと漠然としすぎますが、要するに読解力、語彙力、表現力があるかどうかということです。
その読解力のもとになる最初のものは、読書です。小学生時代に、楽しい本をたっぷり読んでおくこと、つまり多読が読解力の第一歩なのです。
しかし、多読は最初の一歩に過ぎません。二歩目以降は、単なる多読ではなく難読(難しい文章を読むことという意味の造語)なのです。
国語力のある子は、読書好きです。しかし、いくら読書が好きであっても、高校生になってからも読むのは小説だけという子は、国語力はなかなか伸びません。高校生は、小説以外に、論説文の本も楽しく読めるようになっていないといけないのです。
そこで、もう一つの引用です。
「池田信夫 blog」より
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52010699.html
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ウェーバーの『プロ倫』などの実証研究は、今では陳腐化しているが、彼の思想には価値がある。彼の著作は膨大だが、その思想を要約したのが本書に収められている「中間考察」である。ここでは彼が晩年の心境を語り、意味や救済について論じている。ここにはニーチェの影響が明らかだ。
―-――
「合理的・経験的認識が世界を呪術から解放して、因果的メカニズムへの世界の変容を徹底的になしとげてしまうと、宗教的要請との緊張関係はいよいよ決定的となる。なぜなら経験的でかつ数学による方向づけが与えられているような世界の見方は、原理的におよそ現世内における事象の「意味」を問うというようなものの見方をすべて拒否する、といった態度を生み出してくるからである。」
―-――
近代科学はキリスト教を否定して出てきたのではなく、キリスト教神学の延長上に生まれた。それは世界を合理化して大きな富を生み出したが、人々を原子的な個人に分解して世界を「脱意味化」した――という物語は、ほとんどニーチェの「ヨーロッパのニヒリズム」である。
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―-――と―-――で区切られている部分は、ウェーバーの「中間考察」からの引用です。
私は、最初はこの文章を普通に読んでいましたが、途中でふと意味が取れていないことに気がつきました。
「合理的・経験的認識が世界を呪術から解放して、因果的メカニズムへの世界の変容を……」という文章は、地の文と同じスピードで読むのではなく、途中で頭を切り換えて、少しスピードを落として読まないと理解できないのです。
そして、これが高校生以降に必要とされる読解力だと思ったのです。
読解力とは、難しい文章を読み取る力です。それは、言い方を変えれば、抽象的に思考する力です。
この抽象力の基礎になるものは語彙力です。
では、その語彙力を育てるためにはどうしたらいいかというと、それは決して「術語集」とか「故事ことわざ辞典」を読んで、いろいろな言葉を覚えるということではないと思います。
難しい語彙を、生きた言葉として使わなければ、その言葉は自分のものになりません。
それができるのが、一つは、自分の興味のある分野の説明文の本を楽しく読むことで、もう一つがお父さんやお母さんと少し難しい話題を楽しく話すことなのです。
ここで大事なのは、「楽しく」ということです。
苦しい勉強は、長続きしません。日常的にいつでも楽しくできるようなものだからこそ、そこで使われている難しい語彙や、抽象的な思考が身につくのです。
だから、小学生時代に大事なことは、第一に勉強の時間を取りすぎないこと、第二にそのかわりに親子で対話をする習慣を作ること、そして第三に本人の興味のある分野で説明文の本を読む機会を作ること、になると思います。
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読解力調査でわかったことは、「読解能力値と進学できる高校の偏差値との相関は極めて高い」ということでした。
しかし、読解力を高めることと相関の高い勉強法や生活習慣は見つからなかったそうです。
ところで、この新井さんは、活字を読むのは好きだが、それほど早くは読めないのだそうです。
そのかわり、デカルトの「方法序説」が好きで大学生時代から20回は読んだそうです。
私はこれを見て、昔、高校生4人ほどに「方法序説」を渡し、その一つの章を読んで感想文を書くという練習をしたところ、いつの間にかみんな寝てしまったことを思い出しました(笑)。
「方法序説」は、哲学書としてはわかりやすいとてもいい本なのです。それでも、当時の高校生は、初めて見る語彙にくたびれて寝てしまったのだと思います。
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昨年、英語の暗唱講座の予定を記事に書きましたが、それを春から始める少人数の寺オン自主学習クラスの中で行うことにしました。
暗唱というのは、慣れれば誰でもできる勉強法で、しかも効果の高い勉強法なのですが、マンツーマンの指導ではかえって続けにくい面もあります。
だから、家庭で、お母さんが子供の自習として暗唱をさせようとすると、途中でやらなくなってしまうことがあるのです。
しかし、少人数クラスであれば、スランプに陥りそうな場合でも、友達とのゲーム的な感覚で乗り切ることができます。
この春から、自主学習の少人数クラスを始めるので、この少人数クラスで、国語、算数・数学のほかに、小学1・2・3年生は日本語の暗唱、小学4・5・6年生及び中学生は、日本語又は英語の文章の暗唱を行うことにしました。
詳細は、今後、言葉の森新聞でお知らせします。
▽関連記事(2017年の記事です)
「小4からの英語暗唱講座を企画中」
https://www.mori7.com/as/2908.html
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暗唱検定に合格する生徒が増えてきました。
ほぼ3ヶ月で1000字の文章を丸ごと暗唱してしまうのです。
この日本語暗唱で培った暗唱力と暗唱のコツを、英語の文章の暗唱にも生かしていくことができます。
英語の暗唱は、これまで中学生からの英語の教科書で行うようにすすめていましたが、今度は小学生から英語の暗唱に取り組めるようにする予定です。
小学4~6年生の英語学習の利点は、聞き取りと発音が、中学生になってからよりも自然に身につくことです。
中学生から英語は、文法の学習なども含めた知的なものですが、小4からの英語はもっと感覚的なものが中心になります。
小3までは日本語の暗唱を中心に行い、日本語力と暗唱力をつけておき、小4からそれを英語の暗唱に生かしていくという流れです。
この英語暗唱講座も、自主学習クラスで指導していく予定です。
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「森林プロジェクトで、小4からの英語暗唱講座を企画する予定」
https://www.mori7.com/as/2919.html
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先日、小4の生徒のお母さん方と話をする機会がありました。
小4から、英語が教科になるので、これまで英語などをやっていなかった子のお母さんは、勉強の仕方についてやや困惑しているようでした。
学校で全員がゼロから始めるのであれば、学校に任せておいてもみんなが同じように進むので何も問題はありません。
しかし、既に早くから英語の勉強をしている子がいる中で、本人がゼロから始めるのでは苦手意識を持つようなことになるのではないかという心配があるのだと思います。
私の基本的な考え方は、小学生は、基礎学力が最も大事なので、読書だけがしっかりできていればそれで十分で、英語やプログラミングやその他さまざまな習い事は、余技としてやっておけばいいという考えです。
読書のレベルが学年に応じて少しずつ上がっていけば、考える力はそれで確実についていくので、そのほかの勉強や習い事は、本人がやる気になった時点ですぐにできるようになるからです。
小学生は、本さえしっかり読んでいれば、勉強面は何も問題はないのです。
しかし、それでこの英語の話をおしまいにしたので身も蓋もないので、多くの人が関心を持っている英語の勉強を、言葉の森も独自の方法で取り組むようにしようと思いました。
それが、英語の暗唱です。
現在、思考発表クラブというオンライン講座を行っていますが、これは参加する子供たちが自主的に発表できる場があり、しかも、そのあと保護者とも話をする時間があります。
だから、このオンライン講座の中で英語の暗唱を行えば、かなり充実した勉強ができると思いました。
そして、週1回の講座に加えて、家で毎日自習ができるようにすれば、勉強は確実に進みます。
その生徒の毎日の家庭学習の中に暗唱の練習も10分間盛り込むようにすることができれば万全です。
この毎日の自習は、自主学習クラスの方でカバーできます。
毎日短時間の自習課題というのは、実は家庭だけで継続することは意外と困難です。
順調に進んでいるときは何も問題がありません。しかし、途中で風邪をひいては休んだり、どこかに出かける用事があって休んだりすることがあると、それでそれまでの習慣が途絶えてしまうことがあります。
いったん途絶えた習慣を再開するには、始めたときよりもずっと大きなエネルギーが必要ですから、そのままやらなくなってしまうことも多いのです。
自主学習クラスの場合は、その自習を先生がチェックするので、短時間の家庭学習を継続することができます。
そして、言葉の森では、森林プロジェクトの講師資格講座を行っているので、教える体制は、その森林プロジェクトの講師の協力を得ながら運営することができます。
話は少し飛びますが、この森林プロジェクトで取り組むオンライン講座には、ほかにもいろいろな可能性が考えられます。
オンライン講座は、現在、思考発表クラブという作文国語算数の発表する形の勉強を中心に行っていますが、このほかにもいろいろな企画が可能です。
例えば、一つの例は、幼児や低学年対象の読み聞かせサークルです。
読み聞かせとともに、その子が今読んでいる本や、その土地の話題を紹介してもらうとかなり楽しいサークルができると思います。
もう一つの例は、日本語を学びたいと思っているアジアの子供たちとの交流です。
オンラインですから、国境を越えて海外からでも参加できます。
アジアは、日本との時差の差が少ないので、同じ時間帯に勉強できます。
skypeの自動翻訳機能のようなものが、いずれGoogleハングアウトにつくでしょうから、それを利用すればかなりユニークな国際交流ができます。
ただし、これらの新しいオンライン企画は、今は言葉の森の新しいシステム作りでなかなか時間が取れないので、実際に企画に着手するのはもう少し先になると思います。
とりあえず、今は、森林プロジェクトでこの英語暗唱講座を小学4年生以上の生徒を対象に企画したいと思っています。
詳細は、Facebookの森林プロジェクトで進めていく予定です。
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2021/8/16追加
コメント欄に、読者の方からの投稿がありましたので、紹介します。
https://www.mori7.com/index.php?e=4228
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はじめまして。暗唱についての情報を求めてネットサーフィンをしていたところこの記事を発見しました。私は暗唱についてはものすごく効果が高い方法だと思っています。私は現在大学生なのですが、あるきっかけで暗唱をしようと思い、一ヶ月間毎日5時間以上は英語の暗唱に徹した結果、爆発的な英語の力の伸びと、明らかな記憶力の上昇を感じました。
具体的に暗唱したものを言うとZ会出版の速読英熟語に掲載されている200word程度の分50本と速読英単語上級編に載っている英文48本です。どれも、英文の番号とタイトルをセットで暗唱しており、一時間有ればそれぞれの本を通しで全てそらんじることができます。
暗唱についての書籍や情報は少ないのですが、脳の力を高める最強の勉強法だと思います。最初は暗唱に心理的な負荷を感じてもそこを、耐えて踏ん張るとある時とたんに負荷に感じなくなる時が来ます。暗唱最高です。====
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これまで、いろいろな方から要望されていた英語暗唱講座が、やっとスタートできるようになりました。
野口悠紀雄さんは、「『超』英語法」という著書の中で、英語の勉強は好きな文章を音読するのが基本で、それはとても簡単なことだだということを力説していました。
ただ、今の中学の英語の教科書は、会話体が多すぎるような気がします。
だから、地の文がしっかり入っている教材で、今度始める少人数クラスで英語の暗唱をしていく予定です。
小学1・2・3年生は、日本語の暗唱で、小学4年生以上は、日本語又は英語の暗唱です。
そして、英語の暗唱をしている生徒は、ときどき英作文発表会をしようと思っています。
それは、google翻訳の助けを借りると、かなり簡単にできるのです。
It can be done quite easily with the help of google translation.
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子供の頭を良くするのは読書と対話です。
読書は、ある程度難しい本を楽しく読めるようにならないと力がつきませんが、親子の対話は、もっと直接的な効果があります。
それは、親が子供の反応を見ながら、その子の理解できる範囲で難しい話を面白おかしく話すことができるからです。
作文の勉強で力がつくのは、作文の予習シートなどで、この親子の対話ができるようになるからです。
ところが、この親子の対話が難しいと考えるお母さんもいます。
その理由は三つあります。
第一は、親が子供の話を聞き出そうとしていることです。
子供にはまだ予備知識が少ないので、親子の対話の中心になるのはあくまでも親の方です。
子供は、その親の話を聞きながら、だんだんと自分らしい考えとその考えを表す語彙力を身につけていくのです。
第二は、親が準備をしていないことです。
子供が小学校低学年のころは話す内容が身近なことなので、それほど準備をしなくても面白い話はできます。 しかし、子供が中学年になり感想文の課題を書くようになると、親もある程度その文章を読んで自分なりに子供の興味持ちそうな話を考えておく必要があるのです。
例えば、パスツールの話で、子供が、「お母さん、発酵と腐敗とどう違うの」などと聞いてきた場合、親が準備なしに辞書的な知識を話すだけでは、多くの場合そこで話は終わってしまいます。
しかし、事前に準備がしてあれば、子供の興味を持ちそうな面白い話ができますし、場合によってはそこから親子の実験、観察などへと話を発展させていくこともできます。
子供に面白い話をしてあげるための材料を探すということは、決して時間のかかる面倒なことではなく、大人であれば少し努力すれば実行できるむしろ楽しいことなのです。
第三は、親の話が知識や意見中心になり、子供が興味を持たなくなる場合があることです。
知識や意見が話の中心になると、その話は親の個性が感じられる話になりません。
本を読めばわかるような話をいくらしても、子供は興味を持たないのです。
大事なことは、親が自分の体験談を話すということと、そこにできるだけ自分の創造的な考えを入れるということです。
子供と話すときこそ、そういう努力と工夫が必要なのです。
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読書で難しい本を読ませるのは大変ですが、親子の対話で難しい話を面白く話すことは比較的簡単にできます。 そして、その対話の中で、子供の理解力、語彙力、表現力が伸びていくのです。
子供が、作文の予習として、「お母さん、○○のことで、何か似た話ある」と聞いてきたとき、親は、あっさり「ない」とか、「自分で調べなさい」とか言わないことです。
こういうときこそ、親子の知的な対話を始めるチャンスなのです。
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小学3年生まで素直に言うことを聞いていた子が、小学4年生になるころから、だんだん親の言うことを聞かなくなります。
すると、親は何とか昔のように素直に言われたことをやるような子に戻ってほしいと思い、無理にがんばってしまうことがあります。
しかし、子供が親の言うとおりに行動しないというのは、むしろ正常なことで、それまでの親の言うとおりに何でも素直にやっていたというのは、人間が本来の姿になる前の蛹(さなぎ)のような時期だったということなのです。
小学3年生までの子は、身近な人を模倣の対象として、その人のすべて真似するように行動して、社会性を身につけていきます。
だから、親の言うことを素直に聞いていたというのは、その子が親を模倣の対象として見ることによって成長していた時期だったからなのです。
模倣の時期のあとに来るのは自立の時期です。
もし、ここで、強い親が無理に模倣の時期を続けさせようとすると、その矛盾はあとになって更に大きくなって出てきます。
だから、子供が素直に言うことを聞かなくなってきたら、親は次のようにしていくといいのです。
第一は、その自立を成長の証と考えて肯定的に評価することです。
親の言うことを聞かないぐらいの子でなければ、社会でたくましく生きていくことはできません。
そういう子が、将来親を支えて助けてくれるたのもしい子に育つのです。
第二は、親と子が対等な人間として接するように心がけることです。親の方が人生経験が長いので、子供にアドバイスすることもたくさんありますが、その場合も同じ立場の人間に話すようにアドバイスすることです。
野性の動物は、子供の自立の時期になると、子供が親に甘えようとしても、親から子供を追い出すように行動します。
人間の場合も、親の方から、逆に子供の自立を促進するようにしていくといいのです。
第三に、子供には、自立の基準となる原則を話しておくことです。
それは、親の価値観によってさまざまですが、大きくは、世の中に役立ち、社会に貢献できる人間になることを基準として、自分の判断で行動するということになると思います。
第四に、これは番外編に近くなりますが、子供が中学生になると、どの子も多かれ少なかれもっと激しく反抗的な態度をとるようになります。
そういうときに、家に1匹犬や猫などの動物がいると、家庭の雰囲気が一転してなごみます。
今は、ペットの飼えない家庭も多いので、そういう場合は手乗り文鳥などを飼うのがおすすめです。
反抗的な子でも、引きこもりの子でも、いじめられている子でも、ペットにだけはなぜか心を開くことが多いのです。
しかし、子供がペットと親しくなるためには、子供が小さい時期からそういう動物に接する習慣をつけておく必要があります。
小さい子は誰でも動物が好きですが、ある年齢を越えると、だんだん動物に興味がなくなり、人によっては動物が嫌いとか怖いとかいうようになることもあります。
できれば小学校低学年のうちに、家族の一員となるペットを飼っておくといいと思います。
話がやや脱線したかもしれませんが。
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子供でも、子供なりに辛いことや苦しいことがあります。
そういうとき、誰にも相談できなくても、ペットが1匹いるとそれだけで救われることがあるのです。
だから、子供が小さい時期に、できるだけその子の好きな生き物を飼ってあげるといいと思います。
私が子供のころは、生まれたときから、犬とアヒルが一緒にいたので、そういう動物がいることが日常生活の一部でした。
それで、自分の子供にも、できるだけ小さいころから動物が一緒にいる生活をしてもらいたいと思い、子供が捨て猫を拾ってきたときもそれをそのまま飼ったり、犬を飼ったり、鳥を飼ったりしました。
それが何かの役に立つということではありませんでしたが、いつも動物が身近にいたので、何しろ楽しい子供時代を送れたと思います。
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