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音声入力のコツ――歩きながらでも作文が書ける(あまりおすすめしませが) as/3317.html
森川林 2018/05/24 09:52 

 先日、中学生の生徒の保護者から、子供が学校の勉強が忙しく作文を書く時間がなかなか取れないという相談を受けました。
 そこで、音声入力の講座を開くことにしました。

 音声入力というと、多くの人は、口で話すようなやり方で、作文と同じようなことを書くのは難しいのではないかと言います。
 確かに、話すのと同じようなスピードで作文を書くというのは、よほどその内容をよく知っているのでなければ難しいと思います。
 文章というものは、書きながら考えるという面があるので、どうしてもスピードが遅くなります。それは、話すスピードとはかなり違うのです。

 だから、音声入力で作文を書くコツの第一は、考えるスピードで話すということです。
 たとえて言うと、日本の政治家の中に、「えー、……、あー、……、うー」というようなきわめてゆっくり話をする人がいます。それは、考えて言葉を選びながら話しているからだと思います。
 ちょうどそのような話し方で、文と文の間に間を置きながら、次の言葉を選んで話していくのです。「あー」「うー」は入れません。

 そのように考えながら話すやり方だと、スピードは1分間で100字程度になります。
 普通の朗読は1分間で400字ですから、朗読の4分の1の速さでゆっくり話すというのが音声入力のコツになります。
 もちろん、書く内容が既にすっかり頭に入っている場合は、1分間400字でも書けます。

 1分100字(10分1000字)のスピードは、パソコン入力をかなり速く打つのと同じぐらいの速さです。
 パソコン入力スピード認定試験というものがあり、4級が10分200字、初段が1000字、5段が2000字だそうですから、音声入力のゆっくり読みが初段と同じぐらいで、やや速く読むのが5段ぐらいになるのだと思います。


 音声入力の第二のコツは、簡単な構想図を書いて話をするということです。
 手で書く文章の場合は、自分が書いたものを読みながら書き進めることができるので、文章全体の構成と、自分がこれから書こうとうする文の関係がわかります。

 しかし、音声入力の場合は、それまで自分が読んだ文章の全体が見えないので、文章全体の構造がわかりにくくなります。
 ただし、1200字程度の文章であれば、書こうとする内容の全体像が頭に入るので、特に構想図のようなものがなくても書くことはできます。
 しかし、将来、より長い文章を音声入力で書くことを考え、音声入力の準備として簡単な構想図を書いておくといいのです。

 ところで、この自分が音声入力したものの全体が見えないというのは、後戻りをしないという点で音声入力の長所と考えてもよいと思います。
 作文を書くのが遅い人は、少し書いては読み返し、消しゴムで消してまた書いて、というような書き方をしていることが多いからです。


 さて、音声入力をしていると、作文試験など手で書くときに困るのではないかと言う人もいると思います。
 これは、作文試験の3か月ほど前から手書きに戻して練習していくということで対応できます。


 音声入力の意外な利点は、どこでも作文が書けるということにあります。
 例えば、家から駅まで徒歩10分だとしたら、その道を歩きながら1000字の作文が書けます。
 ただし、これは書く内容があることが前提になりますから、大事なことは作文以前に、読書、対話、思考の時間を十分に取っておくことです。
 そして、その準備の上に、これまで1時間かけて書いていた作文を、10分で仕上げていくようにすればいいのです。
 しかし、歩き作文は、そのうち問題になりそうですから(笑)、あまり勧めません。

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森川林 20180524  
 音声入力のいちばんの利点は、書くことが速くなることよりも、書く際の負担が少なくなることにあります。
 高学年や中高生の難しい作文課題になると、書き出すのに、気合いのようなものが必要になります。
 そのために、作文の勉強を後回しにして、結局書けなくなってしまうことがあるのです。
 音声入力という方法を知っていれば、とりあえず10分あれば最後まで作文が書けるので、気軽に始めることができます。
 この気軽に書き出せるということが重要なのです。
 大事なことは、書くという作業ではなく、それ以前の考える過程だからです。


nane 20180524  
 AIによって音声認識が実用可能なものになったとすれば、次に来るのはAIによる手書き認識です。
 手書きの文章とテキスト化された文章のセットが大量にあれば、すぐに実用化レベルになります。
 すると、入学試験に作文小論文が本格的に取り入れられるようになるはずです。
 それを、森リンのような自動採点ソフトで採点します。
 実は、そういうソフトをわざわざ使わなくても、あるテーマで1時間で1200字書けるかどうかだけで評価をしても、試験として十分に使えます。
 字数と実力の相関はかなり高いからです。
 特に、異なるテーマで作文試験を2回か3回行えば、実力ははっきり出ます。
 3種類の異なるテーマの作文を、いずれも1200字書くというのは、作文の実力がなければできないからです。
 そして、入学試験は、辞書でもスマホでも、何を持ち込んでも可となりますから、漢字の問題や計算の問題はなくなります。
(本当は入学試験そのものもなくなるのですが、それはもう少し先の話です。)
 こういうことをまだずっと先の話だと思っている人が多いと思いますが、私は早ければ来年あたりからでもできることだと思っています。
 子供の勉強を考える場合、こういう先の見通しを持っておくことが大事です。

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言葉の森の勉強で、作文力とともに、こんな力がつく as/3316.html
森川林 2018/05/23 07:07 

 言葉の森は、作文の勉強をする日本で最も長い伝統を持つ教室ですが、単に作文を書く力をつけるだけではありません。
 作文力とともに、次のような力もつけられるのです。

◆暗唱力がつき、覚える勉強が楽にできるようになる――暗唱検定と暗唱チェック

◆読書力がつき、よりレベルの高い本を読むようになる――オンラインの読書紹介

◆親子の対話が盛んになり、話す力、聞く力がつき、語彙が増える――作文の予習シート、構想図発表

◆受験作文力がつき、中学入試、高校入試、大学入試、就活で役立つ――受験作文コース

◆読解力がつき、国語の勉強だけでなく、あらゆる勉強の基礎ができる――問題集読書の練習

◆国語、算数数学の勉強の仕方がわかり、毎日の自学自習の習慣がつく――自主学習コース

◆子供の勉強や生活に関する相談がいつでもでき安心できる――電話面談、オンライン保護者懇談会

◆友達との交流の中で、毎週楽しく作文が書けるようになる――寺オン作文コース

◆国語、算数数学、理科の創造的な学習に取り組めるようになる――発表学習コース

 大学入試がゴールではなく、その先にある創造的な仕事をするための実力をつけるのが言葉の森の勉強の目標です。

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森川林 20180523  
 言葉の森で真面目に作文の勉強をしていると、国語力、読解力がつきます。
 それは、毎日難しい長文を読むようになるからです。
 すると、勉強全体の力がつき、受験期にすぐに成果が出せるようになります。
 作文力、国語力、読解力は目立たない学力ですが、いざというときに最も頼りになる学力なのです。
https://www.mori7.com/index.php?e=3316


nane 20180523  
 普段の学校や塾でのテストは、出題範囲の知識を覚えるなどの準備が成績を左右しますから、本当の実力というわけではありません。
 入試の場合は、そういう準備よりも、本来の実力の差が出てきます。
 その実力のもとが読解力です。
 受験期に成績の上がる生徒は、読解力のある生徒なのです。


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