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直すのが難しいが効果の薄い漢字、直すのが易しいが効果の高い読書 as/3335.html
森川林 2018/06/07 10:40 

 発表学習クラスのミニ懇談会で、「作文を漢字を使わずにひらがなばかりで書いている」という相談がありました。
 これは、男の子には特によくあることです。

 漢字を使わずにひらがなばかりで書くというのは、とても目立つことなので誰でも直したくなります。
 また、漢字を書ける大人にとってみれば、漢字を使うことなど心掛け次第でわけなくできることのように思いがちです。
 ところが、これがなかなか直らないのです。

 漢字を書かない子というのは、ほかのことがすべてできて、漢字を書かないところだけができないというのではなく、ほかのことでもできていないことが結構あります。
 だから、直すことにかなり力を入れなければできないような漢字を書かせることに力を入れるよりも、もっと大事な学力の中心である読書に力を入れるということを最優先してやっていくのがいいのです。

 そして、漢字を書くことについては、すぐには直らないものの、毎回、「なるべく漢字を使って書いた方が見た目がよくなるよ」ということを優しく繰り返し言ってあげるのです。

 繰り返し同じことを聞かされることによって、子供はだんだんと、なるべく漢字で書こうという気持ちを持つようになります。
 そして、本当に少しずつ漢字を書く割合が増えてくるのです。

 これを、一挙に漢字を書くようにさせるというのは無理があります。
 少しずつ漢字を書くように仕向けていくことが最善の方法で、そして漢字とは一見関係がないように見える、しかし学力の中心となる読書に最重点を置いていくようにするといいのです。

 また、普段の作文はひらがなばかりで書いていたとしても、清書のときだけは、使える漢字は漢字で書くというふうにするやり方もできます。
 年中漢字を使うのは無理としても、焦点を絞って漢字を使うというのであれば、子供はそれなりに納得して取り組むからです。

 漢字を使えないことによるいちばんの問題は、間違えたまま覚えている漢字がわからないということです。
 これは、大人になってからでも、小学校中高学年で習ったはずの漢字を正しく書けない人がかなりいることを見ても分かります。

 漢字の書き取り力は、真面目に勉強しているかどうかということに比例するので、漢字を正しく書ける人は真面目に勉強した人です。
 漢字を正しく書けない人は、真面目に勉強していなかった人で、男の子のほとんどは、真面目に勉強していなかった方に入ります(笑)。
 小学校時代に、真面目に漢字の勉強をするというのは、よほど親がしっかりやらせないかぎり、決して自然にできることではないからです。
 漢字の書き取り力は、学力とは全く関係なく、ただ真面目に勉強したかどうかだけなのです。

 さて、話は先に進みますが、ひらがなを漢字に直す場合、辞書を引くというやり方はこれからはなくなっていくと思います。
 大人の場合は、キーボードで打って漢字変換をして確かめるというやり方をしている人がほとんどだと思います。
 今後、もっと広がるやり方は、音声入力で漢字変換を自動的に行うことです。
 更に先に進めば、アマゾンエコーやグーグルホームというロボットのようなものを横に置いて、「この漢字どうやって書くんだっけ」「コウデスヨ」というような時代になると思います。

 そして、人工知能を使った手書き認識の時代になれば、ひらがなで書いた文字も自然に正しい漢字に直るようになります。

 そう考えると、漢字が正しく書けるかどうかというのは、今の時点でこそその人の教養を測る尺度のようなものになっていますが、近い将来は、評価としてほとんど考慮されないものになってくると思います。

 ところが、では、漢字を勉強しなくていいかというと、ここで大逆転があるのです(笑)。
 それは、漢字、ひらがな、アルファベットなどを比較した場合、漢字だけは、同じ文字でも画像的な文字として認識されているからです。
 だから、漢字の書き取りはほどほどでもよいが、読み取りだけは学校で勉強する以上に進めていくのがいいのです。

この記事に関するコメント
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森川林 20180607  
 作文で、よく相談されることが、「字をていねいに書かない」「漢字を使わない」です。
 しかし、このふたつは、直すのがきわめて難しいのです。
 そして、学力に関して言えば、直したことによる効果はほとんどありません。
 その反対に、毎日好きな本を10ページ読むというのは、誰でもできる簡単なことです。
 しかし、この効果は絶大で、誰でもここから学力が伸びていくのです。


nane 20180607  
 漢字の書き取りは勉強時間に比例し、読み取りは読書力に比例します。
 だから、まず読み取りの力だけを先行してつけておくといいのです。
 言葉の森では、千字文のように、常用漢字をすべて使った漢字集を作っていますが、いつかこれで漢字先取り読み取り学習をしていきたいと思っています。


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作文が更に楽しく書ける寺オン作文コース as/3334.html
森川林 2018/06/06 15:47 

■作文は楽に書けるから大丈夫と安心していませんか――本当の作文力は考える作文力です

●作文が書けるからといって安心はできない

 小さいころから本をよく読んでいる子供たちは、作文を書く力も自然についてきます。
 日常的な会話が自然にできるように、自分のしたことや思ったことを自然に書くことができるので、作文力はこれで大丈夫だと安心してしまうことがあります。

 しかし、作文力の本当の差が出てくるのは、小学5年生以降の考える作文を書くようになってからです。
 小学5年生以降の説明文や意見文は、考えるための語彙力が育っていないと、それまでの出来事作文中心の作文力だけでは十分に書けなくなってくるのです。

●考える作文を書く力をつけるのが小学生の作文の重要な役割

 考える作文のための語彙力は、読書をしていれば自然に身につくというものではありません。
 それは、人生や社会についての高度なテーマを取り扱った本を、小学生の子供たちが自分から進んで読むようなことはあまりないからです。

 ところが、入試の作文で要求されるのは、普段子供たちが考えているような世界よりも一段深い、より高度な思考を必要とする分野です。

 そういう分野についても、考える作文力をつけるのが、小学生の作文学習のひとつの重要な役割です。

●事前の準備をすることで思考力が育つ

 言葉の森の作文指導では、子供たちが作文を書く前の家庭での準備を大事にしています。
 毎週の課題について、事前に親子で話をするような時間を大切にしているのです。

 自分の体験を思い出して書くだけではなく、親子で対話をすることによって、その出来事を通して考える力が育ちます。

 書かせて添削するだけの作文ではなく、書くことを事前に準備する作文によって、将来必要になる考える作文を書く力が育っていくのです。



■作文の勉強をさせるのは難しいと思っていませんか――本当は作文は楽しい勉強です

●作文の勉強が楽しくできるのは先生からの電話指導があるから

 言葉の森の作文の勉強の特徴は、毎週楽しく作文を書くことができるという点にあります。
 作文の勉強というのは、多くの子にとって苦しい勉強のように思われています。
 しかし、言葉の森では、ほとんどの子が毎週書くことを準備して生き生きと作文を書いています。

 なぜ作文の勉強が楽しくできるかというと、毎週、担当の先生から直接の電話指導があるからです。
 先生との電話でその週に書く作文について話をしたあと、すぐに書くようにすれば、作文の提出忘れということはありません。

 また、先生からの電話に出られなかったというときも、振替指導制度というものがあり、いつでもその休んだ分の指導を電話で受けることができます。
 そのため、どの子も毎週欠かさずに作文を書くことができるのです。

●オンライン少人数クラスの作文でコミュニケーション力や読書力も育つ

 言葉の森の作文指導の特徴は、先生からの電話指導が毎週あることですが、現在はそれに加えて、希望者には、「寺子屋オンライン作文コース」というオンラインの少人数クラスも受講できるようにしています。(以下、「寺オン作文コース」)
 これは、Zoomというウェブ会議システムを使い、先生1人に生徒5、6人という少人数で、生徒どうしの参加を生かした作文指導を行うコースです。
 寺オン作文コースの料金、学習内容などは電話通信作文コースと同じで、コースの切り替えも、いつでもできます

 寺オン作文コースでは、子供たちがみんなの前で自分の作文を発表し、他の人の作文に対して質問や感想を述べるなど、生徒の自主性とコミュニケーション力を育てることを重視した指導を行っています。

 また寺オン作文コースでは、作文の学習以外に、毎週読んでいる本を紹介し合う時間を設けています。
 そのため、子供たちは本をよく読むようになり、他の人の読んでいる本の紹介によって、自分の読書生活も刺激を受けるなど、寺オン作文クラスでの学習が読書力の向上に役立っています。



■学力のもとになるのが国語力、国語力の集大成が作文力

●最も大事な学力は、高い国語力

 小学生の勉強で大事なことは、高い国語力をつけておくことです。
 国語は、日本に住んでいれば、特に勉強をしなくてもそれなりにできると思われているので、国語よりも差がつきやすい算数数学や英語の勉強を重点にしてしまう人もよくいます。
 また、最近では新しい勉強としてプログラミングの学習に参加している子も増えています。

 しかし、英語、算数、プログラミングなどは、やれば短期間で成果の出る勉強です。
 それは逆に言うと、受験が近くなってみんなが本気で取り組むようになると、先取りしてやったことによる差はすぐになくなる勉強だということで、それよりも思考力という土台の力が学力の伸びを左右するようになるのです。
 そして、学力の伸びの土台となる思考力とは、ひとことで言えば国語力なのです。

●国語力の集大成となるのが作文力

 勉強には、すぐに成果が上がるものと、すぐには上がらないが、時間をかけてあとからその成果が出てくるものとがあります。
 その、あとから出てくる本当の実力となるものが国語力で、その国語力の集大成となっているものが作文力です。

 作文力を育てることによって総合的な国語力がつくとともに、国語以外の他の教科の学力の底上げを図ることができます。

 作文力は、これからますます重要になっていく学力です。
 知識を覚えてそれらを再現するだけの記憶力中心のテストの時代は終わり、これからは考える力が求められるテストになってくるからです。
 作文力は、そういう時代の学力の中心となっていくのです。



■小学校低学年の作文から、読書感想文、中学受験作文、大学入試小論文まで幅広く対応できる作文専科指導

●小学校低学年からの楽しい作文、中学年からの書きやすい読書感想文

 言葉の森の作文学習の特徴は、楽しくできるという点にあります。
 そして、先生と生徒が楽しく対話をするだけでなく、作文の勉強の準備として親と子の間でも話が弾むような仕組みになっています。
 だから、小学校低学年からでも、無理なく作文の勉強に取り組めるのです。

 また、言葉の森では、小学3年生から感想文を書く練習を行っています。
 毎月1回感想文を書く練習をすることによって、夏休みの宿題の感想文も、どのように書くかという書き方が分かるようになってきます。

●中学受験の作文にも幅広く対応、そして大学入試小論文まで続くカリキュラム

 作文の勉強が難しくなるのは、小学生の場合は5年生からです。
 このころになると、作文に「考えて書く」という要素が出てくるので、語彙力や思考力が十分に育っていないと、急に作文を書くことが難しくなります。
 だから、小学5年生の難しい作文課題になる前に、文章を書くことが楽にできるようにしておくことが必要になるのです。

 言葉の森の作文指導は、中学受験の作文についても、20数年前、入試に作文試験が使われるようになった最も初期からの長い指導の蓄積があります。
 ですから、どのような作文課題にも対応でき、作文が苦手な子についても、作文が得意な子についても、その子の実力を十分に生かす指導をすることができます。

 言葉の森の作文指導は、小学生のうちだけで終わるのではなく、中学入試や高校入試、更には大学入試の作文小論文試験にも対応する一貫指導です。
 小中高を通した一貫指導ができるのは、言葉の森には、小学生から高校生までの独自カリキュラムがあるからです。
 そして、その独自カリキュラムには、36年間の作文指導の実績という裏付けがあるのです。



■作文の無料体験学習を受付中

 作文の無料体験学習は、2週続けて受けられます。
 無料体験学習を受けられた方には、3か月分の教材も併せてお送りしています。

お申込みは送信フォームから

 無料体験学習を希望される方は、「送信フォーム」からお申し込みください。

▽無料体験学習送信フォーム
https://www.mori7.com/ftaikenn.php


 お電話によるお申込みも受け付けています。
 電話 0120-22-3987(045-830-1177)

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森川林 20180606  
 作文は、勉強の中でいちばん負担の大きい勉強です。
 これは実際にやってみた人でないと、なかなかわかりません。
 それでも、言葉の森では、毎年、小学生のときから始めて高校生まで続けて卒業したという生徒がいるのです。(うちの子もそうでしたが。)
 それは、やはり先生とのコミュニケーションがあるからだと思います。
 そのコミュニケーションを更に生かすために、寺オン作文コースを始めたのです。


nane 20180606  
 今、言葉の森以外にも、作文を教えると銘打っている教室や講座がいくつかありますが、どれも言葉の森の物真似です。
 それは、言っていることにオリジナリティがなく、すべて言葉の森が言ってきたようなことばかりだからです。
 間違ってそういうところに入って、途中から行き詰まってしまう子がいるのはかわいそうだと思います。
 もちろん、言葉の森でも途中で行き詰まる子はいます。
 しかし、小1から高3までしっかり続ける子もいるのです。
 いずれ、全員がそうなるような指導と運営をしていきたいと思っています。


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