中学生以上の人にとって、長文暗唱の勉強を新たに始めるのはかなり難しいと思います。その理由は、第一に、この時期は親の言うことを聞かなくなる年齢だからです。第二に、今の中高生は、暗唱というスタイルの勉強に慣れていないからです。
ですから、中学生以上の生徒については、暗唱の勉強を無理にしなくても結構です。これまでと同じ長文音読をやれる範囲でやっていってください。
先生も、授業前の自習チェックを二通りの方法で行います。一つは暗唱で、もう一つは長文の穴埋め問題です。
しかし、将来は、暗唱中心の自習になるべく慣れるようにしていきたいと思います。そのために、具体的な成果の紹介や、自習のしやすい工夫などを新聞に載せていく予定です。
なぜ暗唱が大事かというと、暗唱は国語力に結びつくからです。言葉の森では、難読の復読ということで、難しい文章を繰り返し読む勉強をすすめています。これは、入試問題レベルの文章を繰り返し黙読していくことなのですが、実際には、黙読の勉強というものは形骸化しがちです。そこで、これまでは音読の自習を中心に行ってきました。音読は、黙読よりも勉強の形がはっきりしているからです。しかし、この音読も、先生が確実にチェックできないという弱点がありました。今回の暗唱の自習は、この黙読や音読による難読の復読を発展させたももです。
また、暗唱は作文力にも結びつきます。言葉の森では、中高生の勉強の方向として、現在、暗唱とマインドマップ風構成図を組み合わせた形を考えています。この暗唱と構成図が確実にできるようになったあと、音声入力による作文指導を行っていく予定です。この勉強は、高校や大学の入試の小論文の学習はもちろん、その後の社会生活でも学力の大きな武器になると思います。
■1月からファイルのアップロードがPDFからJPGに変わります
これまで手書き作文の送信は、ファクス送信又はPDFアップロードでお願いしておりました。
1月から、ファクス送信又はJPGアップロードという形にしてまいります。(ファクス送信の方は、これまでと送信方法の変更はありません)
JPGに変更する理由は、PDFファイルはウェブと連動できないので、担当の先生の添削ができなかったためです。
JPGファイルは、担当の先生が直接ウェブ上で添削する形になります。
これまでPDFファイルをアップロードをしていただいた方は、今後JPGファイルを次のようにアップロードしてくださるようお願いいたします。
(スキャナには、通常JPGに出力する機能がついていますが、もしJPG出力ができない場合は、これまでどおりPDFで送っていただいても結構です)
【JPGファイルの送り方】
1、作文の丘に行きます(これまでと同じです)
2、「JPG原稿アップロード」と表示されているところに、JPGファイルを入れます。(1枚ずつ入れていけば同時に10枚まで入ります)
3、JPGファイルが全部入ったら送信ボタンを押します。(本文には、何かを書いても、何も書かなくても結構です)
2、本文に「手書き原稿」などと一言書いて(文面は何でも可)送信ボタンを押してください。そのあとアップロード画面が出ます。
3、「JPG原稿アップロード」と表示されているところに、JPGファイルを入れます。(1枚ずつ入れていけば同時に10枚まで入ります)
4、JPGファイルが全部入ったら送信ボタンを押します。
2008/12/24訂正
「山のたより」には添削された作品が表示されます。
(ただし、縦書きに正しく表示されるのは、ウィンドウズのインターネットエクスプローラ6以上です。safariやFirefoxなどは縦書き表示ができないので、横書きの添削がずれて表示されることがあります)
ウェブでの表示どおりに印刷するためには、インターネットエクスプローラの設定を次のように変更してください。
○「ツール」→「インターネットオプション」を開く→「詳細設定」のタブを開く→「設定」のいちばん下のほうにある「背景の色とイメージを印刷する」にチェックを入れる
(チェックを入れないと、添削の赤ペンだけが印刷され、元の手書き原稿は印刷されません)
■海外の方も、日本国内金融機関(銀行・郵便局など)からの自動振替ができます
海外から受講されている方には、これまでペイパル利用による受講料納入をお願いしてまいりました。
しかし、ペイパルは、英語で書かれている部分が多く、送りにくい面がありました。
そこで、今後、海外在住の方も、できるだけ日本国内にある金融機関の口座からの自動振替に切り替えさせていただく予定です。
(この場合手数料は、銀行月100円、郵便局無料となりますので、郵便局の利用をおすすめいたします)
日本国内の金融機関からの自動振替を希望される方には、用紙を郵送いたしますので、ご連絡ください。
■1月から自習の仕方が変わります。
これまでは、長文音読中心の自習でしたが、1月からは長文暗唱の自習に切り替えていきます。
下記のページに、自習の仕方を図解入りで掲載しておりますのでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori/20081219.html
芸術、音楽、スポーツなどの習い事は時間がかかるので、どうしてもやりすぎる傾向が出てきます。更に、スポーツに関しては試合があるために、更にやりすぎる面が出てきます。
もちろん、これは、芸術、音楽、スポーツの習い事を否定するものではありません。柱にする習い事は知的なものにして、周辺の習い事として芸術、音楽、スポーツに取り組んでいくということです。
知的な習い事について、順に述べていきたいと思います。
まず、英語は中学生になってからでも十分に間に合う勉強です。小学生のころの英語の勉強は、遊びのようなものです。実際に、中学生、高校生、大学生で英語の得意な子が、小学生のころは英語の勉強を何もしていなかったという例はたくさんあります。
次に、算数数学は、普通の力があれば大丈夫です。つまり、学校で普通に勉強していればいいということです。たとえ算数数学が苦手であっても、短期間集中して取り組めば成績は必ず上げることができるからです。これも、数多くの実例があります。
最近流行っている理科実験教室などは、おもしろい勉強だと思います。しかし、流行に過ぎない感じもあります。長い歴史の試練に耐えていないものは、勉強の柱にはしない方がよいでしょう。これは、速読教室や読書教室についても同様です。歴史的な伝統がないので、まだ評価できない習い事です。
では、何が柱になるかというと、いちばん大事なのは、日本語を駆使する力です。(つづく)
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図(再掲)
記事のもととなった構成図です。
ブログ
森川林のブログを更新しました。
「新国連」
http://ameblo.jp/kotomori/entry-10179129558.html