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記事 3407番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/23
小1親子作文をはじめとする寺子屋オンライン作文クラスと森林プロジェクトの講師 as/3407.html
森川林 2018/09/17 14:24 

 言葉の森で今考えているビジョンは、小1の親子作文をはじめとする寺子屋オンライン作文の運営を、森林プロジェクトの講師中心に行っていくことです。

 それは、寺子屋オンラインという少人数クラスの運営は、現在の電話のマンツーマン指導とは、システムがかなり違ってくるからです。
 しばらくは、個別電話通信と、寺子屋オンラインの少人数クラスとの併存状態が続きますが、いずれ近いうちに、寺子屋オンライン作文の少人数クラスが中心となり、個別電話指導は特別な希望による場合のものになると思います。

 今のインターネットの技術革新を見ていると(というほど、大きな技術革新ではなく、むしろ技術の急速な普及という面の方が大きいのですが)、この変化は予想よりも速く進むと思います。

 もう既に、学校教育という、リアルな教室とリアルな先生とリアルな教科書にもとづいたシステムは、限界に来ているように思います。
 今後、唯一リアルなものとして残るのは、リアルな友達関係だけになるでしょう。

 ですから、今後、リアルな教育が、バーチャルな教育に取って代わられたあと、その後、友達関係を中心に再び新しいリアルな教育が登場するという流れになっていくと思います。

 子供たちが勉強する際に最も大事なものは、昔は学校でした。
 今でも、途上国では、学校の不足が教育の普及を遅らせている面があります。
 しかし、学校が提供してきた教室、先生、教科書は、今ではネット上で自由に選べる選べるようになっています。
 だから、教育で最も大事なものが、学校という物の世界から、学ぶ意欲へと意識の世界へと変わってきたのです。

 今の子供たちは、ありあまるほど豊かな教育環境の中に置かれています。
 しかし、それが、かつての貧しかった教育環境時代より教育効果を生み出しているかというとそれは疑問です。
 不足しているのは、今は、環境ではなく意欲の方なのです。

 これまでの教育体制のもとでは、意欲を喚起するものは、競争や賞罰と考えられてきました。
 人間は身体的な存在ですから、今でも競争と賞罰は意欲の手段としては有効です。
 しかし、次第にその効果は薄れてきています。
 競争にも賞罰にもあまり関心を示さない子が増えてきているのです。
 それは、小さいころからあまりに頻繁に競争と賞罰の環境に置かれてきたからです。
 それは、子供の教育というよりも、むしろ子供のコントロールに近いものです。
 子供は新しいことがわかってうれしいとか、自分が上手にできるようになってうれしいとかいうことよりも、百点が取れてうれしいとか、成績が上がってうれしいとか、勝負に勝ってうれしいとか、そういう方向に喜びの感覚を育てています。

 大事なことは、子供の成長なのですが、成長のための教育と、コントロールのための教育はきわめて似通っているので、始めは教育として行われていたことが、やがてコントロールが目的となってしまうこともあります。
 教育とコントロールの違いは、子供が学ぶことに飽きるかどうかです。
 コントロールされすぎた子は、自覚する年齢になると勉強に飽きてしまうことがあるのです。

 寺子屋オンラインの教育は、そういうコントロールの教育ではなく、成長のための教育を目指していきたいと思っています。
 そのための新しい人材の受け皿が、森林プロジェクトなのです。

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森川林 20180917  
 寺子屋オンラインの教育は、googleハングアウトやZoomが利用できるようになってからスタートしたものですから、まだ歴史はかなり浅いです。
 36年間続けてきた作文指導とは、作り込まれ方がかなり違います。
 しかし、それでも、このオンラインの少人数クラスというのは、やり方によっては大きな可能性と秘めていると思います。
 また、言葉の森のほかのオンライン教育との違いは、オンラインだけに向かうのではなく、合宿教室というリアルな教育との連携があることです。
 この合宿教室もまだスタートしたばかりなので、これから作り込むところです。
 未来の教育は、今の教育の形態とはかなり違ったものになってくると思います。

nane 20180917  
 子供たちを教える先生という仕事では、知識や技能の占める割合はかなり小さいです。
 それよりも大事なのは、子供たちを肯定する人間性です。
 そして、子供たちよりも大きな視野に基づいた希望を持っていることです。
 それは、子供たちが成長途上であるように、先生もまた前進する途中にある存在だからです。


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日曜朝の「親子作文」体験学習の1回目の授業の説明動画 as/3405.html
森川林 2018/09/14 21:20 

 日曜朝の作文体験の説明がわかりにくかったようなので、動画をアップロードしました。
 この動画を見て、1回目の課題に取り組んでください。

 ただし、2回目は、作品のアップロードまでできなくてもかまいません。
 できた範囲で、Zoomの画面で口頭で発表してくだされば結構です。

 読書紹介は、毎回行いますので、読んでいる本があれば手元に用意しておいてください。

 なお、不明の点はご遠慮なく教室にお電話をしてお聞きください。
電話0120-22-3987(平日9:00~20:00土曜9:00~12:00)

▼日曜朝の作文体験1回目の授業の動画2018/9/14
https://youtu.be/5cHpJm7lwQ8

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森川林 20180914  
 日曜朝の作文体験の1回目の授業の動画です。
 作品のアップロードの仕方などを説明しています。
 ただし、アップロードまでできなくてもかまいませんので、2回目はできた範囲で口頭などで取り組んだことを説明してください。

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記事 3404番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/23
森リンの作文評価の基準は語彙の多様性とバランス as/3404.html
森川林 2018/09/14 08:25 

 森リンの評価の基準は、語彙の多様性とバランスです。
 語彙の多様性とは、同じことを表すのに同じ表現を使わずに書くことができるということです。
 バランスが必要なのは、多様なだけでは、文章が冗長になったり、硬くなりすぎたり、重くなりすぎたりすることがあるからです。

 ところで、作文の表現に多様性があるということは、語彙力があるということです。
 語彙力があるということは、そのような多様な語彙の含まれている文章をよく読んでいるということです。
 それはつまり、問題集読書も含めた広い意味での読書力があるということです。
 「術後集」とか「類語辞典」とか「故事ことわざ辞典」とかを読んで、いろいろな語彙を知識として知っているということではありません。

 作文力に表れるものは、その生徒の本質的な学力であり、その学力の土台となっているものは読書力です。
 読書力と作文力のある生徒は潜在的な学力があるので、本格的に勉強を始めるとすぐに成績が上がります。

 その逆に、時間をかけて勉強しているから成績はよいが、読書力と作文力が伴っていないという場合は、学力が途中から伸び悩むことがあります。

 ですから、受験期に入る前の家庭での学習の中心は、勉強よりもむしろ読書と作文です。
 読書と作文と、作文の勉強に関連する対話によって、語彙力を鍛えておくとよいのです。



 森リンは、言葉の森が作った作文小論文の自動採点ソフトです。
 実は、これをAI化する見通しはあるのです。
 ただ時間的に余裕がないので、まだ取り組んでいないだけです。

 見通しがあるということは、いずれ誰かがAIによる作文小論文採点をもっと正確にやるようになるだろうということです。
 これを、できればアメリカより先に日本が作ってほしいと思います。
 というのは、自動採点の仕組みにおいて言語の差というものは本質的な差ではないので、最初にAI採点に成功したところがすべての言語の自動採点もできるようになるからです。

 かつてワープロソフトの一太郎がワードにシエアを奪われたとき、私は非常に残念に思いました。
 それと同じようなことを、文章採点という教育の根幹にかかわるところで起こしてはならないと思います。

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森川林 20180914  
 勉強の評価は、自分で採点すればできたかどうかが本人にもわかります。
 だから、独学でもできるのです。
 しかし、作文は、自分では、よく書けたのかどうかわかりません。
 だから、先生や親の評価がそのまま自分の作文の評価になるのですが、先生や親は大体直すところを先に言います。
 それで、ほとんどの子が、自分は作文が苦手なのだと思うようになってしまうのです。
 大事なことは、子供でもわかるように評価の基準をはっきりさせ、子供が自分の作文を自己採点できるようにし、先生や親もその基準に基づいて評価をすることです。
 それが、項目指導と森リン採点なのです。

nane 20180914  
 森リンが評価する字数の基準は1200字です。
 それは、1200字以上の文章でないと誤差が出るからです。
 1200字は上限ですから、1200字以上は何字書いても評価に影響しません。
 それは、字数の競争になってもあまり意味がないからです。
 しかし、仕組み上は、字数が長くなればなるほど評価の正確性が増すという形に作ることはできます。
 ということは、複数の文章を採点するようになれば、かなり正確にその生徒の作文力が表れてくるということです。
 人間が作文小論文の評価をしようとすれば、字数が多くなればなるほど負担が増します。そして、正確さは変わりません。
 ソフトが作文小論文の評価をすれば、字数はいくら多くなっても負担はありません。そして字数が多くなるほど正確になっていくのです。
 だから、もう既に今の段階でも、入試の作文小論文に、ソフトによる評価を行うことはできるのです。


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国語のテストはなぜ100点が取りにくいか。それは答えが間違っていることがあるから as/3402.html
森川林 2018/09/13 08:26 

 「読解問題の解き方」という原稿を書いていて、ここ数日、中学入試の国語の問題をまとめて読んでいました。
 すると、問題の中には、「これでは正解が違うだろう」というものが意外といくつもあったのです。

 入試という重要な試験ですから、問題作成者は何度も問題を見直しているはずです。
 それにもかかわらず、答えが違っているものが出てくるというのは、それぐらい読解問題の作成は難しいということなのです。

 もちろん易しい読解問題を作るのは、きわめて簡単です。
 そのかわり、難しい読解問題を作るのは、問題を解く力の何倍もの思考力と時間が要るのです。

 センター試験のような全国規模の試験では、作成する問題の見直しがもっと厳密に行われています。
 だから、センター試験では満点を取ることはできるのです。
 しかし、それ以外の入試、模試、さらには学校の定期試験などになると、答えの方が合っていないというものが出てきます。

 読解の問題もそうですが、記述の問題では、このことはさらにはっきりと言えます。
 数年前、小6の受験生から「僕の記述問題の解答が、その学校で出されている模範解答とかなり違う。どうしたらいいでしょうか」という相談がありました。

 その学校のホームページに掲載されている記述問題の模範解答というものを見ると、その生徒の解答の方がずっとレベルが高く、むしろ学校で出されている模範解答自体が模範となっていないどころか、減点の対象ともなるような解答だったのです。

 こういう記述問題が出されているのですから、学習塾などで行われる記述問題対策もかなり適当なものではないかと思います。

 先日も、記述問題の解き方というある塾の先生が書かれている解説のページを見ましたが、「記述問題の解き方は、要するに書き慣れることだ」ぐらいのことしか載っていないのです。
 記述問題を出す側が、問題に対する厳密な正解というものを用意しないまま問題作成をしているようなのですから、対策を立てる側も似たり寄ったりです。

 それぐらいですから、今後、大学入試のセンター試験で記述問題を採点するなどということは到底できるわけがありません。
 AIの活用などといっても、50字から60字程度の短い記述問題では、かえってAIの力が発揮できないのです。

 では、国語力はどう評価したらよいかというと、それは作文力によってなのです。
 作文力であれば、AIによる採点はかなり信頼性の置けるものになります。
 AI評価の上位の作文だけ、その作文の内容面の評価を人間が行うようにすれば、国語力(作文力)の評価は、かなり短時間でしかも信頼性の高い結果を出せると思います。

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森川林 20180913  
 国語のテストは、解き方のコツがわかると、急に成績が上がります。
 これは、算数数学のテストも似ています。
 算数も、解法のパターンを覚えると急に成績が上がります。
 ということは、逆に言えば、今行われている国語や算数の試験の成績は、国語や算数の実力よりも、解き方のテクニックに慣れているかどうかだけなのです。
 だから、受験直前でない限り、家庭学習の基本は、国語や算数の問題集よりも、むしろ読書と対話と作文に力を入れていくことなのです。

nane 20180913  
 国語の読解力を上げる方法は簡単です。
 言葉の森の生徒の場合は、課題フォルダに一部載せている読解問題を、必ず満点を取ることを目標に解いてみることです。そして、もし×だったら、なぜ合っていなかったのか、納得できるまでのその理由を見つけることです。
 この方法だけで、中学生、高校生の国語のテスト成績は必ずよくなります。
 それぐらい、この問題を作るのは時間がかかって大変だったのです(笑)。


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他のテストは100てんとったことあるけど国語だけない

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