作文は、他の教科の勉強と違って、○や×がつくような正解がありません。
だから、よく書けたとか、面白いものが書けたとか、頑張って書けたとか、そういう評価が中心になります。
確かに、言葉の森の作文指導の場合は、項目ができたかどうかで生徒が自分で○×をつけられることと、森リン点で点数が出るという違いはあります。
しかし、基本は○×がつく性質のものでなく、内容がよく書けたかどうかというところが作文の評価の中心になります。
すると、作文がよく書けるようになるためには、材料を準備してくるとか、意欲的に書くとかいう、作文以前の心構えのようなものが大事になってきます。
作文を初めて書くときは、誰でも頑張って書くので上達もしやすくなります。
しかし、評価に具体的な○×がつかないために、だんだんと書くことに慣れてマンネリ化してくることがあります。
だから、本人の意欲をいかに持続させるかということが、作文指導で重要なことになってくるのです。
言葉の森のこれまでの指導は、担任の先生が毎週の電話で個別に話をする中で、子供たちの意欲を持続させるという指導法が中心でした。
しかし、寺子屋オンラインで複数の生徒が作文を発表し合う形で勉強していると、子供たちの作文を書く際の意欲が更に持続するようになってきました。
その結果、作文が苦手だった子もどんどん上手になり、作文がもともと好きだった子は更に高度な作文に挑戦するということが起きてきました。
これからの勉強は、作文に限らずどの分野でも、先生にただ教わるだけのものではなく、子供どうしが互いに発表し感想述べ合うようなものになってくると思います。
今はまだ参加者が限られているので、複数の学年が混在していますが、今後は寺子屋オンライン作文クラスに参加する生徒を増やし、学年別に分けた指導にもっと時間がとれるようにする予定です。
ただし、異なる学年の生徒の作文を読むことも参考になるので、それは毎月の発表交流会でカバーしていきたいと思います。
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少人数クラスのいいところは、参加者全員に、発表と質問と感想を述べる機会があることです。
すると、普段、学校などでは発言しない子も、自然と発言するようになります。
また、みんなの読書紹介の司会なども、ほとんどの子が持ち回りでできるようになります。
聞くだけの勉強であれば、居眠りしながらでも受けることができますが、自分が司会をしたり、また司会でなくてもいつでも自分が何か言わなければならなかったりする勉強だと、自然に集中するようになります。
同じ時間の勉強でも、受け身の勉強と参加的な勉強では、密度が何倍も違うのです。
そして、更によいことは、自分が発言したり、ほかの人が発言するのを聞いたりしているうちに、コミュニケーション力がついてくることです。
コミュニケーションは慣れですから、コミュニケーションの本をいくら読んでも身につきません。
実際に、必要に迫られてコミュニケーションをとる中で、自然に身についてくるものです。
寺子屋オンラインのクラスは、当初、学力、発表力、創造力をつけることを目的として始めましたが、それらに加えてコミュニケーション力がつくという意外な副産物があるいことがわかってきました。
特に感心するのは、教えたわけではないのに、どの子も、ほかの人の発表のよいところを中心に質問や感想を言うことです。
読書も作文も苦手な子の場合、上達にはかなり時間がかかります。
先生が、「毎日、本を読むんだよ」と言っても、「はい」と返事だけするものの、実際には家で読んだ気配がないという子もときどきいます。
これまでのマンツーマン指導では、そういう子に本を読ませることはかなり難しいことでした。
しかし、寺子屋オンエアの少人数クラスになると、毎回の「読んでいる本の紹介」があるので、どの子も必ず本を読んでくるようになります
そして、だんだん本の内容も、レベルが上がってきます。
小中学生の場合、勉強を進める上で友達の力というのは、かなり大きいということがわかりました。
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作文を書くのが好きで得意なはずなのに、受験用の模試を受けたら、ひどく点数が悪かった、という話がときどきあります。
しかし、これまで、そういう子がしっかり合格しているのです。
それは、なぜかというと、大きく分けて二つ理由があります。
第一は、作文小論文の模試の採点は、結構いいかげんだということです(笑)。
○×で点数が決まる試験と違って、記述や作文は、採点する人の主観がかなり入ります。
そして、採点する人は、文章を書く力がない人も多く、そういう人がかなり曖昧な基準で採点しているのです。
そういう採点で高得点を出すコツは、結びの5行の感想や意見の部分に力を入れていくことですが、子供はまだそこまでは考えません。
だから、よく書けたはずなのに点数がが低いということが起きてくるのです。
第二の理由は、子供が見当違いのところで表現の工夫をしてしまうことがあることです。
特に、小学生の場合は、それまで書いていた作文が、生活作文的なものなので、会話やたとえのような出来事の表現に力を入れてしまうことがあります。
書き出しの工夫や、動作情景の結びの工夫なども、もともとは出来事中心の作文で練習したものですから、主題の方が中心になる受験作文とは重点が違います。
だから、表現を工夫して書くほど、かえって受験作文として点数が低くなるということも起きてくるのです。
では、そういう子は、今後どういう勉強をしたらいいのでしょうか。
答えは簡単です。
受験作文用の練習をすればいいのです。
それまでの作文の練習は、表現項目を工夫することが目的でしたが、受験作文は、合格する作文を書くことが目的です。
作文力がある生徒は、目的の違いに応じてすぐに受験作文に合った作文を書くことができるようになります。
これは、何度も書いたことですが、実力をつけることと勝負に勝つことは違います。
受験作文の目的は、実力をつけることではなく、合格する作文を書くことです。
目的を切り替えて勉強していけばいいのです。
しかし、それでも、模試の作文で悪い点数を取ることがあります。
そういうときは、「模試の作文の採点をしている人って、あなたの作文のよさがわからないんだね」と言っていればいいのです。
さて、この模試の作文の点数とやや似た話で、学校では勉強がよくできているはずなのに、塾の模試を受けたらひどい点数だったということもよく聞きます。
これは、受験の勉強のための訓練をしていないからです。
受験の問題は、パズルと同じようなもので、解き方を教わったことがあれば解けるが、解き方を教わっていないと実力では時間内に解ける人はまずいないという性質があります。
だから、点数は参考にしてもいいが、いちばん確実なのは、お母さんが見るその子の普段の言動から感じるのが本当の実力だと考えておくといいと思います。
実力のある子は、受験のための勉強を始めればすぐにできるようになるからです。
もうひとつの似た話で、小学校低中学年のお母さんが、周囲の子と比較して自分の子が遅れているのではないかと焦るということもよくあります。
小学校低学年のころは何でも素直に吸収できる時期なので、英語をやれば英語ができるようになり、算数に力を入れれば何学年も先の算数もできるようになるということが普通にあります。
しかし、それがそのままずっと続くかというとそういうことはまずありません。中学生になり、高校生になるころには、小学校低学年で先取りした学力は、意味のなかったものになっていることが多いのです。
低学年のときに苦労して勉強したということは、その苦労と引き換えに、自由な遊びの時間や読書の時間を抑制したということですから、長い目で見ると、小さいうちの勉強面での苦労はしない方がいいとさえ言えるのです。
小学1年生から4年生までの勉強では、基本的に難しいものは何もありません。
だから、4年生までの勉強で高得点を取る努力をするというのは、あまり意味がありません。
その時期は、苦手なものを作らないでおくということを基準に勉強していけばいいのです。
そして、その分、本当の実力につながる読書と対話と作文に力を入れていくのです。
お母さんが、子供の勉強について迷ったら、自分がその子と同じ年齢のときにどんなことをしていたか思い出してみるといいと思います。
たぶん、大して勉強していないのに、普通に小学校を卒業し、中学、高校へと進み、高校生のときはちょっとがんばって勉強して、やがて今の大人になった自分がいて、小学校のときの勉強が何の役に立ったのかということはもうわからないぐらいと思います。
そのかわり、小学生のときに楽しく遊んだ思い出や熱中して読んだ本が、今の自分を形成しているかけがえのないものだったと感じることが多いと思います。
そういう自然な子育てをしていればいいのです。
つまり、勉強に力を入れるのは、本人が自覚して勉強したいと思う年齢になってからで十分で、まだ勉強以外のことに関心がある時期は、勉強は苦手にならないぐらいでよく、そのかわり、本当の実力につながる読書、対話、作文に力を入れていくといいのです。
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子育てに迷ったら、自分がその子と同じ年齢だったころ、どういうことに喜びを見出していたのかを思い出してみるといいと思います。
すると、そのころの勉強が今の自分を形成しているのではなく、そのころの遊びや読書や友達が今の自分を形成していると感じると思います。
そこを基準にして子供を育てていけば、大きく外れることはないのです。
受験というのは勝負の世界ですから、勝負に勝つための勉強をしなければなりません。
いずれ今のような受験という制度そのものがなくなると思いますが、とりあえず今のところはそういうものがあるので、受検をするときは、勝つための勉強だと割り切ってやっていく必要があります。
しかし、そういうときでも、勝つことがすべてだとは思わないことです。
いちばんの目的は、子供が幸せに暮らすことだからです。
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寺子屋オンラインの少人数クラスのいいところは、最大でも6人までという人数ですから、互いにみんなの顔を見え、全員が発表する機会を持てることです。
先日、ホームページの記事に暗唱のことを書いたところ、いろいろなクラスの保護者の方から、「うちのクラスでも、みんなで暗唱をしませんか」という声がありました。
そこで、これまで暗唱をしていなかったいろいろなクラスで、子供たちに、「来週から暗唱するよ」と言うと、ほとんどの子が素直に、「はーい」(笑)。
そして、一週間後、どのクラスもほぼ全員が、しっかり300字分を暗唱してきました。
暗唱というのは、ただの音読よりも達成感があり、やってみるとおもしろいものです。
しかし、自宅でひとりで続けるとなると、軌道になかなか乗らない子もいます。
ところが、みんなでやって、みんなができたとなると、自然に、「やればできるんだ」という感覚を持つようになるのです。
家庭でひとりで暗唱をして、順調に暗唱を続けていた子も、途中で行き詰まることがあります。
特に今は、百人一首の暗唱でどうしても時間内にできないので、そこであきらめてしまう子もいるようです。
しかし、そういうときでも、みんなで暗唱チェックをすると、時間内に暗唱するためのコツを共有することができます。
寺子屋オンラインクラスは、作文の構想図を発表したり、作文の実習をしたり、自由な発表をしたり、読書の紹介をしたりと、やることがかなり盛りだくさんです。
今後、これに暗唱チェックも加わると、時間内に終わらないことも出てくると思います。
しかし、その場合でも、Zoomのクラスはいくらでも時間延長ができるので、生徒どうしが互いに司会をして、暗唱チェックや読書紹介を続けていくことができます。
こういう流れが軌道に乗れば、オプションを追加して、漢字読み検定のチェック、英語暗唱のチェックなど、各人の希望に応じて発表と交流をすることもできるようになると思います。
ところで、発表中心の学習は、活気があっておもしろいのですが、中には自宅での毎日の家庭学習が十分にできていない子もいるようです。
そういう子供たちは、自主学習クラスの方で自習チェックをするといいと思います。
これまで自主学習クラスは、毎週の自主的な勉強と先生のチェックで続けてきましたが、同じパターンの勉強だけだと飽きてしまう面も出てきます。
そこで、定期的に自分が勉強した範囲のテストをして、そのテストの自己採点をもとに、次の勉強の予定を決めるという体制にしていこうと思っています。
今後、自主学習クラスの生徒が発表学習のクラスにも参加し、発表学習クラスの生徒が自主学習クラスにも参加するという形になれば、発表と自習のバランスのいい家庭学習ができると思います。
言葉の森の作文は、高校3年生まで続けられる内容を持っていますから、これにこれから、国語、算数数学、英語、理科、社会、,プログラミング、その他自由な研究という勉強も付け加えられるようにしていきたいと思っています。
そして、知識を覚えることが中心の旧来の学力ではなく、また、受験科目だけに絞った狭い学力でもなく、個性的で幅広い学力を持った子供たちを育てていきたいと思います。
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オンラインの教育というと、これまでは、良質なビデオ教材が低価格で利用できるか、レベルの高いしかし高額な指導がマンツーマンで利用できるか、という二つの形が中心でした。
しかし、子供たちが、勉強の中で本当に求めているものは、教材でも先生でもなく、本当は仲のいい友達なのです(笑)。
友達がいるから、つまらない勉強もがんばれるし、そこに自分らしい新しい創造を付け加えてみるということも起こってくるのです。
しかも、この友達との交流が、遊びの中でではなく、勉強の中で生まれるというところに、交流自体が高いレベルで行われる背景があるのです。
昔の勉強の動機は、他人と比較して勝ちたいというものが多かったと思います。
しかし、これからの勉強の動機は、自分が納得できるよりよいものを作りたいというものになってきます。
教える側は手っ取り早く、比較や競争や賞罰で子供を動かそうとしますが、子供たちはだんだん、そういう動機では動かなくなってきます。
そのときに大事になるのは、一緒に勉強をする友達なのです。
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9月4週に、言葉の森の生徒、及び生徒の保護者を対象に、発表交流会と保護者懇談会を開催します。
発表交流会は、普段の自分の勉強の成果を何でも結構ですから自由に発表してください。発表時間は、5分以内とします。
参加フォームを見て、同学年の生徒が多く参加しているところに参加すると参考になると思います。
発表は原則として1回ですが、見学だけであれば、どのクラスでも何回でも自由に見学できます。
同じ9月4週に、保護者懇談会を懇談会を行います。
夜遅い時間が多いので、カメラはオフで結構です。
今回のテーマは、「親子作文の勉強の仕方」と「受験作文の勉強の仕方」です。それぞれ10分程度、重要な点に絞ってお話しします。
残りの時間は、自由な質問を受け付けます。
あらかじめ、保護者掲示板に質問を入れていただければ、その質問を先にお答えします。
参加フォームはこちらです。
▽発表交流会9月
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=hkk201809
▽保護者懇談会9月
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=hog201809
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9月4週に発表交流会と保護者懇談会を行います。
保護者懇談会では、親子作文と受験作文のポイントをお話しします。
受験に作文試験がある保護者の方は、ぜひご参加ください。
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言葉の森で今考えているビジョンは、小1の親子作文をはじめとする寺子屋オンライン作文の運営を、森林プロジェクトの講師中心に行っていくことです。
それは、寺子屋オンラインという少人数クラスの運営は、現在の電話のマンツーマン指導とは、システムがかなり違ってくるからです。
しばらくは、個別電話通信と、寺子屋オンラインの少人数クラスとの併存状態が続きますが、いずれ近いうちに、寺子屋オンライン作文の少人数クラスが中心となり、個別電話指導は特別な希望による場合のものになると思います。
今のインターネットの技術革新を見ていると(というほど、大きな技術革新ではなく、むしろ技術の急速な普及という面の方が大きいのですが)、この変化は予想よりも速く進むと思います。
もう既に、学校教育という、リアルな教室とリアルな先生とリアルな教科書にもとづいたシステムは、限界に来ているように思います。
今後、唯一リアルなものとして残るのは、リアルな友達関係だけになるでしょう。
ですから、今後、リアルな教育が、バーチャルな教育に取って代わられたあと、その後、友達関係を中心に再び新しいリアルな教育が登場するという流れになっていくと思います。
子供たちが勉強する際に最も大事なものは、昔は学校でした。
今でも、途上国では、学校の不足が教育の普及を遅らせている面があります。
しかし、学校が提供してきた教室、先生、教科書は、今ではネット上で自由に選べる選べるようになっています。
だから、教育で最も大事なものが、学校という物の世界から、学ぶ意欲へと意識の世界へと変わってきたのです。
今の子供たちは、ありあまるほど豊かな教育環境の中に置かれています。
しかし、それが、かつての貧しかった教育環境時代より教育効果を生み出しているかというとそれは疑問です。
不足しているのは、今は、環境ではなく意欲の方なのです。
これまでの教育体制のもとでは、意欲を喚起するものは、競争や賞罰と考えられてきました。
人間は身体的な存在ですから、今でも競争と賞罰は意欲の手段としては有効です。
しかし、次第にその効果は薄れてきています。
競争にも賞罰にもあまり関心を示さない子が増えてきているのです。
それは、小さいころからあまりに頻繁に競争と賞罰の環境に置かれてきたからです。
それは、子供の教育というよりも、むしろ子供のコントロールに近いものです。
子供は新しいことがわかってうれしいとか、自分が上手にできるようになってうれしいとかいうことよりも、百点が取れてうれしいとか、成績が上がってうれしいとか、勝負に勝ってうれしいとか、そういう方向に喜びの感覚を育てています。
大事なことは、子供の成長なのですが、成長のための教育と、コントロールのための教育はきわめて似通っているので、始めは教育として行われていたことが、やがてコントロールが目的となってしまうこともあります。
教育とコントロールの違いは、子供が学ぶことに飽きるかどうかです。
コントロールされすぎた子は、自覚する年齢になると勉強に飽きてしまうことがあるのです。
寺子屋オンラインの教育は、そういうコントロールの教育ではなく、成長のための教育を目指していきたいと思っています。
そのための新しい人材の受け皿が、森林プロジェクトなのです。
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寺子屋オンラインの教育は、googleハングアウトやZoomが利用できるようになってからスタートしたものですから、まだ歴史はかなり浅いです。
36年間続けてきた作文指導とは、作り込まれ方がかなり違います。
しかし、それでも、このオンラインの少人数クラスというのは、やり方によっては大きな可能性と秘めていると思います。
また、言葉の森のほかのオンライン教育との違いは、オンラインだけに向かうのではなく、合宿教室というリアルな教育との連携があることです。
この合宿教室もまだスタートしたばかりなので、これから作り込むところです。
未来の教育は、今の教育の形態とはかなり違ったものになってくると思います。
子供たちを教える先生という仕事では、知識や技能の占める割合はかなり小さいです。
それよりも大事なのは、子供たちを肯定する人間性です。
そして、子供たちよりも大きな視野に基づいた希望を持っていることです。
それは、子供たちが成長途上であるように、先生もまた前進する途中にある存在だからです。
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日曜朝の作文体験の説明がわかりにくかったようなので、動画をアップロードしました。
この動画を見て、1回目の課題に取り組んでください。
ただし、2回目は、作品のアップロードまでできなくてもかまいません。
できた範囲で、Zoomの画面で口頭で発表してくだされば結構です。
読書紹介は、毎回行いますので、読んでいる本があれば手元に用意しておいてください。
なお、不明の点はご遠慮なく教室にお電話をしてお聞きください。
電話0120-22-3987(平日9:00~20:00土曜9:00~12:00)
▼日曜朝の作文体験1回目の授業の動画2018/9/14
https://youtu.be/5cHpJm7lwQ8
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日曜朝の作文体験の1回目の授業の動画です。
作品のアップロードの仕方などを説明しています。
ただし、アップロードまでできなくてもかまいませんので、2回目はできた範囲で口頭などで取り組んだことを説明してください。
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森リンの評価の基準は、語彙の多様性とバランスです。
語彙の多様性とは、同じことを表すのに同じ表現を使わずに書くことができるということです。
バランスが必要なのは、多様なだけでは、文章が冗長になったり、硬くなりすぎたり、重くなりすぎたりすることがあるからです。
ところで、作文の表現に多様性があるということは、語彙力があるということです。
語彙力があるということは、そのような多様な語彙の含まれている文章をよく読んでいるということです。
それはつまり、問題集読書も含めた広い意味での読書力があるということです。
「術後集」とか「類語辞典」とか「故事ことわざ辞典」とかを読んで、いろいろな語彙を知識として知っているということではありません。
作文力に表れるものは、その生徒の本質的な学力であり、その学力の土台となっているものは読書力です。
読書力と作文力のある生徒は潜在的な学力があるので、本格的に勉強を始めるとすぐに成績が上がります。
その逆に、時間をかけて勉強しているから成績はよいが、読書力と作文力が伴っていないという場合は、学力が途中から伸び悩むことがあります。
ですから、受験期に入る前の家庭での学習の中心は、勉強よりもむしろ読書と作文です。
読書と作文と、作文の勉強に関連する対話によって、語彙力を鍛えておくとよいのです。
森リンは、言葉の森が作った作文小論文の自動採点ソフトです。
実は、これをAI化する見通しはあるのです。
ただ時間的に余裕がないので、まだ取り組んでいないだけです。
見通しがあるということは、いずれ誰かがAIによる作文小論文採点をもっと正確にやるようになるだろうということです。
これを、できればアメリカより先に日本が作ってほしいと思います。
というのは、自動採点の仕組みにおいて言語の差というものは本質的な差ではないので、最初にAI採点に成功したところがすべての言語の自動採点もできるようになるからです。
かつてワープロソフトの一太郎がワードにシエアを奪われたとき、私は非常に残念に思いました。
それと同じようなことを、文章採点という教育の根幹にかかわるところで起こしてはならないと思います。
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勉強の評価は、自分で採点すればできたかどうかが本人にもわかります。
だから、独学でもできるのです。
しかし、作文は、自分では、よく書けたのかどうかわかりません。
だから、先生や親の評価がそのまま自分の作文の評価になるのですが、先生や親は大体直すところを先に言います。
それで、ほとんどの子が、自分は作文が苦手なのだと思うようになってしまうのです。
大事なことは、子供でもわかるように評価の基準をはっきりさせ、子供が自分の作文を自己採点できるようにし、先生や親もその基準に基づいて評価をすることです。
それが、項目指導と森リン採点なのです。
森リンが評価する字数の基準は1200字です。
それは、1200字以上の文章でないと誤差が出るからです。
1200字は上限ですから、1200字以上は何字書いても評価に影響しません。
それは、字数の競争になってもあまり意味がないからです。
しかし、仕組み上は、字数が長くなればなるほど評価の正確性が増すという形に作ることはできます。
ということは、複数の文章を採点するようになれば、かなり正確にその生徒の作文力が表れてくるということです。
人間が作文小論文の評価をしようとすれば、字数が多くなればなるほど負担が増します。そして、正確さは変わりません。
ソフトが作文小論文の評価をすれば、字数はいくら多くなっても負担はありません。そして字数が多くなるほど正確になっていくのです。
だから、もう既に今の段階でも、入試の作文小論文に、ソフトによる評価を行うことはできるのです。
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「読解問題の解き方」という原稿を書いていて、ここ数日、中学入試の国語の問題をまとめて読んでいました。
すると、問題の中には、「これでは正解が違うだろう」というものが意外といくつもあったのです。
入試という重要な試験ですから、問題作成者は何度も問題を見直しているはずです。
それにもかかわらず、答えが違っているものが出てくるというのは、それぐらい読解問題の作成は難しいということなのです。
もちろん易しい読解問題を作るのは、きわめて簡単です。
そのかわり、難しい読解問題を作るのは、問題を解く力の何倍もの思考力と時間が要るのです。
センター試験のような全国規模の試験では、作成する問題の見直しがもっと厳密に行われています。
だから、センター試験では満点を取ることはできるのです。
しかし、それ以外の入試、模試、さらには学校の定期試験などになると、答えの方が合っていないというものが出てきます。
読解の問題もそうですが、記述の問題では、このことはさらにはっきりと言えます。
数年前、小6の受験生から「僕の記述問題の解答が、その学校で出されている模範解答とかなり違う。どうしたらいいでしょうか」という相談がありました。
その学校のホームページに掲載されている記述問題の模範解答というものを見ると、その生徒の解答の方がずっとレベルが高く、むしろ学校で出されている模範解答自体が模範となっていないどころか、減点の対象ともなるような解答だったのです。
こういう記述問題が出されているのですから、学習塾などで行われる記述問題対策もかなり適当なものではないかと思います。
先日も、記述問題の解き方というある塾の先生が書かれている解説のページを見ましたが、「記述問題の解き方は、要するに書き慣れることだ」ぐらいのことしか載っていないのです。
記述問題を出す側が、問題に対する厳密な正解というものを用意しないまま問題作成をしているようなのですから、対策を立てる側も似たり寄ったりです。
それぐらいですから、今後、大学入試のセンター試験で記述問題を採点するなどということは到底できるわけがありません。
AIの活用などといっても、50字から60字程度の短い記述問題では、かえってAIの力が発揮できないのです。
では、国語力はどう評価したらよいかというと、それは作文力によってなのです。
作文力であれば、AIによる採点はかなり信頼性の置けるものになります。
AI評価の上位の作文だけ、その作文の内容面の評価を人間が行うようにすれば、国語力(作文力)の評価は、かなり短時間でしかも信頼性の高い結果を出せると思います。
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国語のテストは、解き方のコツがわかると、急に成績が上がります。
これは、算数数学のテストも似ています。
算数も、解法のパターンを覚えると急に成績が上がります。
ということは、逆に言えば、今行われている国語や算数の試験の成績は、国語や算数の実力よりも、解き方のテクニックに慣れているかどうかだけなのです。
だから、受験直前でない限り、家庭学習の基本は、国語や算数の問題集よりも、むしろ読書と対話と作文に力を入れていくことなのです。
国語の読解力を上げる方法は簡単です。
言葉の森の生徒の場合は、課題フォルダに一部載せている読解問題を、必ず満点を取ることを目標に解いてみることです。そして、もし×だったら、なぜ合っていなかったのか、納得できるまでのその理由を見つけることです。
この方法だけで、中学生、高校生の国語のテスト成績は必ずよくなります。
それぐらい、この問題を作るのは時間がかかって大変だったのです(笑)。
他のテストは100てんとったことあるけど国語だけない
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