言葉の森のかつての講師採用は、作文試験と電話面接だけでした。
採用の基準は、作文の場合は、誤字がないことと、雰囲気が明るいことで、電話面接の場合は、やはり明るいことと、話の中身にその人らしさがあることでした。
ただ、ほとんどはこちらの側の印象ですから、すぐれた人が不採用になったことももちろんあったと思います。面接試験は水物で、私自身も面接でよく落とされたので、それほどあてになるものではないと思っています。
誤字がないことは、作文試験では当然のことですが、800字程度の文章では、今の社会人の方のほとんどが1、2か所の誤字があると思います。
そして、800字の文章で1,2か所の誤字がある人は、その誤字を直しても、毎回必ず同じような確率で誤字が出てきます。誤字のない文章を書けるようになるのは、とても大変なのです。
これは、私自身も誤字が多かったので、その大変さがよくわかります。
誤字があるかどうかというのは、頭のよさとは関係がありません。関係があるのは、真面目に勉強していたかどうかということです。
だから、大体おいて真面目な人、しっかり勉強してきた人は誤字がありません。
以上のような採用基準で、言葉の森の講師を採用してきました。倍率は10倍ぐらいでしたから、かなり難度の高い採用試験でした。
私も昔、就職試験で何度も落とされたことがあるので、不採用の通知をするのはいつも心が痛みました。
また、いったん不採用になった人を、再度採用して、その人がとてもよい先生で活躍していたということもあります。
だから、採用試験などはある面であてにならないのです、ということを、不採用になった方には言っておきたいと思います。
ところで、このようにして採用された講師は、みんな優れた人たちばかりでした。どの人も子供たちを教えることが好きで、親身になって指導にあたってくれたからです。また、どの人も仕事がよくできました。
私が自分で教えているよりも、その人たちが教える方がずっと子供たちがよく成長したと思っています。
さて、今の日本は就職率が上昇しているので、仕事をしようと思えばどこでも仕事ができるようです。2018年春の大学生の就職率は98.0%でした。
ただ、それは仕事を選ばない場合であって、やはり自分のしたい仕事をしようと思えば、その仕事を探して就職するのはまだ難しいのが当然です。
自分のしたい仕事ということを考えた場合、私は、教育の仕事は多くの人にとって魅力のある仕事になると思います。
ただし、今の学校や学習塾で教育の仕事をするのは、かなりストレスがあるようです。
学校は、教えること以外の仕事や行事が多すぎると思います。また、多くの学校は、教育の理想のようなことはあまり考えず、カリキュラムをこなす仕事が中心になっていると思います。
学習塾の場合は、目的が成績を上げることや受験に合格させることですから、教育というよりも、ギブアンドテイクの教育サービスを販売しているような面があります。
教えている先生は、みんな教育の理想というものを考えているのですが、現場ではそういうことは後回しにしなければならないという事情があると思います。
もちろん、言葉の森にも似た状況はあります。しかし、言葉の森の場合は、点数や成績よりももっと先にあるものを目指しているので、教育の理想を実現する仕事に近いところにいます。
先にあるものとは、作文を通して思考力、創造性、文化性を育てることです。まだ理想は先の方にありまますが、その理想を実現するために取り組んでいます。
言葉の森が普通の学習塾と違うのは、学校の勉強などは普通にやっていればできて当然で、できないのはやっていないからだという考えを持っていることです。
だから、勉強を教わるとか教えるということは、それほど重要視していません。聞かれれば教えるが、聞かれなければ特に教えないというという立場です。
同じ理由から、私の子供も学習塾には行かずに学校と家だけで勉強していました。本当はそれで十分なのです
ただし、受験に合格するということに関しては、勉強のやり方が合否を大きく左右するので、その点は受験指導を専門としている人に教わる必要はあります。
言葉の森が今行っていて、またこれから行おうとしている教育は、多くの人にとって魅力のある仕事になると思います。
特に、寺子屋オンラインの少人数クラスで、作文やそのほかの創造的な学習内容を教えることは、クラス運営が軌道に乗れば、教わる子供たちだけでなく、教える先生にとっても楽しい仕事になります。
寺子屋オンラインクラスの今後のイメージは、子供たちが小学校低学年から始めて、小学校高学年、中学生、高校生と続け、その間、同じクラスの仲間と励まし合い学校の勉強もしっかりできるようにして、大学2年生ごろまで作文と読書の勉強を続けることです。
そして、卒業したあとは、寺子屋オンラインの同窓生として年に何回か作文と読書の交流を行い、生涯の友達となることです。その生徒どうしの仲間に、クラスを指導していた先生も加わり、卒業後も同窓会で向上心のある交流を続けていくことです。
こういう苦労もあるだろうがやりがいのある面白い教育の仕事に携わることを多くの人にすすめるために、言葉の森では、森林プロジェクトの作文講師資格講座や、寺オン講師育成講座を始めました。
これらの講座が有料なのは、今の世の中は、有料なものでなければ回らないからで、どんな目標も回ることによって広がるものだからです。
また、受講する人にとっても、この講座の受講料は費用ではなく将来回収できる投資と考えることができます。
しかし、実際に、講座の費用負担があることにブレーキを感じる人も多いと思いましたので、受講料なしで講座の受講ができ、受講後にそのまま指導に携わることができる推薦インターンシップ制というものを作りました。
推薦インターンシップ制は、既に森林プロジェクトの作文講師や寺オン講師になっている人から推薦された人に関しては、無料で講座の受講ができ、そのままインターンの講師として採用されるという仕組みです。
そして、インターン講師の間は指導料はありませんが、講座受講料に相当する期間の指導後は、正式の講師として仕事ができます。
もし、指導が続けられずに途中で辞める場合は、費用負担は何も発生しません。
この推薦インターンシップ制による講座受講は、既に森林プロジェクトの講師をしている人か、寺子屋オンラインの講師をしている人か、いずれかからの推薦が必要になります。
推薦を受けることを希望される方は、facebookグループ「森林プロジェクト」にその旨を投稿していただくか、又は言葉の森事務局にその旨をご連絡していただくかどちらかでお願いします。
これから始まる未来に向けて、多くの寺オン講師の参加によって、日本に新しい教育を作っていきましょう。
新しいコンセプトの話が多いのでわかりにくいかもしれませんが、推薦インターンシップ制とは、要するに昔ながらの徒弟制です。仕事をしながら技術を身につけて独り立ちするという内容です。
同様に、寺子屋オンラインとは、その名のとおりオンラインで寺子屋のような触れ合いのある授業をする教室という意味です。
寺子屋オンライン講師育成講座は、今後参加者が増える寺子屋オンラインの生徒の作文指導を担当する講師を育成する講座です。
寺オン講師育成講座の受講は、森林プロジェクトの作文講師資格を取得していることが条件となります。
ただし、いずれも費用がかかることから、気にはしているがまだ受講をしていないという方もいると思いましたので、今回寺子屋オンラインのクラスの授業見学や教育実習をインターンシップ制で行えるようにしました。
子供たちにオンラインで作文やその他の勉強を教える仕事をしてみたいと思われる方は、この機会に寺オン講師育成講座にご参加ください。
●インターンシップ制による受講の流れは次のようになります。
○寺オン講師育成講座のインターンシップ受講の受付
https://www.mori7.com/fsiryou.php
(インターンシップの授業参加の欄にご記入ください)
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○寺オン講師育成講座のビデオ視聴(無料。約4時間半)
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○授業に参加できる曜日時間を調整
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○授業見学・教育実習2~4回→自分に向かないと思えば終了(費用はかかりません)
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○正式に受講を希望する場合
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○森林プロジェクトの作文講師資格講座を受講→受講後自分で森林プロジェクトの作文教室が開けます
(インターンシップ制で費用負担なく始めることができます)
(専任の森プロ相談担当者がつきます)
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○寺オン講師育成講座
(インターンシップ制で費用負担なく始めることができます)
(専任の寺オン相談担当者がつきます)
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○寺オン作文講師としてクラスを担当
●直接講師育成講座を受講される場合の受講の流れ
○森林プロジェクトの作文講師資格講座を受講→受講後自分で森林プロジェクトの作文教室が開けます
(専任の森プロ相談担当者がつきます)
https://www.mori7.com/fkouza.php
(直接講座をご受講ください)
↓
○寺オン講師育成講座(約4時間半)
(専任の寺オン相談担当者がつきます)
↓
○寺オン作文講師としてクラスを担当
(授業見学・教育実習は随時できます)