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しばし近況報告――昔の生徒が教室に来てくれました as/3573.html
森川林 2019/02/20 16:31 

 本日、はるばる石川県の金沢から、昔の生徒のちえみちゃんがが新しい教室に訪ねてきてくれました。
 facebookのメッセージで中根に連絡をくれていたそうですが、寺子屋オンラインのデータベースの統合のあとの処理に時間がかかり、この数ヶ月、facebookもメールもたまっていたのです。(ためすぎ)

 しかし、今日のちょうど先ほど、重要なところのテスト送信が済んだので、これからはきちんと返事ができると思います。
 ということを、しばしば言っているような気もしますが。(^^ゞ

 さて、今日、教室に来てくれたのは、昔大学生のときに一度教室に来てくれて以来だから10年ぶりだったそうです。
 確か、初めて言葉の森に来たのは、小学1年生か2年生ぐらいだったと思います。

 生徒コードをひらがなの約60進法でつけていますが、ちえみちゃんの生徒コードは「か○」です。
 うちの上の子が「う○」で、下の子が「か○」で、ふたりとも小1から言葉の森を始めていたので、たぶん小1か小2の始めごろだったと思います。
 そのころは、もちろんまだ小さい子だったのですが、今日の印象は昔と同じでした(笑)。

 ちなみに、生徒コードの60進法とは、最初が「あ」で、「ん」まで行ったら、次は「ああ」になり、「あん」のあとは、「いあ」になるという進み方です。今新しく言葉の森に来る人の生徒コードは、「あいめ○」あたりです。
 こんなことをやっているから時間がかかるんだと言われそうですが。

 さて、ちえみちゃんは、大学院を卒業して博士号を取り(首席で大学院を卒業したそうですが)、今は講師として大学生に教えているそうです。
 ただし、たぶん今の研究者は、上が詰まっているのでいろいろ大変なのだと思います。
 少子化で、大学生の数も減っているので、日本のほかの分野の仕事と同じように、自分の仕事を発展させようと思ったら、新しいことを切り開かなければならなくなっているのだと思います。

 そんなことも含めて9時半から11時半ごろまでたっぷりと話をし、最後は教室の前で記念写真を撮りました。
 そのうち那須合宿所で、昔生徒だった人で同窓会をしようなどと話をしたら結構乗り気でした(笑)。

 これまでは通学の教室とは言っても、みんなそれぞれ作文を書くだけなので、友達どうしの交流というのはあまりありませんでした。
 通信の場合は、更に、先生と生徒とのやりとりだけですから、同窓生と言ってもピンと来ません。
 しかし、今後、寺子屋オンラインなどのZoomの画面で生徒どうしが発表をし合うと、仲のいい友達も生まれてくると思います。

 実際に、昨年合宿所に参加した人の多くが、寺子屋オンラインに参加している生徒でした。
 普段の勉強の中で、お互いにどんなことをやっているかとか、どんな本を読んでいるかということがわかるので、安心して参加できるのだと思います。

 今までは、便利さとかコストとかいう単純な価値を基準にしたグローバリズムの時代でした。だから、amazonなどがさまざまな市場を支配するようになってきたのです。
 しかし、これからはそういう単純な価値以外のもっと人間の個性に根ざしたものが重視されるようになってきます。
 その個性を形成するものは、かけた時間です。

 友達関係でも、便利さとかコストとかいう基準で友達を選ぶ人はいません。その友達と過ごした時間が重要になります。

 これからの教育は、特に個性の教育になってきます。
 現在のオンライン教育と呼ぼれているもののほとんどは、便利さとコストをその教育の優位性として位置づけています。
 しかし、これからは、それらはやがて古いオンライン教育と呼ばれるようになると思います。

 言葉の森のオンライン教育は、便利さとコスト以外の要素をむしろ重視しています。
 それは、友達と過ごす知的な密度の濃い時間を大事にすることです。

 だから、小学校低学年から言葉の森を始めた生徒が、友達と作文を書いたり発表をし合ったりしながら成長し、高校生になっても大学生になっても、更には親になっても(ここ数年、昔生徒だった親の子が言葉の森に来てくれるようになりましたが)、友達のままでいるという状態を目指しているのです。

 久しぶりに教室に来てくれたちえみちゃんと話をしながら、そんなことを考えました。
 そのうち、facebookで同窓会を企画したいと思います。

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森川林 20190220  
 作文教室の先生は、昔の生徒というのはよく覚えているものです。
 これが作文ではなく勉強を教えるだけだったら、あまりそういうことはないのかもしれませんが、作文の場合は、その子がずっと昔に書いた内容も思い出すことがよくあります。
 また、生徒自身も、作文に取り組むときの姿勢は、自分の心をありのままに書くことが多いので、それを認めてもらうことがうれしいのです。
 作文の勉強というと、今は入試で作文があるからという目的もありますが、より本質的な目的は、自分と向き合う時間を持つことで、それが子供のものの見方や考え方を深め、個性的なものにしていくのです。


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【合格速報】横浜市立南高校附属中学校 as/3572.html
言葉の森事務局 2019/02/20 13:57 
横浜市立南高校附属中学校 T.H.さん

(担当講師より)

 中学校でも、言葉の森を続けてくれるそうです。

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言葉の森事務局 2019/02/18 18:35 
武蔵中学校 T.N.さん

(担当講師より)

 一年生のときからずっと続けてくれていて夏のキャンプにも参加してくれたことがある、読書が大好きなTくん、合格されたとのこと本当にうれしいです。

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不合格なんて気にしない――その学校に人を見る目がなかっただけ as/3570.html
森川林 2019/02/18 17:03 

 M君、こんにちは。
 ペンネームの方が慣れているので、それで呼ばせてもらいますが(笑)。
 受験は残念だったけれど、それは誰もが言うように、いい経験をしたと思うといいということです。
 しかも、得難いいい経験だったということで、神様がもしいるとすれば、神様にいい経験をさせてくれてありがとうと言ってもいいくらいです

 人間は、この世でいろいろな経験を積むために生きているので、先生も何かあるたびに、そう感謝するようにしています。
 こういう経験は、挑戦した人でなければ得られないことですから、その挑戦も含めて自分をより強く豊かな人間にするための機会だったということです。

 さて、試験のことについてですが、先生は途中でちょっと過去問に対応した勉強が大丈夫かなあと思ったのです。
 受験というのは、実力の試験ではなくて、志望校の傾向に合わせたテクニックが必要な試験です。

 これまで合格した生徒や不合格になった生徒を見ても、実力はむしろ逆ぐらいのことが多く(と、先生の周囲の人もよく言っていますが)、難しい問題に時間をかけず、うまく易しい問題に取り組んだ人がいい点数になるようなところがあったからです。
 特に、算数の問題については、今の公立中高一貫校の試験は実力だけでは解けず、解き方のテクニックをかなり身につけておかなければなりません。また、テクニックを身につけていたとしても、ほとんど誰も解けないような問題もところどころにあります。
そこをうまく、というか偶然飛ばした人がいい点数になるというところもあるのです。

 合否は実力の差で決まるわけではありませんが、合格した人は、自分が勉強が得意だったと思うようになり、不合格になった人は自分が勉強が苦手だったと思うようになります。
 すると、何か難しい勉強に取り組むときも、得意な人は自然に自分はできるはずだと思って取り組むようになり、苦手な人はその難しいものをできれば避けたいと思って取り組むようになります。この意識の差が大きいのです。
 だから、不合格になったときは、自分が合格できなかったと思うのではなく、その学校が自分を合格にするような正しい評価ができなかったと思うといいのです。

 M君は、実力は十分すぎるくらいあったと思います。普段の発表学習クラスの様子を見ていると、それがよくわかります。
 だから、そういう有望な人材を採用できなかった学校は、人を見る目がなかったということです(笑)。
 今の試験システムが、まだ本当に有望な人を採用する仕組みになっていないのです。
 しかし、だから逆に、受験のテクニックとしての過去問対策を十分にやれば、どこでも受かることができるようになっています。

 今回はまだそういう準備の期間が短かったと思いますが、次回の高校入試や大学入試では、もっと自覚的にそういう対策ができるはずです。
 途中の経過で回り道になったり直線の道になったりすることはあっても、最終的には自分の実力に応じたところに行くようになっていますから、むしろ回り道を経験した分だけ自分が丈夫になったと思うといいのです。
 人生には、いろいろな勝ち負けや合否の経験がありますが、早めにそういう経験をしておくと勝ち負けの免疫ができます。
 それが、これからの人生に何度も役に立つ場面が出てくると思います。

 今後の勉強ですが、中学の勉強の中心は数学になります。中1のころはかなり易しい勉強なので、スタディサプリなどを使って1学年先のところまで勉強を進めるようにし、中3の受験のときには受験対応の数学に取り組むようにするといいです。
 これは、高校に入っても同様です。学校に合わせてのんびり勉強しているのではなく、数学だけは自分で先に進めておくといいのです。それは、日本の受験がそういう仕組みになっているからです。
 英語は、真面目さに比例する教科なので、Mくんは心配要らないと思いますが、基本は教科書の暗唱です。教科書に出てくる文章を全部空で言えるぐらいに音読しておくといいと思います。ただし、今の英語の教科書は会話が多く地の文が少ないので、自分で音読の教材を選んでもいいと思います。
 大事なことは、ひとつの教材に絞ってそれを何度も繰り返し読み、どこに何が書いてあったか思い出せるぐらいに自分のものにするということです。

 今の受験は、数学を中心とした記憶力と過去問対策の試験になっていますが、これからの試験はだんだん変わってきます。
 これからの受験は、個性と自主性のあるユニークな人材を採用するという方向に進んでいきます。
 それは、社会がそういう人を求めるようになっているからです。

 M君のこれまでの発表の様子を見ていると、理解力や表現力という実力は十分にありますが、それ以上に自主性と創造性に優れていることがわかります。
 その長所がこれから発揮できるような試験になり、社会になっていくのです。
 だから、自分の持ち味に自信を持ち、これからも今の路線でやっていくといいと思います。

 それでは、また新しいユニークなことに挑戦しながら、これからも元気にいろいろなことに取り組んでいってください。

追伸

 この手紙を書いていて、ほかの不合格になった人にも同じようなことを伝えて励ましたいと思ったので、名前のところを匿名にしてホームページの記事に載せたいと思います。
 わかる人にはわかると思いますが(笑)
 それでは、新しい気持ちで、これから明るい春を迎えてください。

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森川林 20190218  
 受験の結果が出てきました。受かるべくして受かった人もいますが、受かるべきだったのに受からなかった人もいます。
 しかし、時間がたつと、その結果が自分のプラスになったと思う日が来ます。

 私(森川林)も、大学を卒業したあと、ある新聞社を受験して面接で不合格になりました。当時は今と違ってマスコミは、社会の木鐸(ぼくたく)と言われるような人気のある職業だったのです。
 自分では当然受かるはずだという思いがあったので、それまでの短い人生で初めての不合格という経験をして自分が全否定されたような感じを受けました。
 しかし、それからしばらくして、「あんなところに受からなくてよかったと言えるようになろう」と考えを切り換えて別のことを始めました。
 だから、今は、負け惜しみでなく心から「あんなところに受からなくてよかった(笑)」です。・

 今回の受験で合格した人は、その合格がプラスになるような生き方をしてください。それには努力が必要です。
 合格しなかった人は、その合格しなかったことがプラスになるような生き方が自然にできるようになるはずです。
 そして、いつかそれが懐かしい笑い話のようになる日が来ます。
 新しい気持ちに切り換えて、これからもがんばっていってください。


nane 20190218  
 不合格になって第一にいいことは、不合格の人の気持ちがわかるようになることです。
 特に、がんばっていたのに不合格になった人は、それだけ貴重な経験をしたということです。
 今回の挑戦がうまく行かなかったのは、それは、神様が、もっと大きな挑戦で逆転することを知っているからです。
 神様というのは、普段は出てきませんが、こういうときにはちゃんと出てくるのです。


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