ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3610番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
発表学習クラスの発表から――経験を学問に、学問を創造に【動画】 as/3610.html
森川林 2019/03/06 21:22 

 発表学習クラスの高学年の発表は、かなりレベルの高いものがあります。
 その分、準備にはかなり時間がかかっています。

 しかし、このかかった時間は価値ある時間です。
 その時間の中で、ほかの誰でもない自分だけの経験や思考をしているからです。

 発表学習の発表のスタートには、自分自身の問題意識と経験があります。
 どこかの遊園地に行ったとか、何かの映画を見に行ったとかいう話ももちろんいいのですが、自分自身の問題意識があることが重要です。
 自分の問題意識から出発して、経験をしたり、調査をしたり、実験をしたりするということが発表の出発点です。

 しかし、ただ経験をしただけではなく、その経験を学問にまで高めることが大事です。
 小学校中学年までの子は、経験しておしまいになることがほとんどで、それを学問的にふりかえるということはほとんどしません。
 だから、身近なお母さんやお父さんがひとこと、その学問化の方向へのアドバイスをしてあげるといいのです。
 経験を経験だけで終わらせずに、学問に発展させるというのが、発表学習クラスの第一に重要な学習の仕方です。

 第二に重要なのは、学問を創造にまで高めることです。
 学問研究を、ただ資料を調べて書き出すだけでなく、自分だけのオリジナルな観点で見てたり、新しいやり方を工夫してみたり、自分だけの感想を書いてみたりするというのが創造です。

 この創造も、親との関わりが必要になります。
 もちろん、人間は毎回そんな創造を気楽に作り出すようなことはできませんから、結果は平凡になってもいいのです。
 創造的であろうとして取り組むjという姿勢が大切なのです。

 今回紹介した発表学習クラスには、ほかにも優れた面白い発表をする子が何人もいます。
 こういう子供たちが未来の学力を持つ子供たちで、その学問姿勢は、その子の大学入学とともに終わるのではなく、何歳になってもずっと続いていきます。
 未来の社会で活躍するのは、こういう勉強を楽しめる子供たちなのです。

▽火曜1900クラスの発表から(一部)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190306  
発表学習クラスのみんなの発表の一部です。
自分の問題意識で経験をし、その経験を学問化し、さらに個性的な創造をしています。

nane 20190306  
 うちの子が小学生のころだったら、まず参加させたかった勉強です。
 詰め込みの勉強なら受験直前にやれば間に合うというのが私の持論です。
 一夜漬けとは行かないまでも、半年か一年漬けで十分です。
 しかも、受験勉強は、あとにほとんど残りません。
 その反対が、こういう自分で作り出す勉強だと思います。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
発表学習クラス(0) 

記事 3609番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
項目マークのシールを親子の知的な対応のきっかけに as/3609.html
森川林 2019/03/06 08:10 

 言葉の森の作文指導の特徴は、事前指導があることです。
 その事前指導の要となるのが項目指導で、小1から高3までの作文は、この項目指導の流れとしてできています。

 以前は、この項目指導を徹底するために、項目シールを作っていましたが、生徒が形のあるものに頼らないようにするために、項目マークを自分で書くというやり方にしました。
 構成なら「枝」、題材なら「葉」、表現なら「花」、主題なら「実」という絵で、それを時分で絵でかくのです。

 1編の作文を1本の木に見立てると、この構成、題材、表現、主題の区分は、自然の木とよく似ています。
 しっかり枝を伸ばし、たっぷり葉をつけ、きれいな花を咲かせ、おいしい実をつけるという木です。

 そういう木を、課題の山に植えていくというストーリーで作文のカリキュラムを考えています。
 ですから、進度の名称も、小1がアカシアの山、小2がカキの山、小3がサツキの山となり、ずっと進んで高3がザクロの山になります。1学期は、アカサタナの順番です。
 そして、2学期は、イキシチニになるので、小1がイバラの山、小2がキンモクセイの山になるのです。

 さて、その項目マークですが、親子作文の場合は、親子で作文を書くので、子供が項目マークということをあまり意識しません。
 親子の対話のきっかけは、一緒に構想図を書きながら項目を考えることですから、項目シールを使う方がわかりやすいのではないかと思いました。
 すると、ちょうど4色のシールがありました。
 いずれまた、言葉の森独自のシールを作るかもしれませんが、当面はこのシールを使って親子作文の対話がしやすいようにしようと思いました。
 それが、このシールです。


 4色がぢょうど、構成、題材、表現、主題に対応しています。
 構成(枝)は、青です。枝の隙間から青い空が見えるからです。
 題材(葉)は、もちろん緑です。
 表現(花)は、黄色です。
 そして、主題(実)は、赤です。
 黄色い花が咲いて赤い実のなる木というのは、どんな木かあるか、園芸に詳しい方で知っている方がいたら教えてください。

 このシールを使って、親子でこんな対話をするのです。

母「じゃあ、絵がかけたから、青い空の青シールね。次は、□○□○ってあるかなあ」
子「ジャブジャブっていうのはどうかなあ。雨が降ってきたし」
母「あ、それいいね。では、花の黄色シールね。ペタン。次は、赤い実のシールで、『どうしてかというと』だけど」
子「えーと、どうしてかというと、春は天気が変わりやすいってお母さんが言ったじゃない」
母「あ、よく覚えていたね。じゃあ、赤い実のシール、ペタン。春はね、三寒四温と言って、温度も変わりやすいけど、天気も変わりやすいんだよ。冬の間は西高東低の気圧配置で、日本列島は太平洋側が晴れの同じ天気が続くんだけど、春になると、大陸の高気圧が日本に次々を移動してきて天気が周期的に変わるからね。」
子「ふうん、そうなんだ」
母「さあ、残りは、みんなの言った会話で、緑の葉っぱシールだけど、会話はあるかなあ」
子「うん、たくさんあるよ。えーとねえ……」
という感じで、親子で構想図を書きながら、言葉遊びのような感じで作文の勉強をしていくのです。

 この対話の重要なところは、共通の話題をもとにして、作文を書くという共通の目標があるので、親から子への知的な話がしやすいということです。
 これがもし、理科の勉強のような感じで、子供に話をしたら険悪な雰囲気になる可能性があります。
母「ちょっと来なさい。今日は理科の勉強をするから」
子「はい」
母「いい。この天気図をよく見なさい。これはね……」
子「……」

 親子の対話は知的にする必要がありますが、楽しく知的にすることが大事です。
 お母さんは、いつもにこやかに遊びのような感じで、いつの間にか勉強的なことをしているという状態を目指すといいのです。
 「最レベ」などの難しい問題集をやらせるよりも、親子で知的な対話をした方がずっと子供は勉強が好きになりできるようになるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190306  
 小1、小2のころは、親の意思で子供にどんなこともさせられる時期です。
 だから、この時期に勉強の詰め込みをするようなことはせず、親子で楽しい対話をする時間を作っていくといいのです。


nane 20190306  
 発明家の中松義郎さんは、よく笑いのネタとして取り上げられることがありましたが、実は立派な人です。
 その中松義郎さんを育てたのは、優しい知的なお母さんでした。著書「お母様」には、そのことが詳しく書かれています。

 子育ての基本は、昔も今も共通です。
 お父さんやお母さんが、子供に楽しい知的な話をすることがすべてで、それに毎日の読書が加われば、問題集をやらせたり塾に通わせたりする必要はないのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
親子作文コース(9) 作文教育(134) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習