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読解検定試験で国語力、読解力をつけ、学力をつける as/3641.html
森川林 2019/03/23 21:44 


■合否の基準

 検定試験の問題は8問で、全問正解が100点です。
 検定試験の合格基準は100点を取ることです
 100点に達しなかった人は不合格となります。
 しかし、これは間違えたところを自分で理解することが勉強ですので、100点を取れなかった場合は、むしろこれから読解力が一歩進むと考えておいてください

■検定の進度

 読解検定は、小学1年生から高校3年生まで毎月受けることができます。
 進度は次のようになります。
小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3
4月白12級ピンク12級黄12級茶12級オレンジ12級赤12級緑12級水12級青12級黒12級銀12級金12級
5月白11級ピンク11級黄11級茶11級オレンジ11級赤11級緑11級水11級青11級黒11級銀11級金11級
6月白10級ピンク10級黄10級茶10級オレンジ10級赤10級緑10級水10級青10級黒10級銀10級金10級
7月白9級ピンク9級黄9級茶9級オレンジ9級赤9級緑9級水9級青9級黒9級銀9級金9級
8月白8級ピンク8級黄8級茶8級オレンジ8級赤8級緑8級水8級青8級黒8級銀8級金8級
9月白7級ピンク7級黄7級茶7級オレンジ7級赤7級緑7級水7級青7級黒7級銀7級金7級
10月白6級ピンク6級黄6級茶6級オレンジ6級赤6級緑6級水6級青6級黒6級銀6級金6級
11月白5級ピンク5級黄5級茶5級オレンジ5級赤5級緑5級水5級青5級黒5級銀5級金5級
12月白4級ピンク4級黄4級茶4級オレンジ4級赤4級緑4級水4級青4級黒4級銀4級金4級
1月白3級ピンク3級黄3級茶3級オレンジ3級赤3級緑3級水3級青3級黒3級銀3級金3級
2月白2級ピンク2級黄2級茶2級オレンジ2級赤2級緑2級水2級青2級黒2級銀2級金2級
3月白1級ピンク1級黄1級茶1級オレンジ1級赤1級緑1級水1級青1級黒1級銀1級金1級


 今回3月の試験は、自分の学年の1級を受けたことになります。
 例えば、小学3年生の生徒だと、黄1級を受けたということです。
 この黄1級で100点が取れたら、黄1級は合格です。賞状が送られます。
 黄1級が100点ではなかったら、黄1級は合格しなかったということで、賞状は送られません。
 いずれの場合も、次の小4の4月の読解検定を受ける場合は、茶12級を受検します。
 小4の4月は受検せずに、小4の5月に読解検定を受ける場合は、茶11級を受検します。
 このように、毎回該当月の読解検定があり、合格すればその級の合格の賞状が送られ、不合格の場合は賞状は送られません。

■「山のたより」との連動

 言葉の森で作文の勉強をしている人は、「山のたより」という作文の評価が毎週ウェブに表示されています。
 この検定試験は、もともと毎月第4週に、清書以外に取り組む読解の勉強として始めたものです。
 したがって、検定試験の結果は、「山のたより」にも表示されるので、自分の成績の推移がわかるようになります

■読解検定の効果

 読解問題は、満点を取ることを目標にして解くことによって国語力が向上します
 国語力とは、日本語で物事を理解する力ですから、国語力が向上することで学力全体が向上します
 これまで、この読解問題を毎月満点を目指して取り組んでいた生徒の多くは、難関校に合格しています。
 ですから、読解検定位取り組む人は、毎回100点を取ることを目標にしてください。

■検定試験で満点が取れなかった場合

 読解力は、読む力と解く力の総合力です。
 読解検定に取り組むことによって、解く力はつきますが、読む力がないと解く力だけでは満点は取れなくなります。
 読む力をつけるための最もよい方法が、音読と暗唱と読書と問題集読書です。
 小学校低中学年の生徒は、主として音読、暗唱、読書に力を入れていってください
 小学校高学年以上の生徒は、主として読書と問題集読書に力を入れていってください
 読む力をつける練習は、毎日行うのが基本です。
 毎日欠かさず行って半年ぐらいたつと、読む力が向上していることがわかってきます。

この記事に関するコメント
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森川林 20190323  
 読解問題は、真剣に解くと読解力がつきます。
 真剣に解かないと、読解力はつきません。
 だから、読解検定は、百点を取ることが合格の基準です。

 答えが合っていたところは、これまでの実力で合っていたところですから、そこは何も問題ではありません。
 答えが合っていなかったところは、どうして合っていなかったか考えるところですから、そこが最も重要なところです。

 合っていなかったところで、なぜ合っていなかったのかを理解すれば、そこで読解力が一歩向上します。
 だから、合っていなかったところが、いちばん価値あるところです。

 このようにして、真剣に解こうとすると、読解の問題文も一生懸命読むようになります。
 すると、その問題文の内容が頭にしっかりと入ります。
 国語の問題は、意外と似たテーマが取り上げられていることが多いので、一度真剣に読んだジャンルの文章は、次には読むのがずっと楽になります。

 だから、この読解検定は、読解力を評価するための試験ではなく、読解力をつけるための試験なのです。


nane 20190323  
 昔、読解試験を全員一律にやっていました。
 そのころ、「75点だから、よかった」とか、「間違えたのは一問だけだからよかった」などと言っていた子は、実力がつきませんでした。
 絶対に100点を取るつもりで取り組んで、1問でも間違えるとくやしがっていた子は確実に実力をつけました。
 普通の国語の試験は、先生の主観で左右される場合がありますが、この読解問題は客観的な問題ですから、満点を取ることが目標です。
 満点を取ることを目標にしている子は、今回の点数がよくても悪くても、これから国語力をどんどんつけていきます。


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勉強の追加をさせない――理想の子育て as/3640.html
森川林 2019/03/22 05:57 

 親は、子供が勉強している姿を見るとうれしいものです。
 反対に、子供がゲームに熱中している様子を見ると、何かひとこと言いたくなってきます。

 敏感な子供は、そういう親の気持ちを察して、親にとっていい子でいようと思うようになります。
 そうして、だらだら長時間勉強する子が生まれるのです。

 しかし本来、子供は勉強など好きなわけがありません。
 勉強が好きになるのは、もっとずっとあとになって高校生ぐらいになってからです。
 小中学校時代の勉強は、面白くも何ともないものです。
 だから学校に行って強制的にやらせるのです。

 親は、そういう子供の気持ちを察しなくてはなりません。
 そして、「勉強はもういいから、もっと好きなことをして遊びなさい」と言ってあげるのです。
 そういうふうに育てられた子は、勉強が必要だと感じたときに自分から進んで取り組むようになります。

 勉強を全くさせないと言うのではありません。
 家庭でルールを決めて、子供が無理なく自分の力でできる範囲のことは毎日やるようにします。
 それは、例えば、読書や音読や暗唱や算数の問題集です。

 毎日のルーティンワークとして決められた勉強であれば、子供はそれをなるべく早く終わらせて自分の好きなことをしたいと思うようになります。
 そして、自然に能率よく片付ける方法を身につけます。

 そのときに、お母さんが、「そんなに早く終わるなら、これも……」と勉強の追加をさせてはいけないのです。
 勉強の追加をされた子は、能率よくやると自分が損をするということを学びます。
 そして、それからは能率悪く長時間かけてだらだらと勉強をするようになるのです。

 それがマイナス面として出てくるのは、その子が中学生や高校生になってからです。
 小学校時代に身につけた能率悪く勉強する方法が、中学生や高校生になってからも続くのです。
 小学校時代はよくできたのに、高校生になってから伸び悩むというのは、そういう子です。

 学力の本当の差がつくのは、高校生になってからです。
 小学生時代の学力の差は、それがどんなに大きく見えようと、見た目だけのものです。

 だから、小学校時代は、勉強面でがんばる必要はないのです。
 そのかわり、その子が自分の好きなことをして個性を伸ばしていくことを第一に考える時期なのです。

 子供に勉強させすぎるお母さんやお父さんは、自分が子供時代にもっと勉強していれば、もっといい人生になっていたはずだと漠然と思っています。
 しかし、そんなことはありません。
 子供時代に勉強しようが何をしようが、自分の実力で今の人生があるのです。

 だとしたら、自分ができなかったことを子供にさせるのではなく、自分が子供時代にやってよかったと思うことを子供にさせることです。
 子供時代にやってよかったと思うことの大部分は、楽しかった遊びです。
 だから、子供はたくさん遊ばせてあげるといいのです。


 ところで、この記事だけでは、言葉の森の勉強との関連がわからないと思うので追加します。

 言葉の森で作文の勉強をして、その作文の勉強を軸に、読書と音読と暗唱を行い、親子で対話をする時間を作ります。
 そして、自主学習コースで、毎日の問題集読書と算数問題集の家庭学習の習慣をつけます。
 更に、発表学習クラスで、自分の個性的で創造的な学習を発表し、友達と学問的な交流をします。
 最後に、夏休みに読書作文キャンプで、オンラインで知り合った友達と自然の中でリアルな交流をするのです。

この記事に関するコメント
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森川林 20190322  
 子供は、将来いい学校に入るために生きているのではありません。
 今を楽しく過ごすために生きているのです。
 その原則をふまえた上で、勉強をしたり躾をしたりしてしていくのです。


nane 20190322  
 小学4、5年生になれば、子供は、親が追加の勉強をさせようとしても、自分が嫌だと思えば嫌だと言います。
 しかし、小学1、2年生のころは、親の言うことはほぼ絶対です。
 だから、本当は嫌なことでも楽しそうにやります。
 だから、その小学1、2年生ころこそ、親は子供の本当の気持ちを察してあげる必要があるのです。


かほ 20190523  
娘(小6)は作文を週に500字書くのも苦痛のようです。
今日は清書を書き上げたあと、「もう作文やめる。次は書かない」と言いました。私も「じゃあ、ゲームも無しな!」とゲームを取り上げるともうそれでいいよという感じでした。
勉強が子供から前向きな姿勢を奪います。家庭や育て方の問題かもしれませんがどうしたら良いのかわかりません。

森川林 20190524  
 それは、ひとことで言えば、課題が難しいからです。
 課題の学年を下げれば書けるようになりますが、それでは本人がかえってやる気をなくします。
 だから、課題の難しさに追いつくように、毎日の音読に力を入れて、長文を理解できるようにしておくことが必要になります。
 作文が書けないというのではなく、作文を書く前の読む力がまだ不足しているのです。
 しかし、これは今後、中学生になっても高校生になっても必要な学力ですから、まず毎日の音読から気長に続けて、さらに力をつけるとすれば、問題集読書も並行してやっていくといいと思います。

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