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記事 3685番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/30
今後予想される経済危機に対して前向きに取り組むための森林プロジェクト as/3685.html
森川林 2019/04/17 03:48 

 私が尊敬している人の一人、増田俊男さんは、2020年11月の米大統領選のあとに、株価の大暴落が始まり、ハイパーインフレになると言っています。
 なぜ増田さんを尊敬しているかと言えば、日本のことを真剣に考えているからです。

 私が尊敬するもう一人の人、副島隆彦さんは、2024年の新札はデノミの布石だと言っています。
 原田武夫さんや、原田さんを紹介している金の玉造さんも同じように言っています。
 割合はどうなるかはわかりませんが、わかりやすい形では、今の福沢諭吉の1万円札が、新千円札の北里柴三郎になるということでしょう。

 では、そのように予測される未来に対して、私たちはどう対処したらいいのでしょうか。

 経済や金融の専門家は、「金(きん)を買え」と言います。
 それは一理ありますが、金を食べて暮らすわけにはいきません。

 金を買うほど余裕のない人は、食糧生産を自分で始めるとか、あるいは食料を備蓄するとかいうことを考えます。
 それも一理ありますが、それは、未来を志向した対策ではなく後ろ向きの対策です。

 金を買うよりも、もっと流通性のある仮想通貨を買うべきだという人もいます。
 ペイパルの創業者であるピーター・ティールさんは、仮想通貨をデジタルゴールドを呼んでいます。
 アマゾンなどのネットショップの商品も、今後仮想通貨で購入できるようになるだろうことを考えると、仮想通貨は金よりも使い勝手がよさそうです。
 しかし、それももちろん後ろ向きの発想です。
 なぜ後ろ向きかというと、自分だけ助かればよいという考えだからです。

 では、前向きの発想とは何でしょうか。

 前向きの発想とは、これまでの、古い、バブルで吹き飛ぶような、人間の真の幸福に結びつかない、GDPを引き上げるだけの、旧来の仕事にしがみつくのではなく、それらの古い価値観から脱却した新しい仕事を始めることです。

 その新しい仕事の基準は、ひとことで言えば、ほかの人に喜ばれることをするということです。
 喜ばれるというのは、その仕事の対象となる人の幸福、向上、創造、貢献に資することです。

 しかし、これまで特に何の準備もしてこなかった人が、仕事としてできることは限られていると言う人が多いと思います。
 そうではありません。
 最も直接的にできることは、明日の日本の創造の担い手となる子供たちを育てることです。

 子供たちの教育に、知識や技能は必要ありません。
 知識や技能は、既にさまざまなところで提供されています。
 そして、人間が本気になれば、必要とされる教育の知識や技能はすぐに身につくものだからです。

 大事なことは、知識や技能ではなく、子供たちを一人の例外もなくその子の最もよい状態になるように育てようという志です。

 そういう考えで、森林プロジェクトの寺オン講師育成講座を始めました。

 展開が当初の予定よりも遅れていますが、今後、言葉の森が全教科の学習をカバーするようになることに対応して、同じような考えを持つ人と幅広く協力していきたいと思っています。

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森川林 20190417  
 私の中には、新しい未来の社会のイメージがあります。
 だから、これから大きく見れば、世の中はよくなります。
 しかも、驚くほどよい世の中になると思っています。
 と思いつつも、足もとを見ると、ぬかるみの道が延々と続いているようです(笑)。
 しかし、何度か道を曲がると、突然ぬかるみが終わり、新しい明るい道が山頂まで続いているようなところに出るのです。


nane 20190417  
 これからの教育の主人公は、子供自身です。
 先生は、脇役です(笑)。
 主人公の立場で行動する人が、最も成長するからです。
 子供全員が主人公になるためには、人数は少なすぎず、多すぎず、全員が対話に参加できる規模でなければなりません。
 そういうクラスを寺子屋オンラインで作っていきたいと思います。


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なぜ「子ども」と書かずに「子供」と書くか as/3684.html
森川林 2019/04/17 03:37 

 以前、言葉の森のホームページのコメントに、「『子供』の『供』は、『お供』のように人を従わせる意味があるから、『子ども』と書くべきではないか」という投稿がありました。

 私(森川林)は、そういう考えがあることは知っていますが、敢えて「子供」と書くようにしています。
 それは、なぜかというと、言葉のニュアンスという主観的なもので物事の良し悪しの判断を下すことは、一種の宗教と同じだと考えるからです。

 もちろん、私は、宗教とその裏付けとなっている信仰には、それなりの意味があると思っています。
 鈴木大拙の「日本的霊性」には、その信仰というものの深い本質が書かれています。
 それはひとことで言えば、人間には、そして人生には、理屈や理論では超えられないものがあるということです。

 しかし、宗教は個人の内面の問題としてとらえれば意味がありますが、それが集団で行われるようになると、そこに民主主義の対極となるものが生まれます。
 集団で行われる宗教は、どちらが正しいかということではなく、どちらが好きかということが基準になります。
 キリスト教とイスラム教の争いにしても、簡単に言えば、一方はイエスが好きで、一方はアラーが好きだというレベルの争いなのです。
 このレベルの低い争いには、当然話し合いによる解決という余地はあまりありません。

 言葉のニュアンスというのも同じです。
 大事なのは、その「こども」という言葉で書き表されている内容であって、その書き方が「子供」か「子ども」ということは、個人の好き嫌いの問題です。
 好き嫌いは、理性の話し合いにはなりません。

 最近の日本では、よく言葉狩りのようなことが行われています。
 おおまかに言えば、考える力のない人ほど、言葉のニュアンスにこだわります。
 言葉狩りの広がる社会は、文化の程度の低い社会です。

 大事なことは、その言葉で表現されている内容を読み取ることであって、言葉自体をチェックすることではありません。

 そういう考える力のある子供たちを育てることが、これからの教育の役割になると思います。

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森川林 20190417  
 「子ども」でも、「子供」でも、どちらでもいいと思うのですが、そこにこだわりを持つ人もいると思うので、一応その説明を書きました。
 本当にどうでもいいことですが。

nane 20190417  
 わざわざ書くほどのことでもなかったのですが、一応説明しておくということで。

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