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注意して直す作文では上手にならない――ハイパー作文コースの再開 as/3737.html
森川林 2019/05/28 07:01 

 昨日の保護者説明会で、小5の保護者の方から質問がありました。
 これまで、言葉の森で作文のよく書けていた子が、塾の作文では欠点を指摘されるばかりだと言うのです。

 その理由は簡単です。
 これまでよく書けていたのは、事実中心の生活作文で、これから受験に必要になるのは意見中心の論説文になるからです。

 ところが、塾は、その論説文の書き方を教えずに、ただ作文を書かせてそれを直すという指導をしているのです。

 実は、この「書かせて直す」という教え方が、これまで学校でもずっと行われてきた方法で、そのために多くの子が、作文が上手にならないばかりか、作文を書くことが嫌いになっていったのです。
 だから、作文指導に熱心な先生のクラスほど、作文嫌いの子が増えるという状況が今もあるのです。

 その塾は、従来の学校と同じ教え方をしているのです。
 しかし、これはその塾だけの問題ではなく、聞くところによると、多くの塾がそういう教え方をしているようです。

 今、塾で作文を習っている子のお母さんは、試みに、作文の勉強が好きかどうか子供に聞いてみるといいと思います。
 もし、作文の勉強が嫌いだったら、それは、その子が悪いのではなく教え方が悪いのです。

 子供たちは、受験という目標があるので、そういう教え方でもついていこうとしますが、受験が終わったら、もう二度とそういう作文の勉強をしたいとは思わないでしょう。
 教えられて、上達しないで、嫌いになって、というのでは、どうしてそういう勉強をしているのかわかりません(笑)。
 しかし、塾によっては、その作文講座が必修になっているようです。

 言葉の森の作文の教え方は、学校や塾の「書かせて直す」という方法とは正反対のものです。
 それは、書かせる前の事前指導のカリキュラムが小1から高3まであるからです。
 だから、子供は、誰でも迷わずに書けて、しかも書いた結果を褒められるのです。

 塾で何度も直されて、上手にならずに、作文を嫌いになった子が、言葉の森で教えられるとすぐに上手に書けるのは、この事前指導があるからです。
 これは、オーバーな話ではなく、実際によくある話です。

 生活作文が上手に書けていた子は、もともと実力がありますから、論説文の書き方の事前指導があれば、論説文もすぐに上手に書けるようになります。
 だから、受験作文については、全く心配は要りません。
 それよりも、受験については、過去問の研究と、問題処理の時間配分の方がずっと重要です。

 さて、言葉の森では、小6の後半に受験作文コースを始めますが、これまで、もっと早く受験作文の勉強をしたいという声がありました。
 そこで、以前作っていた「ハイパー作文コース」を、小5の6月又は7月から始められることにします。

 これは、受験作文の書き方を、授業の動画で説明し、その説明をもとに作文を書くというコースです。
 通常の小5、小6の課題をやるかわりに、このハイパー作文コースの課題をやってもいいということにします。(受講料の変更はありません。)
 通常の小5、小6の課題も、感想文のもとになる長文はいずれも中学入試の説明文のレベルですから、学習の難易度は同じですが、事前指導がより受験作文的になります。

 作文指導をする先生は、今の担当の先生のままです。
 違いは、作文の予習を、課題フォルダの解説を読むのではなく、授業の動画を見て行うようにするということです。

 授業の動画は、「鳥の村」の「資料室」の「ハイパー作文コース」のページにアップします。

 ハイパー作文コースの課題は、以前は、公立中高一貫校の実際の過去問にしていましたが、ここで先に過去問をやってしまうと、受験作文コースに入ったときに課題が重複してしまう可能性があるので、過去問ではなく、市販の問題集にしました。

 受験作文のいろいろな問題集を検討しましたが、やはり自分が書いたものがいちばんいいと思い、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版) を教材にすることにしました。
 この本は、言葉の森の保護者で購入されている方が多いと思うので、その活用も兼ねて行えます。。
 この本の作文の章だけでなく、読解の章や記述の章の文章ももとに、受験作文の書き方を説明していきます。

 なお、ハイパー作文コースの課題の項目は、今、作文指導を受けている構成や項目や字数とは別にします。
 これは、そのつど授業の動画の中で説明しますが、勉強の目的は、項目に◎がつくように書くことではなく(これは実力をつけるための方法です)、合格する作文を書くこと(これは勝負に勝つための方法です)になるからです。

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森川林 20190528  
 言葉の森で作文を教えられれて、作文が嫌いになる子はまずいません。
 嫌いになるのは、親が注意するからです。
 又は、褒めずに苦い顔をして見ているだけだからです(笑)。
 作文は長く続ければ、必ず上達します。
 早く上達させようと思い、注意するから、続かなくなって下手なままやめてしまうのです。
 しかし、その注意する親と同じ教え方をする先生がいます。
 それが、多くの塾で行われている教え方です。
 苦しい勉強は長続きしません。
 楽しい勉強だから上達するのです。

nane 20190528  
 注意したり直したりして作文が上手になるのであれば、日本中の子供はほとんどが作文が上手になっています。
 それがそうなっていないのは、注意したり直したりする方法が、作文の間違った指導法だからです。
 しかし、単に褒めるだけでも、作文は上達しません。
 大事なことは、書いたあとに直すことでも褒めることでもなく、書く前に事前指導をすることなのです。

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公立中高一貫校合格に向けた全教科自主学習クラスをスタートします as/3736.html
森川林 2019/05/27 07:09 

 言葉の森では、これまで行っていた個別の自主学習コースを、6月からクラス単位の自主学習クラスとして運営していきます。
 これは、クラス単位の学習の方が、学習の意欲が高まり能率が上がると考えるからです。
 この変更に伴い、自主学習クラスの参加者を新たに募集します。
 新しい自主学習クラスの概要は、下記のとおりです。

■公立中高一貫校合格、公立高校トップ校合格を目標として作文と全教科の勉強をすることで、学習の焦点を絞ります。

■対象学年は、小1年~中3年です。
(ただし、小6生、中3生は、今通っている塾の勉強を基本としてください。)

■自主学習クラスの基本は家庭での自主学習で、子供の勉強と親の関わりをオンラインでバックアップします。

■人に教わる勉強から、自分で進める勉強という能率のよい学習の仕方が身につきます。

■少人数の全員対話型の学習なので、勉強友達、読書友達ができ、合宿などでリアルな交流の機会も作れます。

■受験のために必要な詰め込み勉強は、小6・中3の最後の1年間だけとし、それまでは基礎学力をつけ、考える力をつける勉強をします。

■私立小学校に通っていて、中学受験や高校受験を考えていない方でも、将来の大学入試に必要な基礎学力と学習習慣をつけたいという方にはおすすめです。

■私立中学受験を目指す小学生の方でも、小学校低学年のうちに基礎学力と自主的な学習習慣をつけたいという方にはおすすめです。

■公立中高一貫校の入試問題は、2020年の大学入試改革の問題との共通性が高いので、中学受験の勉強が将来の大学入試の準備となります。

■合否にかかわらず(公立中高一貫校は合格しない生徒の方が多いので)、将来の高校入試や大学入試にも生かせる学力を育てます。

■費用は、言葉の森の作文を習っている生徒は、月額の受講料に3,240円の自主学習クラス受講料が加わるだけです。
 1週間に複数の曜日の自主学習クラスを受講される場合は、曜日数×3,240円の受講料となります。

■6月から、次の曜日・時間でスタートします。(将来は、時間の枠を増やす予定です。)
 これまで、個別の自主学習コースで受講されていた方は、このいずれかの枠のクラスに参加してください。
 月曜 18:00~ 19:00~
 火曜 18:00~ 19:00~
 水曜 18:00~ 19:00~
 木曜 18:00~ 19:00~
 金曜 18:00~ 19:00~ 20:00~
 45分間の授業の間ずっと勉強している必要はなく、自分の決めた勉強が終わったら、あとは自由に読書などをしていてください(特に低学年の生徒)。
 45分間の授業のあと、Zoomの会場に残って勉強を続けることができます(特に高学年の生徒)。
 また、自主学習クラスを受講している生徒は、授業がない日もZoomの会場に入り、会場を自習室として利用することができます。

■講師は、当面は中根が担当しますが、クラス運営が軌道に乗った時点で言葉の森の他の講師に引き継ぎます。
 ただし、それぞれのクラスの懇談会には、中根も極力参加します。

■教材は下記のものをご用意ください。
 小1~小6……該当学年の「これでわかる算数」(文英堂)「ハイクラステスト国語読解力」(受験研究社)
       (算数が得意でない人は1学年下の「これでわかる算数」も用意しておいてください。)
       (理科、社会は自由です。)
 小5~小6……上記の問題集のほかに、必要に応じて塾専用の問題集の追加があります。)
        小6生は、志望校の過去問も購入しておいてください。(1年前のもので可)
 中1~中3……該当学年の「これでわかる数学」「ハイクラステスト国語読解力」「これでわかる英語」
       (数学が得意でない人は1学年下の「これでわかる数学」も用意しておいてください。)
        その他、必要に応じて塾専用の問題集の追加があります。
        中3生は志望校の過去問も購入しておいてください。(1年前のもので可)

■学校の成績が平均以上(5段階評価で3以上)が、参加できる学力の目安です。
 (成績が平均以下だと、自主学習が難しい面があるためです。)

■それぞれのクラスの授業の終了後、15分程度の懇談会を行うことがあります。
 懇談会には、少なくとも月1回は参加できるようにしてください。
(他の曜日のクラスの懇談会に参加する形でもかまいません。)

■休んだ場合の授業のふりかえはできますが、先生のアドバイスはなく(時間的に無理なため)、ふりかえは、自主学習の時間の確保だけとします。

■欠席の場合は、必ず連絡を入れてください。(お電話、又はウェブから。)
 連絡のない場合は、教室から確認の連絡をすることがあります。

■Zoomへの参加は、スマホでもできますが、操作のしやすさという点で、パsコン又はタブレットの利用をおすすめします。
 古いスペックのパソコンでは、Zoomが落ちてしまうことがあるので、その場合はクロームブック(4万円程度)の購入をおすすめします。

■パソコンの操作に慣れていない方には、別途パソコン講習会を行いますので、保護者がパソコンに詳しくない場合も心配は要りません。

■各クラスの定員は6名とします。
 体験学習は、先着順を基本としますが、そのクラスの学年配分も考慮してクラス編成を決めさせていただきます。
 定員が限られているため、体験学習は1回だけとさせていただきます。

■体験学習の参加申し込みは、ウェブのフォームからお願いします。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=tkg201906
(既に希望の曜日時間をご連絡いただいている方はこちらで登録しますが、変更がある場合は修正してください。)

■自学力をつける自主学習クラスのほかに、発表力を育てる発表学習クラス、作文力をつける作文クラスの体験も希望される方は、空いている曜日時間をお知らせしますので、お電話でお問い合わせください。

■5月4週の自主学習クラス説明会に参加できなかった方は、下記の動画をごらんください(約30分)。



■こちらの情報もごらんください。

「家庭でできる公立中高一貫校受験合格に向けた全教科自主学習クラス」

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森川林 20190527  
 言葉の森で作文を習っている子は、最初は作文を習いたいからというそのままの動機で来ることが多いです。
 その時点では、受験のことはあまり考えていません。
 しかし、やがて、公立中高一貫校の受験や、公立高校のトップ校の受験や、あるいは大学の推薦入試などで作文小論文が必要になると、それまでの勉強を生かして、受験モードの作文の勉強になります。
 このように、学年が上がり受験モードの作文になるならば、教科の勉強の方も、公立中高一貫校や公立高校トップ校の合格を目指した学習を最初からやっておけばよいと考え、自主学習クラスを編成することにしました。
 ただし、今の学習塾によく見られるような詰め込みの勉強はしません。
 もっと長い目で見て、勉強が好きになるような自主学習の指導を進めていきたいと思っています。

nane 20190527  
 うちの子は2人とも、塾にも予備校にも行かずに勉強をして大学に進みました。
 大学に入ったあと、友達からは、「よく塾に行かないで勉強できたな」を言われることが多かったそうです。
(厳密に言えば、下の子は友達に誘われてちょっとだけ行ったことはありますが、ほとんどは自学自習でした。)
 塾に行かずに勉強するコツは、過去問の研究と、自分の苦手分野の強化だけなのです。
 しかし、塾や予備校では、一人ひとりの子に対する過去問の研究や、その子の苦手分野の強化ということはしません。
 だから、すべての子がどこにでも受かるような一般的な勉強をするために、長時間の詰め込み勉強にならざるを得ないのです。

森川林 20190529  
★出版社名が逆になっていました。下記が正しい表記です。
====
小1~小6……該当学年の「これでわかる算数」(文英堂)「ハイクラステスト国語読解力」(受験研究社)

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●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
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