ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3758番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/27
最初の定期テストで高得点――勉強は自分のペースでやるときに最も能率がよい as/3758.html
森川林 2019/06/19 07:43 

 国語96点、数学93点、英語96点、理科94点、社会96点。これは、今月初めて中学の定期テストを受けたある中学1年生のテストの点数です。

 この生徒は、自主学習クラスに週5回参加して勉強していました。
 勉強の内容は、国語の問題集読書と数学の問題集が中心でしたが、定期テストの前には、テスト対策のアドバイスをしました。
 中学生は、テスト1週間前から、テスト対策に取り組み、出題範囲を完璧に勉強するのです。

 完璧にという意味は、数学であればその出題範囲の問題集の問題が全部できるようにすること、英語であれば出題範囲の英語の教科書の暗唱と暗書ができるようにすること、国語の勉強は普段やっているので、テスト対策は出題範囲の漢字と文法をできるようにすること、理科と社会とその他の教科は、出題範囲の教科書またプリント5回以上読むことです。

 どれも、普通のことですが、中学生がひとりで勉強するとなかなかこういうことはできません。
 例えば、出題範囲の教科書を5回読むということは、読むだけというのが不安な気がするので、ひとりではなかなかできないのです。

 塾に行くと、その学校の過去問の対策を教えてくれるというようなところもあります。
 しかし、それは一種のカンニングのようなもので本当の実力にはなりません。
 本当の実力とは、出題範囲を繰り返し学ぶことによって、その内容を完璧に自分のものにすることです。

 自主学習クラスの勉強の基本は、自分で勉強することですから、先生が何かを教えるわけではありません。
 もちろん、わからないことについての質問があれば、それは答えますが、基本は自分で決めた勉強を自分でするというやり方です。

 塾に行って先生の授業を聞くというような勉強は、先生の授業の面白さが勉強の中身になります。
 子供たちは、面白い授業や、役に立ちそうな話を聞くと、そこで何か学んだ気がします。
 しかし、本当に力がつくのは、人の話を聞いているときではなく、自分で実際に演習を繰り返すときなのです。

 これは、もちろん小学生の場合も当てはまります。
 お母さんが、子供たちの勉強をどうするか考えるときに、真っ先に思いつくのは塾に行かせることだと思います。
 自宅で、市販の教材をやらせたり、通信教育の教材をやらせたりする人はあまりいません。
 自宅学習や通信教育は、ひとりで勉強するという点で不安があるからです。

 学習塾に行かせると、子供の勉強の様子が親からは見えなくなるので、しっかり学んでいるような気がして安心できます
 しかし、実際には、塾で授業を受けることは、学校で授業を受けることと変わりません。

 塾に行って力がつくのは、与えられた宿題を家庭でしっかりとやってくる場合だけです。
 力がつくのは、授業を聞くことによってではなく、家庭で勉強することによってなのです。

 ところが、学習塾が子供たちに出す宿題は、個々の生徒の実情に合わせたものではありません。
 どの子も同じように、誰にでも当てはまるような全体的な宿題をやるようになっていることが多いのです。

 ですから、真面目にその宿題を全部やろうとすると、そのことで時間がかなり取られます。
 自分が本当に力を入れたい勉強だけをして、自分にとって必要でない勉強が省略できればいいのですが、塾や学校は全員一律に同じことを要求するので、真面目な子ほど宿題に追われ、読書をしたり自由に考えたりする時間がなくなっていくのです。

 勉強は、個人個人の実情に合わせて自宅でやっていくのが最も能率がよい方法です。
 しかし、今の子供たちの多くは、人にやらされる勉強をして忙しくなっていると思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190619  
 勉強の基本は、解くことではなく読むことです。
 解く勉強のほとんどは1回で終わってしまいます。
 だから、解く勉強で得たものは、解けたことがわかったというだけなのです。
 読む勉強は、繰り返すことができます。
 算数や数学の勉強についても、難しい問題に出合ったら、解くことを考えるのではなく、まず答えを読むことです。
 受験勉強はすべてこのやり方でやっていけます。
 人間が本当に考える時間を作るのは、受験までの勉強ではなく、もっとほかのところでなのです。


nane 20190619  
勉強にはいろいろ逆説があります。
人に教えてもらう勉強よりも、自分でやる勉強の方が早く力がつきます。
問題集は問題を解くものではなく、問題と答えを読むものです。
(受験までの)数学は、考える勉強ではなく覚える勉強です。
熱心に1回だけやるよりも、適当であっても数回繰り返した方が知識は定着します。
作文を上達させるには、書くことに力を入れるより読むことに力を入れることです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 自主学習クラス(0) 

記事 3757番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/27
四行詩いろいろ as/3757.html
森川林 2019/06/18 04:14 
△6月17日の満月の一日前の月

文章は短い方がいい

 長い文章は読まれない。
 また、長い作文は書くのに時間が掛かるから、後回しになりがち。
 それを解決する方法が四行詩。
 ルールは、四行で書くことだけ。超簡単(笑)。
(音声入力で誰でも長文が書けるようになる時代には、かえって短く書くことが求められるようになる。)

模試の点数が低かった子

 大手塾の模試で読解の点数が低かったという小3の子。
 それは、塾に行っている子に有利な問題が出されていただけ(笑)。
 塾で国語力はつかない、というか、つける力はない。
 読解力は、問題集読書と読解検定で本人が自らつけるもの。
(6月の読解検定は6月22日。)

初めての定期テストで高得点

 返ってきた、中1の初めての定期テストはすべて90点台だった。(100点はまだなかった。)
 それは、先生が教えたからではなく、生徒が自分で勉強したから。
 その方法は、数学は1冊を完璧に、英語は教科書を暗唱暗書、国語は漢字と文法(あとは普段の問題集読書)、理社は教科書の5回読み、試験前の勉強は、手を使って解くよりも、ただ繰り返し読む。
 ひとことで言えるほど簡単(笑)。
(勉強の仕方がわからない人は、自主学習クラスに。)

教えない教育

 耕さない農業がある、というと農業関係者から何か言われそうだが。
 同じく、治さない医療がある。これはやや話が複雑になるが、外から簡単に治すと更に悪化して再発するという意味。
 同じように、教えない教育があるはず。
 植物に自然成長力があり、身体に自然治癒力があるように、頭脳には自然理解力がある。
(それを「読書百遍意自ずから通ず」と言った人がいる。)

四行詩の方法

 四行詩は、形は四行であること。(五行目は注釈として書くことがある。)
 中身は、創造と笑いがあるように心がけること。
 創造はちょっとむずかしいが、笑いは簡単(笑)。
 ほらね。
(wでもよい。)

※自分でも四行詩を書いてみたという方は、コメント欄にどうぞ。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190618  
 1000字の文章だと書くのに30分はかかり、誤字などをチエックすると1時間ぐらいになることが多い。
 そうすると、ほとんどの人はそんな時間はないから、書こうと思ったことも、結局形にならない。
 そういう人のために、四行詩という方法を広めたいと思っています。

 by四行詩普及委員会(いつできたんだ、そんなもの。)


nane 20190618  
 作文、小論文試験が広がらないのは、採点するのに手間がかかるから。
 それを解決する方法は三つある。
 第一は、自動採点をすること。
 第二は、作文検定を生かすこと。
 第三は、条件を決めて四行で書くようにすること。
 と書いていて、全部言葉の森でやっていることだと気がついた(笑)。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
四行詩(13) 
コメント151~160件
……前のコメント
小学3、4年生 しげか&
この本教えていただき、私も友人に勧めて、友人の子も読んで、ま 5/30
記事 4752番
読書感想文コン 森川林
 ChatGPT時代には、大勢の人数の中から一人を選ぶとか順 5/29
記事 4751番
声掛けは否定語 森川林
 あと、言わない方がいい言葉のひとつは、でも。  子供が何 5/27
記事 4748番
スマホの使用を 森川林
 時どき、「読書をしないので先生からも言ってください」と言わ 5/25
記事 4743番
40数年前、日 森川林
 言葉の森が作文教室を始めたころに来た子の多くは、「勉強はで 5/24
記事 4742番
壊れるものを見 森川林
 今、勉強の中心だと思われている数学、英語、国語などのほとん 5/23
記事 4740番
高校入試でも大 森川林
 昔、大学入試の改革で、国語に150字程度の記述問題が取り入 5/22
記事 4738番
ものたりない作 森川林
 勉強は、点数で成績がわかります。  作文は、点数ではなく 5/21
記事 4737番
創造力のある子 森川林
 自分自身を振り返ると、脱線の連続でした(笑)。  しかし 5/20
記事 4736番
生きがい 森川林
 昔の生きがい論は、世の中の役に立つことをすることと結びつい 5/19
記事 4735番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年1月 森川林
●新年度の教材は、もう発行されています。 http 1/22
森の掲示板
Re: 中2の 森川林
 これは、読解問題の解き方の基本だから、よく覚えておいてね。 12/22
国語読解掲示板
2024年12 森川林
●新年度の教材 https://www.mori7 12/22
森の掲示板
中2の読解検定 毛利
問題2番のAが×なのが納得いきません。解説お願いします。 12/19
国語読解掲示板
2025年1月 森川林
2025年1月の教材のPDFがプリントできます。 http 12/17
森林プロジェクト掲示版
創造発表クラス 森川林
創造発表クラスとプログラミングクラスの今後  創造発表 12/12
森川林日記
Re: 読解検 森川林
> 問一 B 2.3行目の「むっつりと」という文章が問題文に 12/12
国語読解掲示板
読解検定小六  あかそよ
答えに納得できないので教えてください。 問一 B 2. 12/9
国語読解掲示板
Re: 標準新 あかそよ
ありがとうございます。 考えてみたけど、やっぱり難しいです 12/5
算数数学掲示板
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習