アクティブラーニングの目的は。主体的な学習による学力の向上と、グループ討論による問題解決能力の育成と言われています。
共通のテーマで、グループ討論をしながら意見を述べ、他の人に説明するというような学習は、確かに学力を向上させます。また、問題意識を育てる姿勢を養ってくれます。
言葉の森の発表学習は、このアクティブラーニングに似ていますが、異なる点もあります。
そのひとつは、各人がテーマを自由に選んで発表するという点です。
アクティブラーニングの場合は、ある程度以上の年齢の、ある程度優秀な生徒がグループを作って学習することが前提になっています。
それは、共通のテーマをもとにした学習なので、学力の低い生徒が集まって自由討論をすると、単なる雑談会のようなものになってしまうからです。
また、発表学習は、全員が発言に参加できるぐらいの少人数を維持してクラス運営が行われるので、参加するすべての生徒が対話をする機会があります。
この全員対話の時間によって、友達と知的なテーマで親しく交流するという人間関係力も含むコミュニケーション力が育っています。
個性の発見と創造、そして知的なコミュニケーション力の育成が、発表学習のアクティブラーニングとは異なる特徴です。
これからの時代に必要なのは、それぞれの子にある独自の興味や関心を活かすことで、そのために子供の個性を発見しその個性を他の人との交流の中で発展させるということが重要になってきます。
発表学習の教材は、主にその学年で習う理科のカリキュラムをもとにして作っています。
しかし、多くの子は、そのカリキュラムに関係なく、自分の好きなテーマで自由に研究しその研究結果を発表しています。
この発表学習は、発表するのはもちろんですが、人の発表を聞くのも面白いので、多くの子は事情によって欠席するときも、授業の動画を録画しています。
発表学習は現在、小学3~6年生が主な参加者ですが、今後、幼児や小学1年生も参加しやすくなるカリキュラムを考えています。
今、小学1、2年生の理科的な学習の教材として使っているのは、次の本です。
「しぜんとかがくのはっけん!366」(主婦の友社)
「理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」(誠文堂新光社)
今後、幼児、小学1、2年生向けの教材として参考にしたいと思っているのは、次のような本です。
「頭のいい子が育つ あそび図鑑」
「できるよ! せいかつ366 (頭のいい子を育てる)」
この「できるよ! 生活366」の7月のページには、次のような話が載っています。
こういう記事を参考に、日曜日に親子で協力して何かを仕上げ、それを写真や動画で撮り、子供たちが互いに発表し質問や感想を述べ合います。
この中で、その子の個性の発見や創造があり、知的なコミュニケーション力が育ち、親子の交流が深まり、家庭の文化が育っていきます。
▽そうめんをゆでる
▽すいすいひもぬき

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▽七夕かざり

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▽クッションことば

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▽ペットボトルの船

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発表学習クラスの授業の様子「モンシロチョウの観察」から(水1800)
https://youtu.be/zBpVu8l3xv0
言葉の森の小学2年生までの作文課題は、自由な題名ですから、こういう発表学習の経験を作文に書くと、楽しい勉強になると思います。
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今の教育は、ある基準を目指してみんなが同じようになることで、その同じ水準を目指して点数がつけられています。
しかし、本当は、誰もが自分の個性を発揮して、その個性の分野で第一人者になることが教育の目的です。
それが、単なる理想論ではなく、発表学習クラスで実際に行われていると思います。
だから、この勉強は、遊びと同じぐらい楽しいものになっているのです。
発表学習の準備で難しいのはテーマを見つけることです。
中には、数か月や数年ごしの研究発表もあります。
しかし、みんなが力作を発表しなければならないと考えると負担が大きくなりますから、参考資料をもとにした発表を基本にして、時間の余裕があるときに自分なりに工夫したものを発表していけばいいのです。
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国語の成績を上げるコツは簡単です。
ひとことで言うと、問題集読書を毎日続けることと、読解検定試験でできなかった問題を見直すことです。
この二つで国語の成績は必ず上がりますが、両方とも家庭で続けるのは難しい面があります。
それは、問題集読書は張り合いがない勉強という気がすることと、読解検定の見直しは、終わった勉強の見直しですから意欲がわきにくい面があるからです。
その両方を抵抗なくできるようにするのが、自主学習クラスです。
ちなみに、学習塾や予備校の国語の授業で、国語の成績が上がることはほとんどないと思います。
また、国語の通信教育で国語の成績が上がることもまずありません。
それは、国語の問題集を解いたり、その問題の解説を聞いたり、文章を要約したり、穴埋め問題を解いたり、というような勉強がほとんどだからです。
国語の得意な子は、まずそういう勉強をしていません。
国語の苦手な子が、そういう勉強をしているだけです。
国語の得意な子、又は将来得意になる子は、見ていてわかります。
それは、読解検定などで国語の問題を解くとき、気合を入れて解いている雰囲気が伝わってくるからです。
国語の問題を解くときは、それぐらい集中力が必要なのです。
なお、自主学習クラスでどんな勉強をしているのかごらんになりたい方は、見学の日程を調整しますので、お電話でお問い合わせください。
(見学はもちろん無料です。その後、自主学習クラスを受講される場合、月額の受講料は、言葉の森の生徒は3,240円、言葉の森の生徒以外の方は8,434円です。)
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学校や塾や又は通信教育で、国語の成績が上げられないのは、勉強を教えるという姿勢で勉強をさせているからです。
だから、教える先生はいろいろな工夫をしますが、子供が実際に文章を精読するという時間があまり取れないのです。
国語力をつけるためには、文章を精読する習慣をつけることです。
精読とは何かというと、精しく読むことではなく、何度も繰り返し読むことです。
繰り返し読むためには、短い時間でいいので、毎日読まなければなりません。
そして、読解検定の見直しをして、自分が納得できるまで理解しようとすることです。
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△いつの間にかカブトムシが。
多くの人は、目新しいことに取り組んで、
一時期熱中して、やがて飽きて、また新しいことに取り組むというような勉強の仕方をしています。
実力をつけるのは、毎日同じことを同じように続けることです。
その期間は、最短で6か月です。
音読でも、暗唱でも、6か月迷わずに続ければ、必ず成果が出てきます。
その迷わずに続ける場のひとつが自主学習クラスです。
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